ソロ活動5周年を迎えたNissy(西島隆弘)が4月24日、25日、東京ドームで4大ドームツアー『Nissy Entertainment "5th Anniversary" BEST DOME TOUR』のファイナル公演をおこなった。ツアーは2月4日《Nissyの日》にリリースされたBEST ALBUM『Nissy Entertainment 5th Anniversary BEST』を引っさげて、3月17日の福岡公演を皮切りに名古屋、大阪、東京の4カ所6公演をおこなうというもの。日本人男性ダンス&ボーカリストとして1人目、さらに日本人男性ソロアーティスト史上最年少での開催となった。昨年を超える演出の数々でと、5周年にふさわしいベストな選曲でNissy Entertainmentの真髄を見せた。最高のハピネスに包まれたツアーファイナルの模様を以下にレポートする。【取材=村上順一/撮影=田中聖太郎・山内洋枝・青木早霞・立脇卓】

平成最後の東京ドーム公演アーティスト

Nissy

 ソロ活動5周年という節目を迎えたNissyのパフォーマンスを観ようと約5万人がドームに集結。開演直前、「SUGAR」のMVに合わせて掛け声で盛り上がるなど、準備万端といった様子の会場。開演時刻になり暗転、高揚感を煽るまるで映画のようなVTRから、スクリーンいっぱいに「Affinity」を歌うNissyの姿。会場はシャンパンゴールドのペンライトの光で埋め尽くされる光景が目の前に広がった。その映像から飛び出すかのようにステージ奥からNissyがゆっくりとステージに登場すると大歓声が巻き起こり、BEST ALBUMのジャケット写真を思い出させるようなステージ中央に用意された椅子に座り、艶やかでセクシーな歌声で魅了した。

「楽しんでいくぞ!」という投げかけ始まった「LOVE GUN」では、ダンサーを従えセンターステージに移動。ムービングステージでアリーナの上をパフォーマンスしながら最後方まで移動。カラフルなガスや花火がステージから噴射し、視覚的にも楽しませる。着用していたコートを脱ぎNissyは「花火すごいね」と優しく語りかけ「まだ君は知らない MY PRETTIEST GIRL」へ。軽快なビートでハッピーな空間を作り上げるNissyも笑顔。

 ビッグバンド風サウンドでゴージャスにドームを彩った「SUGAR」は、Nissyのサウンドに負けない伸びやかな歌声とリズム感の良さを堪能。フロアで輝くペンライトもカラフルに彩り、ライブ序盤からハイテンションで駆け抜けた。

 Nissyがバスに乗り語りかけてくる主観的な映像は、対面で話しているかのような空間。そのバスの中で、ツアーで回った各地の名物である明太子、小倉トースト、たこ焼きを食すNissyを見ることができたVTRが終了し、3塁側に設置されたステージにNissyが突如登場し、珠玉のバラードナンバー「ワガママ」をエモーショナルに歌い上げる。

 続いて、VTRをはさみ1塁側に設置されたステージにNissyが移動し、水のカーテンをイメージさせてくれる噴水が圧巻の景色を作り上げた「愛tears」。水がダンスを踊るかのようなリズミックな水の演出と、ラストのサビでは大小様々な光る風船が舞い上がる幻想的な空間で魅了。Nissyも水を浴び、ビショビショに濡れながらも歌い上げる姿に、5万人の視線が集中する。

 街を逃亡するNissyのVTRに続いて、メインステージ後方からダンサーとNissyが登場し、ベストアルバム盤に収録された新曲「Addicted」を披露。少しルーズに着こなしたMVと同じ衣装でセクシーなパフォーマンスから再びVTRへ。今度は体操服に青ひげを描いた、変なおじさんを彷彿とさせる姿に変身したNissyが、ダンサーと準備運動をおこなう、今までとは全く違ったテイストで変顔を交えた映像で、カッコいいだけではない、ユーモアあふれるファニーな姿も。

