指原莉乃が28日、横浜スタジアムで卒業コンサートをおこなった。終演後には報道陣による囲み取材に応じた指原。11年間のアイドル人生は「凄く楽しかったと胸を張れる」と清々しい表情を見せていた。

歌手活動は「やらない」

指原莉乃

指原莉乃(撮影=木村陽仁)

 卒業コンサートを終え「あっという間でした。3時間半出ずっぱり、一瞬一瞬の記憶が脳裏に焼き付いていて、初めての経験。こんなふうになるんだなと」と感慨深げ。アイドル生活11年を振り返り「辛い日や元気な日がない時もあったけど、11年間凄く楽しかったと胸を張れる」と語った。

 卒業発表以降も聞かれている今後の活動。「前田さん(前田敦子)や優子ちゃん(大島優子)は女優とはっきりとあったけど、私はなくて。今まで通り頂いた仕事は一生懸命やりたい」と変わらず。ただ、歌手活動だけは「やらない」ときっぱり。「今日聴いてもらって分かると思うけど、歌は苦手なので…」としつつも「ファンクラブで歌うことはあると思う」と含みを持たせた。

松本人志出演の裏話

指原莉乃

会見場に姿を現した指原莉乃(撮影=木村陽仁)

 この日は、ダウンタウンの松本人志が内田裕也さんに扮して登場。指原は過去に、内田さんとコラボしている。

 松本の出演経緯について「裕也さんが亡くなった時に歌いたいと思って。(コンサートで)歌うことが決まっていたんですけど、相方がいた方が嬉しいと思って。本当はメンバーかな? 卒業メンバーかな? とは思っていたんですけど、あれが出来るのは松本さんしかいないと思って。『ワイドナショー』でお願いしたけど、その時はノリで。でもその後に色んな人に聞いて…」。ダメ元でオファーしたところ快諾。念願の共演は「ハートとかして可愛かったですね」。

 この日のコンサートで印象に残っているのは、最後の場面。指原はゴンドラに乗り込み、高さ数十メートルのところに設けられた巨大な王冠オブジェに収まるシーン。「王冠のところに行ってお礼を言ってから照明が落ちて全部が真っ暗になったときに、会場に光が残っていて凄く綺麗だった。本当はすぐにはける予定だったけど、しばらくいました」。

新公演全曲書き下ろし

コンサート最後、渡辺麻友や峯岸みなみ、柏木由紀、横山由依らとトロッコに乗りファンにあいさつする指原莉乃

 サプライズ発表もあった。指原が新公演『今、月は満ちる』の全曲を書き下ろすというものだ。発表時は「まだ1曲しか書けてなくて、これから頑張る」と語っていたが、「実は…その1曲も半分しか書けていない…。あの時そのことを話したら冷めると思って」とまさかの告白。公演の構想は「尖ったことをするよりもシンプルな公演が好き」とし、「自分がいなくなったことや、宮脇咲良、矢吹奈子、兒玉遥がいない状況でパワーダウンしたと思われたくない、『今、これで月が満ちてるんだよ』と思ってもらえるように名前を付けました」と公演名に込めた思いを明かした。

 コンサートの序盤から涙目のメンバーも多かった。指原自身も何度も涙をみせていた。「リハの段階から堪えていて、お昼の段階で泣いちゃっていた。HKT48に移籍してからいろんなことがあったけど、こうやってメンバーが泣いてくれる関係性を築きあげられたということに安心して、メンバーが泣くたびに泣いていました」。

アイドルは「私の全て」

王冠へ向かい上昇する指原。その姿を見守るメンバー(撮影=木村陽仁)

 アイドル人生を振り返り、一番の思い出は「候補がいっぱいあって決められない。改めてAKB48、HKT48で生きていた時間はすごいんだなと感じました」とも。卒業の実感はなく「明日もステージがある」感覚なのだという。

 アイドルに憧れてアイドルになった指原。自身をアイドルとして客観的に見た場合「私は自分が好みのタイプではない。私のタイプはしっかりしていて夢を与えてくれて清潔な人」と謙遜。

 そんな指原に別の質問が飛んだ。「指原にとってアイドルとは?」…。「なんだか『情熱大陸』みたいですね…」としつつ「シンプルですけど、私の全て」と回答。「アイドルとして生きた記憶しかないのでこれからが心配」とも語った。

 改めて「11年間お世話になりました。沢山の方の前で喋るのはこれで最後だと思います。皆さんの姿をしっかり記憶したい」。

 報道陣の質問には恋愛や結婚観、現体制への内容もあった。ただ、「記憶に…」という言葉を何度も使っていたことが印象深かった。ドレス姿の指原。取材を終えて会見場を後にするその背は脳裏に焼き付いた。

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