4人組ラウドロック・アイドルのPassCodeが2月17日、東京・恵比寿LIQUIDROOMでワンマンライブ『PassCode VALENTINE NIGHTとENIGMA in TOKYO』をおこなった。この日は2部構成で昼の部に『ENIGMA in TOKYO』、夜の部は12月に開催し、好評だった女性・男子学生限定のライブ『VALENTINE NIGHT』と趣を変えておこなった。夜の部の「ドリームメーカー」や「カタルシス」など全13曲を披露した『VALENTINE NIGHT』のもようを以下にレポートする。【取材=村上順一】

これがツアーをいっぱい回ってきた実力

南 菜生(撮影=Shingo Tamai)写真は「ENIGMA in TOKYO」の模様

 男子学生と女性限定という事もあり、通常のライブとはまた雰囲気が違う空間が広がっていた。ステージにはバンドセットが組まれており、これから始まる音圧の宴になるであろうライブへの期待感で会場は満ちていた。開演時刻になり会場は暗転。SEが流れる中サポートメンバーが登場。それに続き、ゆっくりと4人がステージ中央で一直線に重なる。オープニングを飾ったのは昨年リリースされたシングル「Tonight」だ。PassCodeの楽曲の中でもポップさとラウドさのバランス感覚が絶妙な1曲。サビ前の<現実なんて残酷なんだろう>と大上 陽奈子が感情をぶつけていく。

 南 菜生が「久しぶりの曲をやります!」と投げかけ始まったのは「ドリームメーカー」。キャッチーなメロディにキュートな振り付けは『VALENTINE NIGHT』という企画に見事にマッチした選曲。「これからがパーティの始まり。みんな楽しんで帰って下さい!」と「Scarlet night」、メジャー2ndシングル「bite the bullet」と畳み掛け、序盤から5曲をノンストップで駆け抜けた。

高嶋 楓(撮影=Shingo Tamai)写真は「ENIGMA in TOKYO」の模様

 『VALENTINE NIGHT』は初めてライブに来たというオーディエンスも多数見られたこともあり、通常のライブとはまた違った盛り上がり方で楽しんでもらおうと、ライブの醍醐味のひとつであるコール&レスポンスをメンバーの名前を使用し、高嶋 楓が音頭を取る場面も。なんとも締まりがない!? コール&レスポンスに高嶋は「これがツアーをたくさん回ってきた実力ってもんかな」とおどけてみせた。MCではこの日ならではのガールズトークを展開。オーディエンスから質問を受け、バレンタインの思い出話などで花が咲いた。

 マイペースなMCからライブは中盤戦へ突入。出だしから今田 夢菜のアグレッシブなシャウトが光る「Taking you out」。曲中で聴ける髙嶋と今田のシャウトの掛け合いもスリリングだ。南が「まだまだ行けるでしょ!?」とシンガロングが印象的な「Insanity」へ。4人のシンクロしたダンスも見どころ。続いて、女性らしいしなやかな動きと、オーディエンスによるクラップもステージをもり立てた「Same to you」。南が「(オーディエンスの)声に応えろ!」と叫び、その声に導かれるように今田のシャウトが会場に轟く。

ここにいるみんなで素敵な夜を作りませんか?

今田 夢菜(撮影=Shingo Tamai)写真は「ENIGMA in TOKYO」の模様

 ギターのアルペジオが深々と鳴り響く中、南が「今あなたが一人だと思っているなら、この曲を聴いて私達のことを思い出せばいいなと思う。そういう曲であってほしい…」と、ひとりじゃないというメッセージを込め「カタルシス」を届けた。エッジの効いたサウンドにエモーショナルな歌詞が心に突き刺さるよう。情感を込め歌い上げる4人の姿が印象的だった。

 再びMCコーナーへ。なんと約20分間という長尺のMCは、この季節にちなんで卒業式での思い出や、なぜか反省会へと流れる予測がつかないPassCodeらしい? 素のメンバーの姿が垣間見れたコーナーとなった。南は「こんなMCのあとでも、みんなが盛り上がれる曲を用意してきました」と、自虐も交えライブは後半戦へ突入。

大上 陽奈子(撮影=Shingo Tamai)写真は「ENIGMA in TOKYO」の模様

 アドレナリン放出のナンバー「Toxic」でフロアはエキサイティングな空間に。オーディエンスも掛け声でステージから放たれるエネルギーに応え、さらにヒートアップしていく。そして、「TRICKSTAR」から、ピコリーモサウンドが炸裂するメジャーデビューシングル「MISS UNLIMITED」。「ここにいるみんなで素敵な夜を作りませんか?」と、ノスタルジックなサウンドと脳天直撃のラウドサウンドの融合は中毒性を生み出していく。

 ラストは疾走感がありキャッチーなサビが耳に残る「Ray」を投下。ボルテージは最高潮まで高まるなか、南が「もっといいライブを観せるので、楽しみにしていて下さい」とメッセージを残し『PassCode VALENTINE NIGHTとENIGMA in TOKYO』は大団円を迎えた。

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