4人組ロックバンドのTHE COLLECTORS(ザ・コレクターズ)が9日、東京・STUDIO COASTで全国ツアー『THE COLLECTORS TOUR 2019“YOUNG MAN ROCK”』東京公演をおこなった。同ツアーは昨年11月にリリースしたアルバム『YOUNG MAN ROCK』を引っ提げ、今年の1月20日の北海道・札幌cube garden公演を皮切りに、17日の大阪BIGCAT公演まで7公演をおこなった。東京公演では『YOUNG MAN ROCK』収録曲を中心に、アンコール含む全19曲を披露。寒波の影響で東京の空に雪が舞う寒い日となったが、寒さを吹き飛ばすような熱いステージを届けた。【取材=松尾模糊】

寒さも吹き飛ばす熱い演奏

THE COLLECTORS(撮影=後藤倫人)

 この日は寒波の影響で午前中から雪の舞う極寒の気候となったが、会場前には開演を前に多くの人々が列を成していたところに彼らの人気の高さが窺い知れた。会場が暗転し、赤い照明がステージを照らす中、SEをバックに古市コータロー(Gt)、山森“JEFF”正之(Ba)、古沢“cozi”岳之(Dr)が登場。「クライム サスペンス」の前奏を3人がプレイし始めると、銀色のナイロン地のフードジャケットを着た加藤ひさし(Vo)が登場し歌声を届けた。

 古市のギターフレーズから「おかしな顔(ファニー・フェイス)」へとなだれ込む。山森のソロから、古市のソロ、そして古沢のソロへと繋ぐブレイクが曲を引き締める。そのまま「サブマリン」を演奏し、加藤が伸びのある歌声を響かせた。

 加藤は「今日は雪降っちゃったけど、来てくれて嬉しいよ。新曲をたくさんやるから」と呼びかけ、ギターカッティングが印象的な「永遠の14歳」を演奏。古市のギターソロも決まり会場のボルテージを上げる。

 MCでは、加藤が「今日衣装ミスったな、暑すぎる…でも、この下はタンクトップ1枚だから脱げないんだよ。『ボヘミアン・ラプソディ』のフレディじゃないからさ(笑)。キャラが違う」と言い観客を和ませる。

バンドの歴史を垣間見るステージ

THE COLLECTORS(撮影=後藤倫人)

 1993年の3rdシングル「世界を止めて」では、冒頭の古市のアルペジオでシンガロングも起こり一体感のあるステージとなった。さらに「セントラルステーション」、「扉をたたいて」とミディアムナンバーを並べ、観客もそのメロディに耳を傾けていた。

 1986年の結成以来、30年以上活動を続けるTHE COLLECTORS。加藤は「90年代の終わりくらいに、コータローくんと売れる為に何をしたらいいか話して。お互いの顔を見つめ合って、整形しようかと(笑)。それももう20年くらい前の話で…。こんなに多くの人が来てくれて、整形しなくて良かったよ。20年経ったら、整形も崩れてくるだろうから」とエピソードを明かす。

 古市がリードボーカルを務める「マネー」では、加藤もギターを持ち演奏し、古市が優しい歌声を届けた。ここで一旦、加藤がステージを離れ3人がインスト楽曲を披露。山森と古沢によるタイトなリズムセクションと古市のいななく様なチョーキングが相まり、観客の高揚感を煽っていた。

 紅いシャツにネクタイ姿となった加藤が再び登場し、ポップなメロディを聴かせる「青春ロック」、古市が飛び跳ねながらテンション高く演奏した「たよれる男」などアップテンポな楽曲でヒートアップさせたまま、『YOUNG MAN ROCK』の最後を飾る「振り返る夜」で本編を終了。

 アンコールでは、本編と同じように古市、山森、古沢が登場し「NICK! NICK! NICK!」の前奏から加藤が加わり歌声を届けた。続く「僕はコレクター」ではコール&レスポンスで盛り上がる。加藤は「今回は7カ所しか回れないのですが、夏にもっと長いツアーを準備しているので観に来て下さい!」と呼びかけ、急遽セットリストには入っていなかった「ノビシロマックス」で観客のシンガロングも起こる大団円の中、東京公演を終了した。

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