ザ・フーパーズが25日、東京・神田明神ホールでおこなわれたライブをもって、5年間の活動を終えた。更なる成長を目指す「イケメン女子プロジェクト大改革」の一環。この日は「世界を見据えた新プロジェクト」の一端が3月にも明らかになると発表された。

 小媒体が初めてインタビューをおこなったのは「ジュエルの鼓動が聞こえるか?」だった。あれからまだ1年も経っていない。『FANTASIC SHOW』でもインタビューをおこない、そしてリリースイベントも取材した。しかし、ファンと過ごした5年間と比べれば、接した日は浅い。

 ただ、このわずかな期間でも“彼ら”の成長ぶりや心境の変化は垣間見えた。歌唱力、パフォーマンス力、意識、それらを含めての総合力が高まり、今後さらなる飛躍に希望を抱いていただけに、今回の終了には残念な気持ちもあった。つばさがこの公演をもって卒業することもそう。1年も満たない小媒体がそう思うのだから、ファンはきっと相当な思いがあっただろう。

 しかし、これは前向きなピリオドだ。“彼ら”自身もこの日のライブ本編では涙を見せなかった。正確には、何度か表情を崩しそうな場面があった。でも、涙は落とさなかった。MCでも「フーパーズは終わってしまうけど、変化は進化なので、これからも上へ上へ」(千知)、「これで終わりではなく、進化の一歩」(星波)と、“それぞれが成長するため”と前向きな言葉を残した。

 この日のアンコールでゲスト出演した澁谷梓希も「私たちは、みんなの泣き顔を見たいのではなく、笑顔をみたい」と言っていた。ステージに立つ者としての想いが伝わってくる。

 だからこそ“彼ら”は、涙は見せまいとパフォーマンスに集中した。それが気迫となって現れ、それぞれの歌に力強さが増していた。

 “彼ら”は笑顔にも努めた。しかし、ダブルアンコールを終えて、深々と下げた頭を戻した時に表情は一気に崩れた。大事にしてきたザ・フーパーズが終わることへの寂しさ、くやしさ。つばさとの別れ。各々の道。複雑だったに違いない。

 人は、涙の分だけ強くなれる――、昔、そんなキャッチコピーがあった。最後に流した涙。その涙が新たな道を進む“彼ら”を強くする。

 「この5年よりも、これからの人生がはるかに長い」とメンバーは言った。でもこの5年がなければ“この場”も、そしてこの先の“未来”もない。乃愛はそれをひっくるめて「奇跡」とたとえた。

 同じ奇跡でも、“彼ら”が歩んできた軌跡はしっかりと、ファンの心に焼き付いている。新たなファンタジアに期待を込めて。

 なお、『FINAL FANTASIA〜愛の全部、For You!〜』がファンクラブ限定DVD化されることが決まった。そして、3月には「世界を見据えた新プロジェクト」の一部が明らかになることも発表された。

 このラストライブのレポートは後日掲載します。【木村陽仁】

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