3人組ボーカルグループのWAVEが2018年12月25日、神奈川県民ホール 小ホールでワンマンライブ『WAVE HALL ONE-MAN LIVE』をおこなった。グループ初のホールでのワンマンライブで同日にリリースされたメジャー1stアルバム『W』の収録曲を中心に、レーベルの先輩である杏里のカバーで「オリビアを聴きながら」を初披露するなど、アンコール含め全17曲をパフォーマンス。2018年の目標だったフルアルバムのリリースとホールワンマンを達成。2019年は『W』を引っさげて47都道府県を回ることも発表した。この日を目標にそのライブの模様を以下にレポートする。【取材=村上順一】

初のホールワンマン

WAVE

 聖なる夜に開催されたホールでのワンマンライブは、WAVEが今年の頭に掲げた目標の一つで、それが今まさに叶おうとしていた。そんな記念すべき日をこの目と耳で確かめようと続々と観客がホールに集結。開演時刻を迎えると生バンドでのステージということで、サポートメンバーがまずは定位置にスタンバイ。メンバーを映し出したVTRがスクリーンに投影され、終了と同時にMASA、SEN,YASUの3人とダンサーの2人がステージに登場。オープニングを飾ったのは「CRAZY LAZY」だ。序盤からアクティブなダンスとエネルギッシュな歌で観客を盛り上げていく。

 2曲目からは「ROV」「REVOLT」「衝動」と3曲をメドレーで披露。コール&レスポンスや3人のシンクロしたダンスと彼らの魅力を存分に見せ、ミディアムナンバー「きみの影」では、マイクスタンドを使用し歌に集中。生バンドの臨場感も3人の歌声を後押し。多彩な表現力で楽曲の情景を映し出していた。

 続いて、この季節にピッタリのナンバー「冬の風」と、丁寧に言葉を紡いでいく歌が印象的だった「いつまでも」を届けた。<君の身体をそっと暖めるよ>と、今の季節によりダイレクトに響く歌詞が印象的だった。さらにバラード「ナミダ」で深い愛の世界へといざなうWAVE。美しいコーラスワークがホールを包みこんだ。そして、ダンサーも加わり2ndシングル「TIME」で時が経つのを忘れさせてくれるよう。続いて、白い椅子を使用したパフォーマンスが目を引いた「again」を歌唱し、ここまでMCを挟まずにノンストップで届け、彼らの真骨頂とも言える声、歌の持つ魅力を堪能できたセクションを終え、3人は一旦ステージを後にした。

WAVE

 「Into The WAVE」のミュージックビデオ(MV)がスクリーンに投影され、再び彼らの登場を待ちわびる。「Into The WAVE」が終了すると、「GROW UP」で再スタート。ここからは生バンドではなく、オケを使用したダンサブルなトラックでのステージ。エレクトロなサウンドに乗って、観客もワイパーのように左右に手を降るなど一体感を作り上げ、アルバム『W』のオープニングを飾る「セツナ」で更に熱量をブースト。

 ヒップホップテイストの「BIG WAVE」でさっきまでとは違ったグルーヴで変化をつけ、身体を揺さぶりかけてきた。この波に乗れと言わんばかりの波状攻撃を魅せた。3人は再びステージを去り、「To love」をバックサウンドにダンサー2人によるパフォーマンスへ。曲の情景を流れるようなストーリー性を感じさせるダンスで、WAVEのステージにアクセントを加えていた。

 そして、雪のような真っ白なスーツに着替えた3人がステージに。届けたのはアルバムのラストを飾るJ-POPグループ・天才凡人が作詞・作曲を手がけた「White」を披露。スクリーンにはもみの木に深々と降る雪と歌詞が投影され、それを背に情感を込めた歌をステージから送り届ける。観客もその歌声に耳を傾け、3人の思いをしっかりと受け止めているようだった。これからも歌い続けていくであろう曲で本編を終了した。

杏里の「オリビアを聴きながら」を本人公認カバー

WAVE

 アンコールに応え、サンタクロースの帽子を被った3人とバンドメンバー。本編とはガラっと雰囲気を変えて、観客もスタンディングで「BRAND NEW DAYS」を投下。「皆の声を聞かせてください」と<WAVE>のコール&レスポンスで盛り上がった。

 ここで、このライブ初となるMC。MASAは「1stアルバムを引っさげて、ワンマンが出来ることに感謝しています」と感謝を伝えた。続いて、このワンマンが決まったときの特典で、観客から選ばれた1名をメインステージに招待し、クリスマスプレゼントとしてアカペラで美しいハーモニーをプレゼント。ファンにはたまらないプレゼントとなった。そして、ここでデビュー曲「Beautiful Life」のお蔵入りとなったMVを皆で視聴。

 この曲を作詞・作曲したYASUが「これからもずっと歌い続けていくし、ずっと(皆さんに)聴いてほしいなと思います」が述べ、生バンドの演奏でその「Beautiful Life」をアルバムに収録されたオーケストラバージョンで披露。デビュー曲というのは節目に絶対と言っても過言ではないほど歌われる大切な一曲。多幸感あふれる空間を作り上げた。

 続いて、サプライズとしてレーベルの先輩である杏里からWAVEへコメント。「私のデビュー曲『オリビアを聴きながら』をカバーしてくれると聞きました。レーベルメイトがこうやって私の大切な曲をカバーしてくれるのは嬉しいことです。世代を超えて歌い継がれていくというのは本当に素敵なことだと思います。WAVEはコーラスワークが最高なので、どんなカバーになるのか本当に楽しみです」とメッセージを送った。

 その杏里の代表曲のひとつ「オリビアを聴きながら」を本人公認のオフィシャルカバーとして披露することに。MASAは「大事に歌っていきたい」と話し、「オリビアを聴きながら」をWAVEの魅力を存分に発揮した美しいコーラスワークとともに歌い上げた。

 ラストは「願い」。客席からは来場者にプレゼントされたWAVEのロゴの入ったライトが眩しく輝き、ステージを照らし出す。クリスマスの夜に相応しい幻想的な空間のなか、3人は思いを込めてエモーショナルな歌声をホールの隅々まで響かせた。

 最後に一人ずつメッセージを届けた。

 YASUは「ここに来るまでに大変なこともありました。チケットが完売できるかどうか不安もありましたが、皆さんのおかげで無事ワンマンライブを終えることが出来ました。これからももっと過酷な試練が待ち受けているかもしれませんが、メンバーやスタッフさん、みなさんと絶対に乗り越えて成功させたいなと思っています」

 SEN「このライブの告知をずっと言い続けてきて、無事にこの日が来ました。皆様も忙しいなかご来場本当にありがとうございました。そして、アルバムは集大成の1枚で日常の色んな所で聴ける1枚になったなと思っています。最後に一つ言わせてください、超楽しかったです!」

 MASA「今日は成功です。でもこれで満足してはいけないと思っています。結成して4年、皆さんはかけがえの無い存在です。皆が応援してくれなかったら僕らという存在はまずないです。だからみんなに毎年違う景色を見せてあげられたらと思います。みんなが喜ぶことを毎日考えています。そして、みんなのことが好きだという気持ちは誰にも負けたくないです」と熱い思いを述べ『WAVE HALL ONE-MAN LIVE』の幕は閉じた。

記事タグ