自分にはないものが光という言葉に詰め込まれている

果歩(撮影=村上順一)

――果歩さんは今年20歳になるわけですが、楽しみなこともありますか。

 やっぱりお酒が飲めるようになることです。これで打ち上げにもちゃんと参加できるようになるのかなと。バンドさんは好きなんですけど、まだ、私一人だと怖い部分もあって、今は帰ってしまうんですけど、お酒があれば仲良くなれるかも知れないと期待を寄せています(笑)。

――「飲みニケーション」という言葉もありますから、楽しみですね。20歳になって取材させていただいた時に、どうだったのかまた聞きますね(笑)。さて、2月6日に初の流通盤となる「光の街」をリリースされますが、果歩さんは過去に「ヒカリ」という曲があったり、果歩さんにとって「光」とはどのようなものなのでしょうか。

 光にはキラキラしていて憧れがすごくあります。綺麗だし明るいし自分にはないものが光という言葉に詰め込まれている気がしています。自分がネガティブとかそういうわけではないんですけど、理想があって憧れの自分というのを描きたいなと思っていました。私の曲にはこういう人生を送れたらいいなというものが多いんです。ライブハウスのライトが自分に当てられた時の格好良さとか。

――光というのも色々ありますからね。人から出ている光もあったり。そういうオーラ的なの見えたりしますか。

 なんとなく感じられるときはあります。初対面でもこの人と気が合いそうだなとか。直感でわかるときがあって、それがけっこう当たるんです。そう感じた人は今でも一緒にいたり。

――何かが見えているのかも知れませんね。さて、「光の街」で、憧れのあの人みたいになりたいような、なりたくないようなというコメントを資料で拝見したのですが、それはどんな人なんですか。
 
 すごく好きなバンドさんのことで、昨年の夏に2daysのライブが渋谷であったんです。そのライブを観に行ったんですけど、お客さんがいっぱいだった日と、ちょっと少なかった日があって…。でも、そのバンドさんはそんなことは関係ないといった感じで、両日とも変わらない格好良いライブをしていて、それに感化されました。

 というのも、私はお客さんの人数でテンションが左右されてしまうことがあるんです。でも、そこにいる人達に向かって変わらない姿を見せることは誰にでも出来ることではないし、格好良いなと思いました。それを目の当たりにして、もうめちゃくちゃ曲を書きたいという衝動がすごくて、渋谷のライブハウスから駅に向かうまでの間に出来た曲なんです。

――この曲の出だしのセクションは、まさにそれを綴っていますよね。歌詞に出てくるこの<渋谷駅 夜 反対側>というのは?

 スクランブル交差点の方ではなくて、恵比寿方面にあるライブハウスだったんです。そこから駅までゆっくり歩いて歌詞を書き上げて、家についてから曲をつけました。良いライブを観たので、いつもよりも街が輝いて見えたんです。なのでアレンジも軽快に街を歩いているのをイメージしています。

――音からそれが伝わってきます。続いての「バンドガール・バンドボーイ」もライブハウス、バンドというところでコンセプトが統一されていますね。

 はい。先に「あいつとライブハウス」という曲があって、「光の街」も絶対収録したいと思っていたので、これならもう一曲もライブハウスに関係する曲を入れたいなと思って作りました。ライブハウスで生きているからこそ、書ける曲というのが自分の強みだと思っていて、ライブハウスで生きてきた人間のリアルみたいなものが書ければ良いなと思って、「バンドガール・バンドボーイ」はこのCDのために書き下ろしました。

――これは実体験ですか。

 フィクションとノンフィクションが入り混じっています。なので、聴いてくれた人が自由に想像して頂いても良いと思います。

――そうなんですね。歌詞に出てくる<赤いエレキギター>というのは、今使っているリッケンバッカー(米・ギターメーカー)のことですよね?

 そうです。高校最後のワンマンに向けて買ったギターで、めっちゃ可愛くて一目惚れしてしまったんです。

――アコースティックギターもコール・クラーク(豪・ギターメーカー)で、女性が使っているのは珍しいなと思ったんですが。

 これも可愛いなと思って買ってしまったギターです(笑)。

――見た目なんですね(笑)。見た目といえば果歩さんもこうやって話しているときと、ライブで歌っている時の雰囲気がぜんぜん違いますね。

 それすごく言われます(笑)。でも、そう言われるのはめっちゃ嬉しいです。

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