超党派による「チケット高額転売問題対策議員連盟」総会が12日、衆議院第一議員会館・国際会議室でおこなわれた。コンサートチケットの不正転売を規制する「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律案」が8日に、参議院本会議で全会一致で可決、成立したことを受け、自民党の石破茂・衆議院議員や山下貴司・法務大臣、立憲民主党の横光克彦・衆議院議員らが出席し喜びを述べた。また、関係団体から室伏広治氏らが出席しこれからの運営に期待を寄せた。

 「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律案」は、利益を得るために定価を超える金額でチケットを転売することや、不正転売目的で譲り受ける行為を禁止。違反者には1年以下の懲役または100万円以下の罰金、もしくはその両方を科す。入場者や座席を指定した興行チケットが対象となる。

石破氏

 ライブ・エンタテインメント議員連盟会長でもある石破茂氏は「これから先は何が一体どうなるんだろう、ということが理解されないといけないと思います。どういう形で一般の方や地方、公共団体の方に分かって頂くか、そしてこれが興行の振興に繋がらなくてはいけません。“モノからコトへ”と言ったことでしょうか、一刻も早くこの制度が理解され興行の振興に繋がるよう努力していきたい」とこれからの動きについて気を引き締めた。

 三谷英弘・衆議院議員は「施行されるのは、交付の日から6カ月ということになりますが、恐らく14日に交付されるのではないかと言われております。本日に至るまでご尽力いただき、心から御礼申し上げたいと思います」と同法案の交付が12月14日、来年6月14日からが施行される予定と言及。

山下法務相

 法案成立に携わってきた、山下法務相は「賛成237、反対0という電光掲示板を見た時に本当に胸にこみ上げるものがありました。これから二次流通マーケット、これをどうしていくのか、これも課題であります。額に汗してアルバイトで稼いだお金で買ったチケットを握りしめて、コンサートに行きたいと思うファンの方々の為に国会が一致団結した面もあると思います。素晴らしい日本のマーケットを作っていって欲しいですし、私も一議員として尽力させていただきたい」と感慨深い様子。

 元俳優でもある、横光氏は「私も芸能界の一員でございましたので、この問題には頭を痛めておりました。こうして、国会一体となってこの様な不正を許さないという法案が出来て喜んでおります」と語る。

 コンサートプロモーターズ協会会長の中西健夫氏は「法律ができたからこの後変わるということは無いと思います。ただ、この法案はグローバルスタンダードとして世界に誇れるものにしていきたいし、東京オリンピック・パラリンピックで上手く運用し今後も効果的に啓蒙も含めてやっていきたい」と意気込んだ。

室伏氏

 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 スポーツディレクターの室伏氏は「特にオリンピック、パラリンピックは一生に1回の希少な機会ということで、多くの方々に観戦の機会を与えることができると思います。これからオリンピックに限らず様々な興行を盛り上げるレガシーになっていくことを期待します」とこれからの運営に期待を寄せた。

 日本野球機構(NPB)事業本部長の加賀山昭宏氏は「先日(10月)日本シリーズを開催させて頂きましたが、まだまだ転売が散見される事態であります。これからも不正転売禁止に尽力していきたいと思います」と努力していくことを誓った。【取材・撮影=松尾模糊】

記事タグ