結局「音楽が好き」という理由でいい

『COLOR』通常盤

――1月の終わりからはツアー『new EP “COLOR” Release Party ~Come on, LIVE or Regret~』もスタンバイしています。

 今がリハーサルの真っ最中ですね。むちゃくちゃ楽しみですね。初めて名古屋に行きます。頑張りますよ。東京公演はキネマ倶楽部なんですけど、初めてのワンマンの場所なので、個人的には激アツって感じです。あの時より進歩していると思うので、本番のステージに立った時の感覚を楽しみたいです。以前は通しリハがうまくいかず、悔しい想いをしたのを覚えているので、リベンジしたい気持ちもあります。「パラノイア」のMVもキネマで撮ったので、縁のある場所なんですよ。

――ちなみに、majikoさんにとって昨年はどの様な一年でしたか?

 種をまいた年だったなと思ってます。今年はそれが芽吹くか、花咲くか、してくれればいいんですけど。今年はもっと自分の世界観を曲や編曲で出していきたいと思っています。ライブでお客さんをどう乗せられるか、とも考えていて。バラードばかりじゃなと。ダンス、というかお客さんが乗れる様な音楽を作っていきたいです。体を揺らしてもらえる音楽ができれば勝ちですね。『AUBE』に収録した「声」(haruka nakamuraプロデュース)とかには手ごたえを感じました。harukaさんとはまたご一緒させて頂きたいと思っています。

――自分の表現というよりも、観客に楽しんでもらいたいという気持ちがあるんですか?

 そうですね。私自身、音楽を楽しむためにやっていますし。好きなことをやっている私の曲で幸せになってくれる人がいるならそれに越したことはないじゃないですか。そういう想いで作っています。ただ自分でも自分についてわからないこともあるんですよ。わからないことの方が多いかもしれません。他者から見た自分と、自分が思っている自分って違うと思うので。でも最近は他者の目はあまり気にしなくてもいいなとも感じています。

 エゴサ(ーチ)は好きですけど(笑)。SNSでは、今のところ悪い意見とかはそんなにないんですよ。やっぱり自分が褒められているのは好きじゃないですか。そういうエゴがある人間なので。私って自己肯定力が低いですし。だから他人から認めてもらえないと、自分が認められているってわからない。だから、褒めてもらいたいですね(笑)。自己肯定力がやたら高い人もたまにいるじゃないですか。正直ついていけない。制作している時は「私って天才!」って思ってるんですけどね。でも長続きしない。そういう心に欠けた部分があるから音楽をやっているのかもしれません。

――自分にとって音楽とは、という様なことをよく考えたり?

 すごく考えますよ。中学生の頃、中二病だった時に「音楽をやっている理由は復讐だ」と言っていたんです。私のことを邪険にした人に「ざまあみろ」と言いたくて。でも家族から不評で「そんな理由で音楽やってるの?」と言われていましたよ。でも私はいい作品ができれば、それでもいいと思うんです。もちろん元気づけたいとか笑わせたい、という気持ちもあったんですけど。

 つい最近もそういうことを考えながら、結局「音楽が好き」という理由でいいんじゃないかなと。そんなごちゃごちゃした理由は全然いらないんだという答えに辿り着きました。やっぱり迷った方が人は深みが出るなあと感じます。

――過去のインタビュー、同じネットシーン出身のReolさんとの対談も拝見しました。デビュー前に出ていたイベントの出演者が楽屋でくだらない話をしていることに苦言を呈していましたが…。

 お金をとって歌を聴いてもらうんだったら、お金以上の準備をしたり、心構えをするって大切なんです。絶対にくだらない話をしながら本番に備えるなんて、うちらみたいな素人ができるわけないと思っていました。すごく嫌でしたね。ずっとトイレとか廊下の隅で精神統一していました(笑)。

 母が私よりも、もっとストイックな女性だったんです。練習とか、生徒さんへの教え方とか、海外まで旅に出る探究心。子どもながらに「やる気あるんだな」と思っていました。そういうのを見てきて、私はそこまでできないなと思うんです。でも50代まで音楽を続けるというのは、そういうことなんでしょうね。すごいけど、それが私にとっては当たり前だったんです。

――そういう意味ではmajikoさんのこれまでの活動からも探究心を感じました。

 今は広げてきた物をまとめるタームに入っていると思っています。「私はこういう音楽をやるんだ」という核が欲しい。周りを納得させながら、それを自分で作り上げていきたいですね。あっちこっちに銃を撃っても急所は狙えないじゃないですか。ちゃんと急所を撃つなら同じところを何度も狙わないといけない。それが一番格好良いなと今は考えています。

(おわり)

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