 オネエ語で「今からそっちに向かうわ」と、今年は亥年ということで、イノシシの着ぐるみを着用したNissyが、カートのダンボールから登場。イノシシになっても”オネエキャラ“でオーディエンスを煽り、メインステージまでカートで移動しながら、衣装チェンジするところもバッチリ見せてくれる。そして、大勢のチアガールと生バンドもステージに登場し、盛り上がり必至のキラーチューン「DANCE DANCE DANCE」へ突入。<Here we go! Shake it body!>と、オーディエンスと一体感抜群の最高にアクティブな空間を作り上げた。

続いて披露されたのは「Playing With Fire」だ。タイトルにちなんでステージから吹き上がる炎にテンションも上がる。間奏ではバンドメンバーとダンサーをフィーチャーしたコーナーから、Nissyのブレイクダンスで会場を沸かせた。

 MCでは表情豊かなNissyで楽しませ、ツアー全公演がソールドアウトしたことに感謝。さらに平成最後の東京ドーム公演アーティストがNissyということで、記念すべきこの日に「この確率で会えていることに感謝します」と、ステージを周りオーディエンスにありがとうを伝えていく。そして、男性ファンが増えたことに驚きを隠せない様子も見せた。

リクエスト1位の「糸」をカバー歌唱

Nissy

 ここで、SNSで募集し、約2300曲のなかから選ばれたリクエスト曲ランキングベスト5を発表。5位は嵐の「One Love」、4位は西野カナの「トリセツ」、3位は安室奈美恵の「Love Story」、2位は嵐の「Love so sweet」というラインアップ。しっかりアカペラで紹介するNissy。さらにランキングには入っていなかったが、嵐のデビュー曲「A・RA・SHI」を、振付つきでサビを歌唱するサービスも。そして栄えある1位は中島みゆきの「糸」。その1位となった「糸」を椅子に座り、しっとりと丁寧にメロディと言葉を紡いでいく姿に、多くの人が心奪われているよう。

 「Don't let me go」からNissyが携帯をエレベーターに置き忘れ、それをNissyのファンが拾うというVTRへ。“2424”とパスワードを一発で正解し、ロックを解除し中身を除くと、そこにはリハショットなど貴重な写真や動画が。ここで本人から電話が入り、ここからテレビ電話風のコーナーに突入し、事前に寄せられた質問に応えるNissy。3つの中から選ばれた「思わず頭をヨシヨシした事はありますか?」という質問にNissyは「え〜これ聞いてどうするの? ありますよ! だって32歳だもん。可愛いなと思った時にしますよ」との回答に、5万人の悲鳴にも似た声がドームに響き渡った。そのヨシヨシの対象が犬だと、しっかりオチをつけるNissy。

 ファンキーなグルーヴに自然と体も揺れる「Double Trouble」で後半戦へ突入。続いて、「タオルの準備良いですか?」と投げかけ、一足早くドームを夏色に染め上げたアップチューン「恋す肌」へ。真夏の海がスクリーンに映され、ダンサーとともにタオルを使用したパフォーマンスで、大いにオーディエンスを盛り上げた。続いて「Relax & Chill」でスクリーンの景色は夕暮れのビーチへと変化。それに合わせ会場もオレンジのペンライト一色に染まるなか、Nissyはブーケを振りながら、軽快なステップと伸びやかな歌声を届けた。

時代を胯ごうとしている同志

Nissy

 ライブも佳境へ。「The Days」ではMVでも共演した『セサミストリート』のキャラと『ピーナッツ』のユニバーサル・スタジオ・ジャパンの人気キャラクターがNissyとともにトロッコに乗りこみパレード。そのスペシャルな演出に会場のボルテージは最高潮まで高まった。 本編ラストは「トリコ」。こちらもMVで出てきた傘を彷彿させるLEDをあしらった傘がステージを彩り、スヌーピーやエルモたちもノリノリでパフォーマンス。辛い時も元気にさせてくれる音楽、明日への活力を与えてくれるエンターテインメント。

