東京パフォーマンスドール(以下TPD)が12月21日と22日に、東京・渋谷ストリームホールでワンマンライブ『「渋谷 LIVE CIRCUIT」~2ndアルバム「Hey, Girls!」リリースパーティー アルバム全曲フルサイズ披露~』をおこなった。21日は11月にリリースされた2ndアルバム『Hey, Girls!』のリリースを記念したライブで、今まで基本ノンストップライブを展開してきた彼女たちだが、MCを挟み、今までの流れとは異なったステージを見せた。この日は2ndアルバムの曲を中心にアンコール含め全18曲を披露。m-floの☆Taku Takahashiがスペシャルゲストとして登場し「Domobics -どーもびくす-」「Collection feat. ☆Taku Takahashi (m-flo) 」の2曲をTPDとパフォーマンスし盛り上げた。21日のもようを以下にレポートする。【取材=村上順一】

ノンストップじゃないTPD

ライブのもよう(撮影=Jumpei Yamada)

 会場となった渋谷ストリームホールは、今秋に出来上がったばかりの新しいホールで、渋谷駅から直結したアクセスの良さも売り。会場は天井も高くまさにホールならではの開放感。会場には多くのオーディエンスが訪れ、彼女たちの登場を待ちわびていた。

 開演時刻になるとホールにインストナンバー「Neo Elements」が鳴り響き、それをバックにメンバーが一人ずつ登場。オーディエンスの掛け声のなか、それぞれが得意とするダンススタイルで会場を盛り上げていく。全員がステージに揃い「Counting the seconds」でライブはスタート。儚さと激しさが交差するような楽曲に合わせ、力強いパフォーマンスで序盤からオーディエンスを惹きつけていく。続いてアダルティなセクシーさと観るもの虜にしてしまうような妖艶さを感じさせる「TRICK U」、そして、一転してワクワクする気持ちを与えてくれた「Go to the Party」と、アルバムのバリエーションの豊かさを提示した。

 続いて、「みんなで一緒に踊ってね!」と浜崎香帆と橘二葉の2人が振り付けを担当したキュートなナンバー「Lovely Lovely」。<Pita la pa-li♪>という印象的な歌詞とリンクした真似したくなるキャッチーなダンスと歌で魅了。そして、昨年リリースされたナンバーで、今回のライブの中でも馴染み深い曲のひとつ「現状打破でLove you」で女の子の素直な気持ちを歌とダンスで伝え、6月にリリースされた7枚目のシングル「Shapeless」で楽曲のテーマにもなっている「形のないものの大切さ」という、曲に込められたメッセージをしっかりと表現。幅広い音楽性で魅了していく。

 ここまでノンストップで駆け抜けMCタイムへ。これまでのライブを彼女たちは本編MCなしというスタイルでパフォーマンスしてきたが、初めて本編にMCが組み込まれた。そのMCではこの2ndアルバム『Hey, Girls!』のこと、10月からおこなっていたアルバムリリースイベントのこと、そして、大きくイメチェンした脇あかりのブロンドのヘアスタイルについてなど、わいわいとガールズトークが展開。ナチュラルな彼女たちの素顔が垣間見れた。

 ライブは中盤戦に突入。ここからはアルバムの通常盤にボーナストラックとして収録されたソロ曲のセクションへ。まず先陣を切ったのは上西星来で「恋」。ファルセット(裏声)を織り交ぜながら、甘酸っぱい恋模様を歌い上げると、続いては高嶋菜七がステージに登場し、イメージカラーであるオレンジのペンライトがフロアで輝くなか、全編英詞によるミディアムナンバー「be alright...」をエモーショナルに歌唱。そして、浜崎は「Over The Rainbow」で、オーディエンスによるクラップが会場に響くなか、そっと背中を押してくれるような伸びやかな歌声を届けた。続いて、シーンは変わり脇と上西のユニット・赤の流星が登場し「Perfect Doll」を披露。タイトルの通り、まさに人形の動きを想起させるスクエアな振り付けと、2人のコンビネーションで魅せた。日に日に増していく“赤の流星”の個性的な世界観を堪能させてくれた。

スペシャルゲスト☆Taku Takahashiが登場

ライブのもよう(撮影=Jumpei Yamada)

 ここでステージ後方にDJセットが組まれ、本日のスペシャルゲスト、☆Taku Takahashiを招き、彼が約2年半前に作曲・プロデュースを担当した「Domobics-どーもびくす-」を一緒に披露。エクササイズ的なアクティブなダンスとコミカルな曲調も相まって、オーディエンスも体を弾ませメンバーと共に一緒に汗を流す。そして、高嶋が☆Takuにアルバムに収録されたプロデュース曲「Collection feat. ☆Taku Takahashi (m-flo)」について、どのような気持ちや心境で作ってくれたのか質問。☆Takuは「『Domobics-どーもびくす-』の時よりも皆さんが大人になられたということで、等身大のTPDを出せたらいいなと思いながら作りました」と、過去に携わった頃よりも大人になった彼女たちをイメージし制作したと話す。その言葉にメンバーも喜びを露わにした。

 続いて、「こんなかっこいい曲を私たちが歌っていいんですか?」とメンバーからも絶賛の「Collection feat. ☆Taku Takahashi (m-flo)」をこの日、初パフォーマンス。ステージのもようをミュージック・ビデオにするということで、ちょっと緊張感のあるステージ。クールなナンバーでまたいつもとは違ったTPDを表現。間奏でのアグレッシブなダンスにも視線が集まった。

 「まだまだライブを楽しんじゃいましょう!」とライブは「SHINY LADY」で後半戦に突入。キラキラと輝く、そんな女性になっていきたいという理想に向かい邁進していく力強さを感じさせた。そして、「Glowing」から畳み掛けるかのように、攻撃的なエレクトロ・サウンドが新生TPD初期の匂いを感じさせたナンバー「Jumpin' Up!」へ。心踊らせるアップチューンにオーディエンスも応援に力が入る。本編ラストはアルバム表題曲「Hey, Girls!」。感情を揺さぶり掛けるような会場が一体となったシンガロングは女性の強さを感じさせてくれた。これからの定番曲になっていくことを予感させたナンバーで、メンバーはステージをあとにした。

 アンコールでは、オーディエンスに感謝を告げ、「最後に皆さんに曲で想いを届けます」とバラードナンバー「my dearest」を歌唱。TPDとしてのバラードナンバーは珍しく、そういった意味でも貴重な一曲だ。6人はファンへ想いを丁寧に歌い届けていく。エンディングでの全員がステージ中央に集まっての決めポーズ、楽曲の余韻を惜しむかのようにフリーズする6人。時間が経つにつれてメンバーも緊張が解けたのか笑顔に。「あまりこういうのやらないから照れちゃうよね」と、最後は和気あいあいとした雰囲気のなか、「みんな大好きだよ、ありがとう」と訪れたオーディエンスに感謝を告げ、リリースパーティーは大団円を迎えた。

 アルバムリリースパーティーという事で数多くの新曲を投入したライブは、6人を想定して書かれた曲たちということもあり、新体制のTPDを存分に堪能できた。小媒体のインタビューでも、今のTPDは「勇猛精進」と話していたが、まさにそれを感じさせるチャレンジに溢れたパフォーマンスで、2019年への弾みを付けた。

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