シンガーソングライターのNakamuraEmiが5月29日、シングル「ばけもの」をリリースする。同曲はNHKドラマ10『ミストレス~女たちの秘密~』の主題歌で、その中で見えたそれぞれの女性たちの強さや、切り替えの速さを“ばけもの”という言葉で形容。プロデューサーでギタリストのカワムラヒロシと共作で、お互いに作品を観てイメージを膨らまし、完成させたという。インタビューでは「男性の考え方に触れているから今の歌詞が書ける」と話すNakamuraEmiに現在実施中のツアー『NakamuraEmi NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.6 ~Release Tour 2019~』で感じたことや発見したこと、歌詞を制作する上でのこだわりなどを聞いた。【取材=村上順一/撮影=冨田味我】

新しい世界が見えたアコースティックライブ

NakamuraEmi

――3月頃に喉の不調という報せを聞いてビックリしました。

 そうなんです。声が出たり出なかったりという感じで、インストアライブも2、3本飛ばしてしまいました…。そのあとは何とかライブもやれるようになったんですけど。

――過去にも調子が悪い時があったのでしょうか。

 デビュー当時にPM2.5(粒子状物質)を吸ってしまったりして、出なくなったことはありました。基本的に私は体が丈夫で風邪とかもひかなかったんです。その後、この3年間はこういうことはなかったのですが、今回声が出なくなってしまって。すごく皆さんに迷惑を掛けてしまったのですが、初心に帰らせて頂いた感覚もあって、改めて体調管理など考えるきっかけになりました。ライブがなくなって、サイン会だけになってしまったんですけど、それでも駆け付けてくれたファンの方に声を掛けて頂いて、また頑張ろうと思いました。

――人の温かさに触れて。

 本当にメンバーにもファンの方にも支えていただいているな、ということがわかりました。ここからちゃんとお返し出来るように頑張りたいです。

――ツアーも折り返しが過ぎて、6月11日からバンド編成のライブに突入しますが、アコースティック編成でのライブとは、歌い方も変わりますよね。(※取材日は5月初旬)

 そうですね。アコースティック編成はカサリンチュのコウスケさんのヒューマンビートボックスとカワムラ(ヒロシ)さんのアコースティックギターという編成で回っていたので、フルバンドでの感覚を忘れてきちゃってます(笑)。リハでその感覚を取り戻さないとなと思っています。

――今回、ベースにYasei Collectiveの中西(道彦)さんが参加されますね。

 以前Salyuさんとの企画の時に3カ所ほどご一緒させていただいて、ちょこちょこお世話になっていたんですけど、自分のツアーでは初めてで、私と同世代で彼の音も大好きなので楽しみなんです。きっと新しい世界を作っていただけると思うんです。

――私も楽しみです。ツアーはここまでで新たな発見はありました?

 バンドでレコーディングした音を、アコギとヒューマンビートボックスで表現するというのが難しかったです。一回終わる毎にPAさんも含めて反省会をしているんですけど、それもあって一回一回、曲が進化しているのが自分たちで実感出来ています。ツアー最初の方に来てくれていたお客さんからも、最近のライブを観て「だいぶ変わったね」と言って頂いたり。

――コウスケさんの存在も大きそうですね。

 ソウルフルな感じが伝わるのはカワムラさんと私の2人での演奏だと思うんですけど、コウスケ君がそこに入る事によって、自分たちがやりたかった事が2倍3倍になる感覚があります。たった1人入るだけで可能性がすごく広がるんです。

――その音源が早くも今作で聴けるんですね。

 そうなんです。ドラマ『ミストレス~女たちの秘密~』で私を知ってくれた人が「ばけもの」を手に取ってくれて、「こういうライブもやってるんだ」と、新たな発見に繋がってくれたら嬉しいなと思いました。今まさに真っ最中のライブということもあって、すごくリアルを感じて頂けるんじゃないかなと思います。

――選曲はどのようにして決めたんですか。

 今回『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.6』のツアーということで、その中で「ピックアップとなった曲は入れたいね」と、いうことで「甘っちょろい私が目に染みて」を選びました。「使命」は昔の曲で、以前にもライブ盤に収録した事があったんですけど、コウスケ君が新しいビートを出してくれて、また違う形の「使命」が出来たなと思ったので、今回入れさせていただきました。

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