動画ストリーミング配信アプリ「SHOWROOM」(前田裕二社長)が、静岡県南伊豆町(岡部克仁町長)および地元メディアと連携し、初めての「地方自治体公認アンバサダーオーディション」を実施する。先日都内で記者発表会が開かれ、前田社長は「人を媒介して南伊豆の魅力が伝われば面白い企画になる」と期待。一方の岡部町長は「これを一つの契機に町のPRを進めていきたい」と意欲を示した。

 地方活性化をテーマに、「SHOWROOM」上で、「地方自治体公認アンバサダーオーディション」を開催する。

 グランプリ受賞者は、2019年2月から8月末日まで、静岡県南伊豆町公認アンバサダーとして、町主催のイベントへゲスト出演するほか、南伊豆町ホームページ・リーフレットへの掲出、地元メディアの各種テレビ番組に出演する予定。

 SHOWROOMは、会員登録者数180万人を有する動画ストリーミングアプリ。仮想ライブ空間のなかで、無料で誰でもライブ配信と視聴ができる。プロ・アマ問わず様々なジャンルの「演者」と呼ばれる配信者が、仮想の部屋を設けてパフォーマンスする。それを一般の視聴者に観てもらい、双方向のコミュニケーションをおこなう上で、視聴者から「ギフト」を受け取る。

 これまで、AKB48グループや乃木坂46の新メンバーオーディション、TOKYO GIRLS COLLECTIONのランウエイモデルオーディションなどをおこなったことはあるが、地方自治体では同町が初めてだという。

 この日会見に出席した同町・岡部町長は「町の人口は8400人を切り、人口減少の著しい、過疎化が進んでいるが、観光資源は豊富にあり、温泉や海山の作物もある。だが、それを全国に発信する点はやや弱い。小さい観光地だが伸びしろはある。SHOWROOMを一つの契機に町のPRを進めていきたい」と意欲を示した。

 SHOWROOMは、前田社長の小学6年生の頃におこなった路上ライブなどの経験が反映されている。前田社長は「我々は、潜在的に世の中の人たちが本来見つめるべきことだが、見つめ切れていない可能性を、世の中に出していくということに、哲学と思いを持っておこなっている」と前置き。

 そのうえで「土地や食べ物、人々の魅力があるものの、伝わり切れていないところがある。世界中の可能性を切り開くということを考えた時に『人』が起点になっていく。南伊豆の魅力が直接的に伝わりにくいところは、エンタメ業界でも同じことが言え、こんなに歌が上手いのに、こんなにダンスが上手くてもなかなか人が集まらない。物の良さは直接的には伝わりにくく、双方向ではないと難しい。それは若者を中心に、SNSの影響が大きい。一方通行ではなく、跳ね返ってくることが快楽になっている」と見解。

 更に、「双方向性として、かつパフォーマーという人を媒介して南伊豆の魅力に気づいてくれたら凄く良い企画になるのではないか。南伊豆の可能性も『人』が切り開いていくと思う」と期待感を示した。

 また、「日本で一番面白い自治体になりたい」と意欲を示す岡部町長は「その根底には、自分の故郷を愛しているし、故郷に思いを寄せる人に気持ちよく来てもらいたい、という思いがある。それを含めエンターテインメントと言ったら大げさかもしれないが、そういう気持ちが大きい。そのためにはどうすれば良いか、自分ができることを求めている」とした。

 応募者は女性に限るが、岡部町長は「元気が良い人に応募してもらいたい。今の若い人たちはコミュニケーション能力に長けている。中学生や高校生などの若い世代が慕うような、そんな元気のある、パワフルな女性を期待したい」と述べた。

関連情報

▽SHOWROOM
https://www.showroom-live.com/

▽南伊豆町
http://www.town.minamiizu.shizuoka.jp/

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