『オメでたい頭でなにより1』の魅力

ミト充

――アルバムの手応え、押し曲などはありますか。

mao アルバム全体を通して言えるのが、ジャンルレスということ。どの曲を聞いても面白いのはもちろん、「こういう曲調って、このバンドらしいよね」と固定される色がないように、とてもこの先への可能性を感じさせる作品になっています。収録曲でいちばん気に入ってるのが、「ピ」です。僕はポップスが好きで、この手のポップな曲調が好みです。頭を飾った「ザ・レジスタンス」も推し曲ですね。

――ぽにきんぐだむさんは、どうですか?

ぽにきんぐだむ これまでのワンマン公演の場合、激しい楽曲が並んでいたのですが、緩急の表情が乏しい面もありました。そこを補える様々な表情のピースを収録したのが、このアルバムです。だから、多彩な曲調を詰め込んでいるわけですが逆に捉えれば、ワンマンの中でのいろんな演出で活きる曲たちで構成された作品にも仕上がっています。加えて、オメでたい頭でなによりのことを「能天気なバンド」と捉えていた人たちに対して、「こんなことも出来る」と知らしめた、そこも大きな進歩かなと思います。

――赤飯さんは?

赤飯 自分がネックに感じていた作詞面に関して、すごく成長できたのがこのアルバム。今回は、これまでのような言葉遊びはもちろん、物語を描いたり、メッセージ色を強めたり、人の気持ちへ寄り添ったりという歌詞のアプローチも出来たなと思います。もちろん、ふざけるところは徹底してふざけてもいるように、うちらのフォーマットをしっかり踏襲した上で深みを出せています。このバンドの大きな成長を促した作品だと捉えています。

――誰かに対して想いを投げかけている。その視点がより強くなった印象も覚えます。

赤飯 「We eill luck you」のようにファンに向けた視点の楽曲もあれば、音楽に心の救いを求めている人たちへ向けてや、一緒に未来へ進んでいこうという想いなど、不特定多数の人たちに届く想いが多いのも、このアルバムの特色だと思います。

――ミト充さんはいかがですか。

ミト充 僕がとくに共感した歌詞が3曲ありまして、1つが「ザ・レジスタンス」。この歌詞は、リスナーの人たちと同様に…いや、自分自身がリスナー目線としてすごく共感した楽曲です。2つ目が「ピ」。ちょうど友達の結婚式や出産がいくつも重なったこともあり、そういう人たちの恋愛感情とも重なって見えたところが大きかったですね。三つ目が、楽曲のテーマ的に嬉しい裏切りとなった「HELL"O"」です。

――324さんは?

324 まずバンド目線で語るなら、フルアルバムということで、シングルでは出来なかった楽曲の振り幅や遊び心を存分に出せたのが何よりもの魅力です。実際、ラウドな楽曲からポップな表情、箸休め的な楽曲など、まさにフルアルバムだからこそ遊び心を持って出来たことの多い作品ですからね。むしろ、そのごった煮感こそが、オメでたい頭でなによりらしさだと思います。

 個人的には、「ザ・レジスタンス」でオーケストラの譜面を書いて、初めてオーケストラのアレンジにも挑戦できたことは嬉しかったです。他にも「終わらない恋からの脱出(妄想LIVE Ver.)」では、90年代J-POPのサウンドメイクを踏襲した遊び心を投影して、「HELL"O"」では、ラウドロックに振り切ったアレンジをしたことも気に入っています。7弦ギターを使わなかった「ピ」のような表情も。自分の音楽人生の中でも、ここまで幅広く表情を出せたのは初めてで、その手応えも感じています。

 それと、「言葉のあやや」で初めて作詞にも挑戦しました。楽曲の中には、モールス信号を3カ所仕込んでいます。それがどこに仕込まれているか、そんな難しくはない信号だから、対応表を探し出して頑張って解読してもらえたらなとも思っています。

――2月からは、アルバムを引っ提げた全国ツアー『オメでたい頭でなにより"1"マンツアー ~今 いくね くるね~』もスタートします。

mao 今回は、主要都市以外の場所も増やしています。オメでたい頭でなによりの場合、地方都市の人たちからワンマン公演をやって欲しいと言って頂く機会も多かったので今回チャンレジしてみます。ぜひ、その期待にも応えたいですね。

324 アルバムに収録した曲たちが、ライブを通してどんな風に自分たちの身体に馴染み、どう成長していくのか、そこも自分たちで楽しみにしていることなんでね。

赤飯 とにかく、1本1本のライブすべてに全力で気持ちを込めてやっていくので、是非それを感じに来てください。

(おわり)


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