初舞台は、セリフなし

――今回はどういった舞台でしょうか?

まちゃあき セリフがない舞台でありまして、ダンスとお芝居で音楽と共に紡いでいく舞台となっております。「なんのこっちゃ?」ですよね(笑)。簡単に言ったら、MV(ミュージックビデオ)のようにストーリーで、それをアルバムのような感覚で観て頂く感覚です。

――大きなテーマは?

まちゃあき 「あなたはどの愛に共感しますか?」みたいなね。今回けっこう色んな愛があるので。誰かしらには共感があるのではないかと。

――内木さんはこの中でどういったものを演じられるのでしょう?

内木志 私は村人のツバメ役で、元気でピュアな17歳の女の子です。回復能力を持っていて、怪我をした人を回復させる能力があります。

――そこにも愛がある?

内木志 はい!

まちゃあき 一番の愛を持っているのはこの子じゃないかという。みんなに対しても愛がありますし、そんな子も恋をするんですけど、その恋のピュアさといったら、といった感じですね。

――役作りとしてやっていることはありますか?

内木志 キャピキャピ元気な感じではないんですけど、ツバメという役は凄く純粋で元気な感じで周りのみんなを笑顔にできる役なので、そうやってできるように。自分とは全然違う役なので逆に入りやすいですかね。

――セリフがないということですが、どういう風に演出を構築していくのでしょうか?

まちゃあき まず大きなあらすじを作って、そこで必要なシーンをチョイスしていって、そこに合う楽曲を探して、その楽曲の中で動きを決めていって、という流れです。

――言葉がないから、より一つ一つの動きが細かくなる?

まちゃあき ありますね。音楽と共にやるのでタイミングとかも細かくなりますので。それをみなさんに覚えてもらっているところでございます。

まちゃあき、内木志

まちゃあき、内木志

――どういった楽曲でやるのでしょうか?

まちゃあき ジャンルはメチャクチャ幅広いです。ロックもありますし、三味線が入った音楽もありますし、ワルツもありますから。こだわりとしては、歌詞がある曲とインストと両方使っているので、シーンによって使い分けている所がひとつの見どころだと思っています。音楽の使い方を楽しんで頂ければと思いますけど。

――その中でどういった動きになっていくのでしょうか?

まちゃあき 普通の動きです。お芝居なので。セリフがないだけと思って頂いて大丈夫だと思います。そこにダンスも入ってくるということですかね。

――セリフがない中での感情のやりとりは大変だと思いますが。

内木志 難しいです。言葉がないので、表情と動きだけで。ただ、歌詞と動きが合っている部分については、凄く動きやすいです。

――ワルツもあるとのことですが、それは馴染みがある音楽ですか?

内木志 クラシックバレエをやっていたので馴染みはあります。

――セリフがない分、普段から演者同士がコミュニケーションをとっていないと大変ですよね?

まちゃあき やっぱり演者さん同士の話し合いが一番いいものを生み出したりしますね。

――この舞台をやろうと思ったきっかけはなんですか?

まちゃあき もともと自分達のライブで、僕はダンサーなのでノンバーバルのパフォーマンスは当たり前なんですよ。その中でショートネタというのをやっていたんですけど、やはり長くやりたいなと思って2時間弱の舞台をつくりたいというのが最初の気持ちでしたね。そうなると、僕はライブもやっているので、ライブと舞台の使い分けもよくわからないんですけど、結局舞台という形になったというだけですね。同じものづくりだから変わってないですよと、自分の中ではそんな感じです。

まちゃあき

まちゃあき

――確かにそう言われると違いはないのかなと思います。

まちゃあき 大人って不思議ですよ。「舞台」って言うと「お! 舞台か!」ってなるんですよ。ライブだったら全然興味を持たないのにと思って。舞台と言うとみんな興味を持ってくれるので、舞台ってそういうわかりやすさがあるんだなと思いました。

――全然反応が違ったのですね。

まちゃあき そうですね。大人の動き方が全然違いました。細々と始めようと思ったんですけどね。自分のやりたいことをやってお客さんが付いてきたらいいなと思ってたんですけど、あれよあれよと今も取材の部屋にも大人がいっぱいいる状況と言いますか。ありがたいですけど驚きはしましたね。

――テーマ性というのも変わらない?

まちゃあき 僕らはライブの中でもコメディチックな笑いというのが基本的には好きなんですけど、グッとくる演出とかも自分達のライブとかでやっていましたので、その延長線上という感覚ですね。僕は。

――今回、脚本を担当されている家城さんとのやりとりで一番大変な所は?

まちゃあき 全然ないですね。上手くアイディアも下さったりしているので。僕が原案をやしろさんに見てもらって、そこに肉付けしてもらって出来上がったシーンを僕が演出して、という形なので。逆に相談とかしていますよ。「ここって足りますかね?」とか。

――客観的に判断してもらっていると。

まちゃあき そうなんです。だから今回は演出家と脚本家というか…。

――その境目があまりない?

まちゃあき 一応、総合演出みたいな感じになるんですけど、そうなんです。やしろさんは“スーパーお兄ちゃん”みたいな位置に居てくれているというか。アドバイザーというか、僕が質問をしたら絶対に的確に答えてくれるし、やはりずっとやられているので芝居の深みの所を教えてくれたりするので。

――こういった、音楽だけでやる舞台というのは世界ではわりとポピュラーなのでしょうか?

まちゃあき あるんじゃないですかね? 音楽と言葉なしというのはわりとあると思ってて。「ブルーマン」だってそうだったりするじゃないですか? 音楽とセリフなしという舞台はわりとあると思いますけど、音楽でストーリーを繋ぐというのはそんなにないと思います。

内木志

内木志

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