16歳の新星ラップアーティスト・さなりが16日、東京・MAGNET by SHIBUYA109の屋上MAG's PARKのイベントスペースで『さなり フリーライブ〜さなりくんには騙されない。〜』をおこなった。さなりは2002年生まれの16歳。小学生の頃から動画制作を開始し、中学生の頃に音楽活動を開始した。2017年におこなわれた、ヒップホップ/ラップの新人発掘プロジェクト『OverFlow Project』でグランプリを獲得し、これからの活動が期待される新星である。今回はこのフリーライブをレポート。4回目のパフォーマンスということで粗削りではあるが、カリスマ性を確かに感じさせたステージの模様を以下にレポートする。【取材=小池直也】

こんなに来てくれるとは思わなかった

さなり(撮影=Ren Toyomoto)

 3月中旬のMAG's PARKのイベントスペースは気持ちのいい風が吹いていた。フロアは3000通の応募のなかから当選した幸運な観客たちが集結。開演時間をむかえ、さなりが登場するとオーディエンスはスマホを向けて狂喜乱舞だった。当のさなりはノーMCでパフォーマンスを開始。

 まずはSKY-HIがプロデュースした「悪戯」。スモーキーな声で色々なリズムを組み合わせたラップを披露していく。メロディアスなフックでは、手をあげてリズムに乗るオーディエンスたち。曲が終わると「今日はよろしくお願いします。さなりです」と一言添え「いつも通り」へ。シンプルなビート上で力の抜けた様子で歌う。若干の緊張は感じられたが、現場には楽しい空気が満ちていた。

 「今日は1週間前から天気予報が雨だったんですよ。でも朝見たらまさかの晴れで。本当にありがとうございます。こんなに来てくれるとは思わなかった。本当に嬉しいです。ライブの回数は少ないんですけど、いつもより多く歌えたらと思うので最後までよろしくお願いします」

 まとまったMCの後「FREE STYLE」とタイトルコール。イントロ中に「楽しんでますか、みなさん!」と呼びかけて、メロウなビートが鳴る。続いていきなり転調するような曲のつなぎで4つ打ちリズムの「BLUE」、ゆったりとしたビートをさなりがかいくぐる「Fairy Tale」、そして「DREAM」とメドレーで披露。ステージ全体を通してAuto-Tuneの美しい音色も印象的。

フルアルバム『SICKSTEEN』の発売が発表

さなり(撮影=Ren Toyomoto)

 ここでさなりは、バックDJを担当するエディを紹介してから「嘘」を披露。題名とは裏腹にAuto-Tuneなしの生々しい歌声でパフォーマンスする。「Pasque」は優しい音色のビートに乗って進んでいった。

 重大発表と称して、6月5日にフルアルバム『SICKSTEEN』の発売が発表されると会場からは祝福の声が上がる。さらに自身のインスタライブで中継も開始。そして最後の曲は「Prince」。イントロでフロアからは歓声が。なめらかなメロディのフックに魅了された。オーディエンスは一体となって手をあげ続ける。開始時はなかった、昼下がりの日の光がまぶしかった。

 ステージ終了後、さなりは「これだけの人が来てくれて、歌を披露するのは自分自身も楽しかったです。ライブは4回目ですけど、(これからも)みなさんぜひ」とこの日のライブの感想を話した。アルバム発売については「今までの人生の全て。これを聴けば、僕の全てがわかるんじゃないかな」とコメント。「想像がつかない」と話すリリースパーティが7月に東京と大阪でおこなわれる。

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