THEイナズマ戦隊らしい“アイラブユー”

上中丈弥(撮影=村上順一)

――「出会った皆様 我が師匠」のように、身近な人たちからいろいろ人生を教えてもらうことはとても多いなと確かに感じます。

 最近は、それを強く感じているんですよ。それは、大人も子供も含めて。良い見本はもちろん、悪い見本もいるからこそ、「人の振り見て我が振り直せ」とも言うように、人生の師匠はいろんなところにいるなと思います。

――そういう視点を持てるようになったのも、いろんな人生経験を積み重ねてきたから?

 そうやなぁ…。無鉄砲じゃなくなったのも、いろんな経験を重ねてきたからなのかも知れないですね。

――丈弥さんの今のスタンスやスタイルは、今後も変わることなく続いていくのでしょうね。

 ですね。これからだって、まだまだいろんな経験をするでしょうし。むしろ、「いろんな経験をせぇへんうちに死んでどうすんですか?」と最近は強く思うようになっています。それは、40代に突入したことでいろいろ考えることが増えたのが理由なのか、自分でもよくわかっていないですけど。いろんな経験を歌にしていくことが僕の宿命であり、そういう男でありたいなとは思いますからね。

――がむしゃらに、無鉄砲にではなく、いろんなものを背負うようになった上で歌っているからこそ、一つひとつの歌に説得力があるわけですからね。

 THEイナズマ戦隊は今年で活動21年目です。その長い月日と応援してくれる人たちの想いを背負って、これからも進み続けたいという意思は強く持っています。

――改めて『I love U』は、今の丈弥さんにとってどんな作品になりましたか?

 歴代の作り上げたアルバムの中で、一番と言える作品ですね。何度も聞けるアルバムであるのは、もちろん。僕が強く信頼をおいているプロデューサーである名村武さんのアドバイスもあり、「綺麗に書こう」「上手く書こう」ではなく「感じたまま、自分へ向けたメッセージソングを書き続けた」ことで、歌っていてすごく楽しい曲たちばかりが出来上がりました。

――だから丈弥さん世代の人たちは、歌へ込めた様々な生きざまへ強く共鳴するのでしょうね。

 そうかもしれないですね。いろんな人生を経験してきた人たちが共感して聞いてくれたら。その人たちが、THEイナズマ戦隊の歌を力にしてくれるのなら、そんな嬉しいことはないですから。

――THEイナズマ戦隊は現在、4月21日に中野サンプラザホールでおこなうワンマンライブ『俺とオマエとサンプラと応援歌』へ向け、昨年からずっと全国ツアーを続けています。

 アルバムリリース後、再びツアーを再開しますが、こうやって新しいアルバムの曲たちを持って各地で演奏できるのも楽しみなことですね。しかも、ツアーで積み重ねた経験をどう中野サンプラザホールという場所で昇華していけるのか。今からいろいろ考えています。

 今、改めて思っても、昨年に日比谷野外大音楽堂でのワンマン公演を成功させたことはTHEイナズマ戦隊にとって本当にデカかった。あの時にお客さんたちからもらったパワーが、間違いなく今のTHEイナズマ戦隊のエネルギーになっています。今やっている全国ツアー中のステージでも、支えてくれる人たちの顔がわかっているからこそ、それを力に突き進んでいる。だから、中野サンプラザという場所でまたみんなと一緒にどんな景色を描き出せるのかが楽しみなんですよ。

――会場に集まった仲間たちと、どんな景色を描き出すのか楽しみにしています。

 『I love U』の中で、管楽器や弦を入れた曲たちを収録したのも、ホールで演奏する時にそういう曲たちが映えるかなと思ってのことです。そういうのも再現できたら嬉しいですよね。ラブソングじゃないメッセージソングとしてのバラードをアルバムの中で歌っているのも、それがTHEイナズマ戦隊らしい“アイラブユー”の描き方。だから、アルバムのタイトルも『I love U』と名付けたわけだし。

 THEイナズマ戦隊の歌は、いろんな人生を経験した人ほど歌が心に響く気がします。『I love U』というアルバムは、より響くアルバムになったと感じています。

(おわり)


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