安田聖愛と高杉真宙

 高杉真宙が主演を務めた映画『笑顔の向こうに』(2019年2月15日公開)が、『第16回モナコ国際映画祭』コンペティション部門でエンジェルピースアワード(最優秀作品賞)と丹古母鬼馬二が助演男優賞を受賞する快挙を成し遂げたことを受け、7日、都内で緊急記者会見が開かれ、高杉とともに共演の安田聖愛が出席、作品が受賞した感想などを語った。

 モナコ国際映画祭は、モンテカルロで2003年から開催されている映画祭で、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭 、ヴェネツィア国際映画祭の世界三大映画祭に次ぎ有名な国際映画祭。

安田聖愛と高杉真宙

 映画祭には安田らが出向き、一方で高杉は舞台「新感線☆RS『メタルマクベス』disc3」に出演のため映画祭には欠席。この日の会見会場でトロフィーを手にした高杉は「モナコに行けなかったので、東京で報告を受けました。なかなか実感がわきませんでしたが、トロフィーをいただいて、やっと、本当にこの作品が最優秀作品賞を受賞したのだと、モナコから飛行機にのってここにトロフィーがあるのだと、重みを感じました」と徐々にその喜びを感じていることを実感する。

 この日の昼にモナコから帰国したばかりという安田は「モナコまで行ったので、何か(賞が)とれたらいいなとは(みんなで)言っていたけど、まさか最優秀作品賞がとれるとは」と、今回の受賞の際はかなり驚いた様子で「モナコの授賞式に出席していたので、作品名が呼ばれた瞬間は、本当にこの作品が選ばれたのかな? と疑うくらいでした。ステージに上がってスピーチをし始めた時、実感がこみ上げてきて、感動しました」と映画祭での上映や授賞式の様子を語る。

高杉真宙

 また、丹古母が助演男優賞を受賞したことについては、高杉も喜んでいることを明かす一方で、安田が「丹古母さんは非常にユニークな方で、モナコでも丹古母さんのシーンでは笑いが起こっていました」とモナコでの丹古母に対する反応を振り返る。

 本作で高杉は若手歯科技工士役、安田はその幼馴染みで新人歯科衛生士という役柄を演じる。2人とも医療関係者の役を演じるのは今作で初。

 高杉は、役者としては自分の知らない様々な人になることが、この職業の醍醐味であることを改めて実感しながら「歯科技工士の役を演じましたが、演じるまでははっきりと知らなかった職業でした。実際に歯科技工士の方と話したり、動画や資料を見たりして研究しました」と今作でも大きな経験を得たことを振り返りつつ「この役を演じたことで、歯科技工士という職業が沢山の人に伝わり、多くの人に観ていただけて、見た人々が自分の中で将来の職業の選択肢として、この職業を選んでいただけたらいいなと思います」と作品に込めた思いを語る。

 対して姉が歯科衛生士で、今回の役柄に事前に身近に感じていたという安田だが「今回撮影にあたり、実際に器具を使ってみると、歯科衛生士の資格を実際にはもっていない私は、人の口の中に器具を入れて扱うことは怖いと感じました。だから姉の凄さや歯科衛生士の大切さと必要性を痛感しました」と撮影を通して、歯科医療の大切さを実感したことを明かす。

安田聖愛

 そして今回、こうして海外の映画祭での評価を受けたことに対し高杉は「海外ではどのように映画は撮影されているのか、現場の空気を感じてみたい」と機会があれば海外作品への出演の希望があることを語りつつ「今回、日本の作品が海外の方に認めてもらえたのは嬉しかったです。モナコで賞をいただけた嬉しい出発になったので、いいスタートを切れた本作と一緒に、これからも頑張っていけたらと思います」と公開への思いとともに、自身の役者としての意気込みを語った。

 また今回の作品を機に、自身の出演する映画でまた海外の映画祭に行ってみたいと願望を語る安田は「モナコの映画祭のテーマが“愛と平和”で、この作品はラブストーリーもあったりなので、映画祭のテーマに沿っていて評価されたのではないかと感じています」と受賞の要因を分析しながら「こうして海外の方に観ていただけた喜びもありますが、日本で公開されるので、色んな世代の方に観ていただき、歯を大事にしようと思う人が増えたらと思います」と作品をアピールした。【取材・撮影=桂 伸也】

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