日本一オメでたい人情ラウドロックバンドのオメでたい頭でなによりが、1月9日にバンド名を冠した1stフルアルバム『オメでたい頭でなにより1』を発売。タイトル通り、バンド自身の魅力が詰まった作品になった。赤飯(Vo)、ぽにきんぐだむ(Gt、Vo)、324(Gt)、mao(Ba)、ミト充(Dr)の5人組。2018年4月に「鯛獲る」でメジャーデビュー。2月からは、初の全国ツアー『オメでたい頭でなにより"1"マンツアー ~今 いくね くるね~』もスタート。多様な音楽性を詰め込んだ本作の魅力を語ってもらうとともに、2018年を振り返ってもらった。【取材=長澤智典/撮影=村上順一】

アルバム自体がミスクチャーしている作品

赤飯

――2018年4月にシングル「鯛獲る」でメジャーデビューして、バンドを取り巻く環境にも変化が生まれましたか?

赤飯 すべてが良い方向に変わってきているなと感じています。今回のアルバムのように、やりたいことを自由にやらせてもらえている環境にいるということもありますから。

――『オメでたい頭でなにより1』には、ラウドな楽曲からポップチューンまで多彩な表情の曲が満載です。しかも、1曲の中でも急激に場面展開をしていくものもあり、歌詞もコミカルであったり、シニカルな視点でもメッセージを残しています。とても濃密な作品だと感じました。

ぽにきんぐだむ 僕は、普段はあまりアルバム1枚を通して聞けないタイプなんです。一度サラッと流した後は、シングルなどのパワープッシュしている曲か、気に入った曲を聞く程度になってしまいます。理由は「あんま曲調も変わらないし、言ってる内容もほぼ一緒。だったら、好きな曲だけを聞いてればいいや」となってしまうからで。

 でも、『オメでたい頭でなにより1』に収録した楽曲はどれも1曲ごとに人格が変わるように、「ホントに同じバンド?」と耳を疑うくらいの変化があって、1アーティストのアルバムなのにオムニバス作品のような感覚さえ抱いてしまう。それこそ、「次はどういう曲? えっ、こう来たの!?」と、次から次に流れてくる楽曲に興味が沸いて、飽きることなく聞ける作品になったと思います。

――オメでたい頭でなによりの場合、アルバムを通して多様な変化を描いているのはもちろん、1曲の中でも、次々と表情を変えていきますよね。

ぽにきんぐだむ そこが特色ですから。逆に、「ありきたりな普通の曲を聞きたいわ」と言われたら困ってしまいますけどね(笑)。

――「チャバシラダッター」のように、メタルかと思わせるラウドスタイルで始まりながらも、途中から急にポップパンクチューンに変化する楽曲など、どの曲も急激な展開には驚かされます。

ぽにきんぐだむ

赤飯 うちらは、そういうのを割とナチュラルにやっています。

324 バンドの土台にあるのが、ミスクチャーロックというスタイルです。今でこそ手垢にまみれたスタイルかもしれないけど、オメでたい頭でなによりはそのマインドをずっと踏襲している。それこそ、ジャンルに縛られることなく、自分たちで恰好いいと思えるスタイルをどんどんバンドの中に取り入れていく。恰好いいものは恰好いいで、面白い要素は面白い要素として取り入れ、さらに恰好良く昇華していく。その精神性を持って活動をしているバンドだからね。

赤飯 1曲の中でミスクチャーしていくスタイルはもちろん、アルバム『オメでたい頭でなにより1』自体がミスクチャー、そんな感覚で捉えてもらえたら良いのかな。

mao そうだね。うちらにとってのミスクチャーというのは、音楽ジャンルというよりも姿勢としてのことだから。

赤飯 そう、まさにアティチュードとしてのことなんでね。

――収録曲「鯛アップ(TVサイズ)」には笑いました。この曲、タイアップしたいとプロモーションをしていく内容で、実際に楽曲もテレビで流れる90秒サイズで終わっていますよね。

ぽにきんぐだむ そこは狙っています。ただ、完成した楽曲の分数がちょっとだけ足りなかったので、アウトロをつけて微調整させてもらいました。

324 水増しもしてみました(笑)。

赤飯 「鯛アップ(TVサイズ)」は、まさに企業様向けのプレゼン曲。”ご希望の尺お題で”と歌いながらも、最後水増ししているというボケです。お気づきなられましたか?(笑)

ぽにきんぐだむ アルバム制作時期の納期ギリギリに、しかも分数も守って作りあげたように、「うちらは何があっても納期には間に合わせるよ」という器の深さも提示したという。

ミト充 まさに、リアリティ。

mao アルバムでのポイントが、「鯛アップ(TVサイズ)」の次に流れる「日出ズル場所」です。この歌がアニメ『火ノ丸相撲』のエンディングテーマで、「本当にタイアップが取れているんだぞ」という姿を示しました。

ぽにきんぐだむ 実際にタイアップを狙ったら、こうなれたよと。

mao アルバムでは、曲順にもいろんな仕掛けが施してあります。それこそ「鯛獲る」と宣言したところで「鯛アップ(TVサイズ)」を狙ったら、実際に「日出ズル場所」というタイアップが取れたとか。曲順の流れにも注目してもらえたら、よりアルバムを楽しめると思います。


記事タグ

関連記事は下にスクロールすると見られます。