大阪で結成された3Vo+1DJのボーカルグループ・THE BEAT GARDENが2月10日、東京・恵比寿LIQUIDROOMでワンマンライブ『THE BEAT GARDEN ONE MAN LIVE 2019「move on !!!!」』をおこなった。 約1年5カ月振りとなったワンマンライブは約1000人のBeemer(ファンの呼称)が集まった。ライブは「Just Before Dawn」をメンバーによる生演奏での披露や、3月20日にリリースされる2ndアルバムから「メッセージ」などアンコール含め全21曲を披露。5月からグループ史上最大規模となる全国ワンマンツアー『THE BEAT GARDEN one man live tour 2019「Message」』の開催を発表。ここまでの成長の証をぶつけたライブの模様を以下にレポートする。【取材=村上順一】

Beemerと共に前進していきたい

U(撮影=Daisuke Sakai(FYD Inc.))

 ワンマンのチケットはあっという間にソールドアウト、フロアは隙間もないほど約1000人のオーディエンスで埋め尽くされていた。会場にはSATORU選曲によるBGMが流れ、本番までの時間を有意義なものにしてくれていた。この選曲も誰もが聴いたことがあるであろう洋楽のヒット曲で構成されていたのも興味深い。開演時刻になりSEが流れると4人が次々とステージに登場。「本当の声で」で1年5カ月ぶりのワンマンライブの幕は開けた。

 序盤は「Satisfaction」や「Fly Me High」など、アゲアゲのアッパーチューンで畳み掛けた。エレクトリックダンスロックはライブでより輝きを放ち、一気にライブならではの熱い一体感を生み出していた。U、MASATO、REIのエネルギッシュな歌声が降り注ぐ。

REI(撮影=Daisuke Sakai(FYD Inc.))

 場面を一転し届けられたのは、昨年リリースされたミディアムバラードナンバー「そんな日々が続いていくこと」。先ほどとは違った表情を見せ、美しいハーモニーで会場を包み込んでいた。続いて、叙情的なメロディラインに、甘酸っぱい恋模様を描いた「花火」と繊細なTHE BEAT GARDENを見せた。

 MASATOは「Beemerと共に前進していきたい」という想いを込めてライブタイトルに『move on !!!!』と付けたことを明かし、その後はワンマンライブということで、メンバーがまだ公開していない新プロフィールを1人ずつ明かすなど、会場は驚きと笑いで満たされた。

MASATO(撮影=Daisuke Sakai(FYD Inc.))

 ユーモアあふれるMCに続いて、新曲「ダンシング・マン」を披露。メンバー曰く、THE BEAT GARDEN史上、一番のおバカソングとのことだが、MCの延長線上にあるかのようなファニーなダンスナンバーだ。SATORUもDJブースから飛び出し、4人で手をくるくると回転させたり、ファンキーなパフォーマンスでオーディエンスを楽しませた。クールな一面とファニーな一面のギャップを見せてくれた。

THE BEAT GARDEN(撮影=Daisuke Sakai(FYD Inc.))

 R&Bテイストの「サイドディッシュ」、ドラマティックな「君は知らない」に続き、REIがキーボード、MASATOがアコースティックギターを演奏し、メインボーカルはUという布陣で「Just Before Dawn」を届けた。この楽曲には「大人になって辛いことや苦しいこともあると思うのですが、明日には光が見えてくる、夜明け前だから大丈夫」という想いを込めて作られたという。生楽器の持つオーガニックな空間は、他の曲たちとはまた違った響きをもたらしていた。Uは歌唱後「緊張した、自分は楽器弾かないのにね(笑)」とおどけてみせる場面も。

今日みたいな空間を作っていけたら

SATORU(撮影=Daisuke Sakai(FYD Inc.))

 「Promise you」を歌い終え、MASATOは「僕たちの音楽を聴いてライブに来てくれる皆が楽しかった、元気もらえたと笑顔で言ってもらえることがすごく嬉しくて、何回も諦めそうになったときも、何回も勇気をいただきました」と感謝を告げる。「今度は皆に笑顔に、元気になってもらいたくて初めて応援歌を書きました」と、3月20日にリリースされる2ndアルバムの表題曲「メッセージ」を届けた。THE BEAT GARDENとBeemerの未来を信じて、フロアからも拳が上がる。背中を押してくれるような力強い言葉と歌声で満ちた。

 ライブもラストスパート。「FLOWER」では、フロアでオーディエンスが振り上げたタオルが花のように咲き乱れ、壮観な景色が広がった。本編ラストはインディーズ時代のナンバー「Sky Drive」を投下。オーディエンスの掛け声も盛大に響き渡り、ボルテージは最高潮まで高まった。Uは「1年半ぶりのワンマンライブということで、力(りき)んでいたんだけど、皆の顔を見てここが家みたいだった」と話し、メンバーはステージを後にした。

ライブの模様(撮影=Daisuke Sakai(FYD Inc.))

 アンコールを求める声に応え、颯爽とステージにメンバーが再び登場し、「BAD THE NIGHT」を披露。ライブが今スタートしたばかりかのような盛り上がりを見せた。MASATOは「こうやってワンマンライブが出来るのは最大のご褒美です」と喜びを伝え、5月からワンマンツアー『THE BEAT GARDEN one man live tour 2019「Message」』をおこなうことを発表。大歓声がフロアから響いた。

 Uは「日本武道館も大阪城ホールも東京ドームも諦めてはいない。音楽が一人ひとりに届けば、夢は叶う。今日みたいな空間を作っていけたら嬉しい。僕たちももっと良い曲を作るから、音楽と想いをもっと広げてほしい」とBeemerとともに夢を叶えたいと想いを告げ、そのBeemerの手紙ともいえるナンバー「みんなへ」を届けた。丁寧に情感を込め歌い紡ぐその姿にオーディエンスも、静かに耳を傾け、Uは目を潤ませながら「ありがとう!」と感謝。ラストはメジャーデビュー曲「Never End」を全身全霊でパフォーマンスし、『move on !!!!』は大団円を迎えた。

 4人の魅力が詰まったステージ。何よりもファンへの想いが随所に感じられ、4人だけではないということが伝わってくるライブだった。3月のアルバム、5月から始まるツアーへの期待も高まった。

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