元SKE48・矢方美紀(26)が11日、都内で、初の著書『きっと大丈夫。~私の乳がんダイアリー~』(双葉社)発売記念イベントをおこなった。

 2018年4月に、乳がんであることを公表。当時25歳だった彼女。病気の発見からおおよそ1年が経過したいま、治療を続けてきたこの間を振り返りながら、現在の気持ちを一冊にまとめた。

 昨日、咳が止まらず病院で診察を受けたところ「軽い肺炎」と診断されたという矢方。報道陣が心配の声をかけるも本人は「大丈夫です! 大丈夫と言われました」と笑顔。昨年4月に全摘手術を受け、先日術後1年検診で「異常はない」と診断された。「再発は今後もないといいなと思いながら治療を続けています、順調です」と元気な表情を見せた。

 乳がん発覚からNHK名古屋放送局が追い続け、「#乳がんダイアリー 矢方美紀」として放送。番組ホームページでは、のべ100日以上の自撮り動画の日記が公開されている。「感じたことなどを文章に載せていて、等身大の思いがそのまま本になっています」。初めて病気を知る人にも読みやすいようにと、専門家や乳がん体験者の意見を取り入れた。

撮影に応じる矢方美紀

 テレビやSNSを通じて、同じ境遇を持つ人との交流が増えた。「他の人には言えないこともあるので、そうしたことを連絡し合っている」という。先日、病気がきっかけで友人になった一人と浅草を観光旅行したという。「病気が治ったわけではないので、将来についてや病院に行ったときの話をしました」。心の支えになっているようだ。

 術後3日にはラジオに復帰。治療中も仕事をしていたという矢方。「人によって様々ですが、私の場合は早く復帰できたので良かった」と振り返った。

 抗がん剤治療では「脱毛の不安もあった」という矢方。「ウィッグや爪の変色などのケアなども教えてもらいました。ネットでは検索しても出てこなかったので」と、前向きになれた理由の一つに、アピアランス・サポートの存在も大きかったという。

 SKE48時代はチームのリーダーも務めた。「17歳からアイドルを始めました。自分を表現する嬉しさも楽しさも大変さもあった。学校の授業だったり、学校にしか体験できないこともある。そこも充実させて、両方を楽しんでほしい。アイドルの子は自信がない子が多い。みんな輝いているから自信もってほしい」と若いアイドルへエールを送った。

 この日は、出版の記念にともらった手作りのワッペンを左胸に付けて取材に臨んだ矢方。「日記をつけたことがなくて書けないだろうと思った」ということで始めた自撮りによる日記はのべ100を数えた。

 「改めてみると、自分自身の変化も気づくことが出来た。むくんできたのはこの時期だなと。口調は明るいけど、辛そうだなと。回想録だけど、日付などもリアル。自分ひとりだけが辛いと思っていたけど、世の中、同じ病気じゃないくても苦労されている方もいると思う。26歳で若いと言われるけど、26歳なだからしっかりしないといけないとも思っています。こういう子も前を向いていると少しでも勇気になれたら…」

 そう語り笑顔を見せた。

笑顔を見せる矢方美紀

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