声優の三森すずこが20日、ミニアルバム『holiday mode』をリリース。声優として活動する傍ら、『ラブライブ!』のμ’sや『探偵オペラ ミルキィホームズ』のミルキィホームズといったユニットでも活動して人気を集め、ミルキィホームズは、1月28日に日本武道館で『ミルキィホームズ ファイナルライブ Q.E.D.』を行った。今作は休日をテーマにした作品で、ミルキィへの思いを込めて三森自身が作詞した「Precious days」も収録している。「ミルキィがファイナルを迎えられたことは、心の収穫があった。この経験を後輩に伝承したい」と話す三森。今作にまつわるエピソードや、ミルキィホームズの活動を終えた今の気持ちも聞いた。【取材=榑林史章】

休日はスピッツを聴いてのんびり

『holiday mode』通常盤

――今回のミニアルバム『holiday mode』は、どういった経緯でリリースすることになったのですか?

 私は、現在5周年イヤーのまっただ中なのですが、その中でアルバムを2枚出したいと思って、まず昨年6月に『tone.』というアルバムを出させていただきました。『tone.』は曲調のバリエーションも豊かな作品でしたので、今作はそれを踏まえた上で、等身大で気負わない作品になりました。「こんな三森すずこはどうでしょうか?」と、問いかけるような面もあると思っています。

――20代~30代の働く女性が、肩の荷を下ろして休日を過ごすといったイメージの作品だと思いました。どうして休日をテーマにしようと思ったのですか?

 2013年にソロアーティストとしてデビューしてから5年、アルバムをコンスタントに出させていただき、ソロライブもたくさんやらせていただいて、ここまで止まらずダッシュでやってきました。それに、ミルキィホームズがファイナルライブを終えたすぐ後に出る作品でもあるので、ちょっと休憩ではないけど、たまには息抜きをする雰囲気があってもいいと思ったんです。それで、リラックスしてリフレッシュできるような1枚にしたい、と。それに休みの日をテーマに作れば、休み気分で制作できそうだなと思いました。

――実際に、お休み気分で制作はできましたか?

 まったくお休み気分にはなれなかったです(笑)。レコーディングはやっぱり楽しくて、こだわり始めると時間を気にせず向き合ってしまって。意気込みもあったので、ついつい力が入ってしまいました。私はお休み気分になれませんでしたけど、聴いてくれるみなさんは、お休みのときや気分転換したいときに聴いてくれたら嬉しいです。

――ジャケット写真は、赤いスカートでスクーターに腰掛けて、『ローマの休日』のオードリー・ヘップバーンのような感じですね。

 まさしくそういったイメージです! ピクニックやキャンプなど、大自然でお休みを過ごす様子も案としてあったんですけど、写真のように街中で休日を過ごしているほうが、より私らしいと思ってこういう写真になりました。おっしゃる通り『ローマの休日』気分で撮影させていただいたので、ちょっと現実逃避感も出せたと思います。

――今作の7曲は、旅に行く準備をする曲で始まり、いろんな休日があって最後は休みの日の終わりの曲という、お休みの1週間みたいなストーリーがあると思いました。

 そういった感じになりましたね。楽曲は、休日をテーマにいろんな方に曲を作っていただいて、基本的にはその中からコンペで選ばせていただきました。いろんな曲を聴かせていただいて、休日の捉え方は、人によってこんなにも違うんだなと思いましたね。渡辺翔さんが作詞作曲してくださった「星屑のカーテン」、黒須克彦さんの作編曲で私が作詞をさせていただいた「Precious days」は、お二人とのこれまでのご縁もあるので、今回もぜひ作ってくださいとお願いしました。

――コンペで曲を選んだときに、何か基準にしたものはあったのですか?

 休みの日はいろんなところに行くから、いろんな曲調があっていいと思いましたし、そのほうが作品として楽しいものになるだろうと思いました。その上でメロディや曲調がキャッチーなもの、音がたくさん入っていなくてゴリゴリしていないものを選びました。「退屈リダクション」はロック調ですけど、耳にやさしい音になっています。

――昔のソウルミュージックとか90年代のバンドサウンド、ジャズもあるなど、全体におしゃれでポップな印象です。

 そうですね。私もそういう音楽が好きですし、実際に私が休みの日に聴くのも、このアルバムのような音楽です。

――休みの日によく聴くアーティストはいますか?

 スピッツさんは、リラックスしたいときに聴きたくなります。何も予定がない日にスピッツさんを聴いて過ごして、「ああ、今日という日に合っているな」と、浸っています。

――確かにスピッツさんは、速くて尖った曲もあるけどミディアムテンポのやわらかい曲も多いです。

 ロックもあるけど、基本的にはゴリゴリしていないですよね。メッセージ性のある歌詞の曲もありますけど、耳元でガンガン主張するようなこともなくて、すごくソフトな印象です。今作は、スピッツさんのような曲というわけではありませんが、どこかにそういったイメージも持ちながら曲を選んでいました。

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