「いつも応援してくれてありがとう」

「みんなのおかげでここまで来れました。本当にありがとう」

「Nissy Entertainmentの5年間は楽しかった?」

「辛い時にNissy Entertainmentを見て元気になれますように」

「今日出逢会えたことに感謝します これからもよろしくね」

 と、気持ちが入った5つの愛を感じさせるNissyからのメッセージが、曲が進行するごとにスクリーンに表示されていく。終始観るものを“虜”にさせてしまうパフォーマンスで、本編を終了した。

 アンコールを求める熱い“Nissyコール”。その声に応え気球に乗ったNissyが登場。「17th Kiss」を歌唱しながら、気球に乗り、上方階へのオーディエンスに手を振るNissy。メドレーで「ハプニング」「GIFT」「Never Stop」と盛り上がるナンバーを立て続けに届け、メインステージに帰還。

 会場が暗転するとスタンドにペンライトで『THANK YOU NISSY 5TH』の文字。それを見たNissyは「すごい、超きれい」と感動。「今の雰囲気に似合う曲はなんだろう?」と、アカペラで「テレパシー」のサビを歌唱し、今の気持ちを歌で表現。会場からも「おめでとう」の声が飛び交う。多幸感あふれるオーディエンスの反応に嬉しそうなNissy。MCではこの5年間を振り返り、ここまで支えてくれたスタッフに感謝を告げる。そして、スタッフからの粋な計らいで「We□Nissy」(※□はハートマーク)の文字が映し出されるサプライズも。

 「僕らは平成から令和という時代を胯ごうとしている同志なんです。同じ時間を過ごせていること、皆さんに出会えたことに幸せを感じています。またいつかこの空間でお会いできるように、今の時代を精一杯生きていきましょう」と、同じ時代、時間を過ごしエンターテインメントを繰り広げられる奇跡に感謝。

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 「今の僕の伝えたい気持ちと、僕らのこれからの気持ちを込めて…」と話し届けられたのは「My Luv」。スクリーンにはこの5年間の活動の懐かしい写真が流れていく。Nissyは「もっと聴かせてくれ!」と5万人によるオーディエンスのシンガロング。さらにリズムに合わせて左右に振られたペンライトの光が美しいアーチを描いていた。シルキーな歌声はしっかりと会場の隅々まで響き、「これからの時間、お互い楽しく過ごしていきましょう!」とメッセージを送り、「またね、バイバイ」とステージを後にした。エンドロールが流れ、バックヤードでのNissyの様子や、VTRに使用されなかった未使用テイクが投影され、最後の最後まで楽しませてくれた。

 しかし、これで終わるNissyではないのは、ここにいるオーディエンスには周知の事実。カメラの先で帰宅を促すNissyに会場からは「やだー!」と終わりたくない意思表示をぶつけ、その声にNissyは「どうすんのこれ? どうしようか?」と投げかけ、ソリッドなギターカッティングが鳴り響き、「ベストなんだからこいつも歌わせてください!」とソロプロジェクト第一弾楽曲「どうしようか?」を投下。5周年を祝福するかのように、銀テープが華やかに宙に舞い、スクリーンに2013年の『a-nation』、2016年の1stライブ、2018年の2ndライブ、そして現在の姿が投影されるなか全霊でパフォーマンスし、ツアーは大団円を迎えた。

 約3時間30分という大ボリュームのステージは、緩急をつけた流れで終始ワクワク感を与えてくれた。そして、Nissyの人間味あふれるパフォーマンスは、多くの人を幸せにできる特別感に溢れていた。

セットリスト

Nissy Entertainment "5th Anniversary" BEST DOME TOUR
4月25日@東京ドーム

01.Affinity
02.LOVE GUN
03.まだ君は知らない MY PRETTIEST GIRL
04.SUGAR
05.ワガママ
06.愛tears
07.Addicted
08.DANCE DANCE DANCE
09.Playing With Fire
10.糸 ※リクエスト曲
11.Don't let me go
12.Double Trouble
13.恋す肌
14.Relax & Chill
15.The Days
16.トリコ

ENCORE

EN1.17th Kiss〜ハプニング〜GIFT〜Never Stop
EN2.My Luv

W ENCORE

どうしようか?

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