シンガーソングライターのももすももすが2月13日、シングル「木馬」でメジャーデビューする。2017年にももすとして所属していたバンド・メランコリック写楽を脱退し、2018年からももすももすに改名し、ソロ活動をスタート。独特な世界観を持った音楽性で注目されている。インタビューでは、楽曲に仕掛けられたからくりや、独創性に溢れた歌詞など、彼女の思考に迫るべく話を聞いた。【取材=村上順一】

デュラン・デュランとももすももす

――音楽をやりたいと思ったきっかけはどんなものだったのでしょうか。

 音楽をやりたかったというよりも、高校生の時にドロドロやサラサラした液状のものが体の中に溜まっていて、それがずっとあるのが苦しいなと感じて、たまたまその時に音楽が好きだったんです。ギターで曲を弾いたりとかもしていたので、自分も曲とか作ってみればそれが放出されるんじゃないかと思って、始まったのがきっかけです。

――モヤモヤした何かがあってそれを拭い去りたかったんですね。マキシマム ザ ホルモンさんがお好きなんですよね?

 はい。中学生の頃に良く聴いていました。

――ライブにも行ったりしてました?

 ライブには行ったことはなくて、ライブというものが世の中にあるということすら知らなかったんです。だけど、テレビとかもほとんど観たことがなくて、数少ない情報の中からライブハウスというものがあることを知って。それで、高校生の時にふらっとライブハウスに入ってみたんです。私の中ではVR(バーチャルリアリティ)を知ったときと同じくらいの衝撃がありました(笑)。

――確かに初めてのライブハウスは刺激は凄いと思います。ももすももすさんがエレキギターを弾いている姿がすごく良いなと思ったのですが、アコギよりもエレキの方が好き?

 はい! エレキギターが大好きなんです。見た目ではジャズマスターが好きで、音はストラトキャスターが好きなんです。ジャズマスターは音作りが難しくて…。

――ジャズマスターとは渋いギターがお好きなんですね。あと、音楽とは関係ないのですが、調べていて気になったのが高橋留美子さんもお好きなんですよね。

 大好きです。吾妻ひでおさんというギャグ漫画家さんが元々好きで、そこから辿っていったら高橋留美子さんが好きになりました。作品では特に『うる星やつら』とか『めぞん一刻』とか好きなんです。この前、お友達から『うる星やつら』のレコードを借りたので、今から聴くのがすごく楽しみなんです。

――アナログレコードですか?

 アナログレコードです。パーカッションが好きなので、昔のラテン音楽をいっぱい聴いてみたくなって、レコードプレーヤーを買ったんです。それで、レコードショップの店員さんにおすすめのレコードを紹介して頂いて、今聴いています。そのラテン音楽のレコードを先日お友達に貸して、代わりに『うる星やつら』のレコードを借りたんです。

――レコードいいですよね。

 すごくいいなあと思いました。昔、古本屋さんで買った『魔法のプリンセス ミンキーモモ』の本にソノシートが付いていたんですけど、レコードプレーヤーを買ったのでそれが聴けるようになって、それもめちゃくちゃ嬉しくて。ソノシートにはミンキーモモの肉声が入っているんですけど、ソノシートに傷が入っていたみたいで、凄く良いところでいつも止まってしまうんです(笑)。いつも切ない気持ちになってしまうんです…。

――それは切ないですね。さて、以前は「ももす」として活動されていましたが、なぜ「ももすももす」と2回繰り返されたんですか?

 デュラン・デュラン(英・ロックバンド)が好きで、私も2回繰り返してみました。ソロ活動を始めるに当たって名前を決める時によく聴いていたんです。最近改めて考えると、このももすももすには色んな意味があるんじゃないかと思い始めています。デュラン・デュランはもちろんなんですけど、音楽をやる上で、一人でやっているわけではなくて、私の中にも2人、3人と人格がいるので、本当はももすではなくて、ももすももすなんじゃないかと思うときもあるんです。やっていくうちに、また新しい意味が更新されていく気がしています。

――意味が付加されていくわけですね。

 はい。もしかしたら名前もどんどん足されていって、ももすももすももすももす….みたいな感じになるかも知れません(笑)。

――それは、大変ですね…。デュラン・デュランを聴いているとは意外でした。80’sとか、懐かしい古き良きものがお好きな感じなんですね。

 そうかもしれません。昔のインテリアも好きなんです。あと、埼玉の川越にある江戸の建物が資料として並んでいる場所があって、そこに昨年行った時にすごく惹かれたので、レトロなものが好きなんだと思います。

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