SCANDALのドラム&ボーカル、RINAが14日、横浜市内で開かれた、映画『シスターフッド』のトークイベントに登壇。本作の西原孝至監督と対談をおこなった。

 映画はドキュメンタリーとフィクションを融合させた作品で、ヌードモデル・兎丸愛美とミュージシャン・BOMIのそれぞれの4年を追うなかで「幸せとは何か」「自分らしさとは何か」を問うている。

 もともと映画に関心があり、同作もプライベートで観たというRINA。今回の登壇は、RINAのSNSでの書き込みを見た西原監督がオファーしたようだ。

 去年メジャーデビュー10年を迎えたSCANDALは、10代女子から人気を集め、2000年代を代表するガールズバンドと言ってもいい。しかし、デビュー5年目まではフェスに出られず、悔し涙を呑んだ。そうした背景もあり、劇中のライブシーンでBOMIが語った「なかなかフェスに呼ばれなくて、なぜか今年呼ばれた」という言葉に感銘を受けたという。

 「自分たちの力不足もあったけど、フェスに出たくても出られなくて。自分たちが斜めから見られていると感じる瞬間があった5年だった。もどかしかったし、悔しかった。だけど、フェスのルールも広がってきて、呼んでいただけるようになって。そこからの5年は、フェスに出続けることによって真っ直ぐ見てもらえる、音楽を聴いてもらえるようになりました」

SCANDAL・RINA

SCANDAL・RINA

 今年はプライベートレーベル「her」を立ち上げるとともにレコード会社を移籍。その第1弾シングルとなる「マスターピース/まばたき」を3月27日にリリースした。プライベートレーベル発足の決断に1年をかけて、メンバー4人で決めた。

 「メジャーでメンバー一人変わらずにやり続けていることが自信。新曲を作るだけでは解消されないもっと新しいところにいきたいという欲求が高まって。これを解消しないと前に進めないと思い、4人で話し合いました。新曲を作る場所を新しくする、ゼロからのスタートになるかもしれないけど、アトリエみたいなものを作ろうと思いました」

西原孝至監督とSCANDAL・RINA

西原孝至監督とSCANDAL・RINA

 レーベル名は「her」。発表のギリギリまで考えたという。

 「女性が関わっていることを一発で分かるようにしたいと思いました。『シスターフッド』に興味を持ったのも、自然にここにだどり着いたのも、そういう流れがあるのかなと。SCANDALは、フェミニズムの活動をするのではなく、女性向けのアプローチ、男性向けにも音楽を通じてやってきたい。そういうことに関心をもってステージに上がりたい」

 更に、自身の活動と重ねて以下の通りに、思いを述べた。

 「やりたいことをやろうとした時、例がない時もあると思う。私もそうだった。ミニのワンピースでロックバンドをやっている人はいなかった。でも私はそれが素敵だし、かっこいいと思った。それをやり続けることで(憧れて)真似して出てくる人もいるし、そういうスタイルが好きで集まってくれる人が出て来て、新しいジャンルも生まれる可能性もある。好きなことをやり続け、そして自分で作っていけばいい。レーベルを作ったのはそうだけど、やりたいことがやれない瞬間があったら、やれる場所を自分たちで作ればいい。凄いエネルギーはいるけど、好きなことに使うエネルギーは大変だけど楽しい。やりたい方へ行ける環境を自分で作る。めちゃくちゃ不器用だけど私たちはそうやって作っていくと思います」

SCANDAL・RINA

SCANDAL・RINA

 6月からはライブハウスツアーをおこなう。現状は「まだ何も考えていない」というが、「自分たちの今の気分を全面に出して、自分たちが楽しめる余裕のあるツアーにしたい」と意気込みも。更に。「新しいレーベルも立ち上げて再スタート、ワクワクどきどきしたい」と笑顔で語った。

西原孝至監督とSCANDAL・RINA

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