セルフプロデュースユニットのゑんらが1月10日と11日、東京・座・高円寺2でゑんら絵巻『私を地獄に連れてって』の旗揚げ公演をおこなった。お芝居とライブステージを融合した公演で、ゑんらが座長で送る、芝居あり、笑いあり、歌ありのエンターテインメントな舞台。10日はワンダーウィード、11日には全力少女Rや幻.no(マボテン)、ゆるっと革命団もパフォーマンスし、ゑんらも新曲「妖怪ディスコ」を披露し、訪れた観客を楽しませた。11日の千秋楽の模様を以下にレポートする。【取材=村上順一】

スペシャルゲストも登場

舞台の模様(撮影=中原 幸)

 地獄へ行くというなんともゑんららしい設定だ。セットにはプロジェクションマッピングを使用し、その場面にあった演出を施していくという、最新テクノロジーを駆使した舞台で展開。旅行代理店に勤める木乃伊みさと演じる月城凛音は、過去の出来事からずっと無気力な日々を過ごしていた。

 多額の借金を残し、この世を去った父親に会うべく、街で出会った滝口ひかりが演じる青鬼・シズクと滝口きららが演じる赤鬼・コベニとともに地獄を目指すという物語。感情をなくしてしまった凛音は、道中で出会う様々な妖怪や鬼との関門を乗り越え、3人が成長していく過程も見どころだった。

 迫真の演技も光るなか、地獄へ向かう道中で出会った門番たちとのゲームでは、アドリブの演技もあり観客の笑いを誘った。3人それぞれの想いや背景を映し出しながら、物語は佳境へと向かう。

 千秋楽にはお笑いコンビ・しずるの村上純も閻魔大王役としてスペシャルゲスト出演するというサプライズもあり、エンターテインメントとして、完成度の高い旗揚げ公演をとなった。ちなみに別の公演にはお笑いトリオ・パンサーの尾形貴弘がスペシャルゲストととして閻魔大王を演じた。

 死んだ父親に会うためには宴で閻魔大王を楽しませなければならないという。そのために3人はユニットを作り、『地獄の宴』でパフォーマンスすることに。

『地獄の宴』

ゑんら(撮影=中原 幸)

 ここからは『地獄の宴』と題したライブセクションへ。まずは6人組アイドルユニットのゆるっと革命団がパフォーマンス。「エリスと不思議な夢日記」はファンタジックな世界観が印象的なナンバー。キュートで元気いっぱいのパフォーマンスで、トップバッターを飾った。猫がテーマの「にゃんこいわーるど」では、ピョコンピョコンと耳を立て、猫の手ポーズの振り付けでかわいらしさ全開のステージング。

 続いては芝居の方にも出演していた岡崎絵理菜、廣川かのん、百川晴香の3人が所属する全力少女Rが登場。如何なる時も全身全力で体当たりをキャッチフレーズに、全力のパフォーマンスが魅力のグループだ。「生まれたてのラブソング」の目まぐるしく動くフォーメーションダンスにアグレッシブなサウンドで魅了。続いての「パラレルガール」でも、運動量はどんどん増していき圧巻のステージングを見せた。

 3組目は4人組アイドルユニットの幻.no(マボテン)が登場。激しい曲調の「トリドリ」では、静と動を取り入れたメリハリのある振り付けが印象的。ステージから降り観客にマイクを向けて煽るなど、幻.noの魅力を詰め込んだパフォーマンスで。

 ラストはゑんらの登場。3人だけのパフォーマンスかと思いきや、まさかの門番役を務めた出演者たちも参加し新曲の「妖怪ディスコ」を披露。総勢14名の迫力のあるステージで、和の要素も取り入れ、ただのポップスでは終わらせないナンバーで、“ゑんらワールド”に染め上げた。
 
 そのパフォーマンスが閻魔大王に認められ、父親に会うことが出来た凛音は溜まりに溜まった感情を爆発させ罵声を浴びせる迫真の演技を見せた。歌だけではない演じることへのポテンシャルを感じさせてくれた。そして、全てを吹っ切った凛音は人間界に戻り活気を取り戻し、物語はフィナーレを迎えた。

舞台の模様(撮影=中原 幸)

 最後は3人が観客へ向け「ありがとうございました」と感謝を述べるその目には涙が浮かんでいた。この公演までの苦労が報われた、やりきったという思いが溢れていた。会場は大きな拍手で埋め尽くされ、ゑんら絵巻の旗揚げ公演の幕は閉じた。

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