女優の真野恵里菜が7日、都内でおこなわれた、主演映画『青の帰り道』の初日舞台挨拶に出席。紆余曲折を経て公開を迎えてことに感極まる姿をみせた。この日は、共演の森永悠希、戸塚純貴、秋月三佳、冨田佳輔らとメガホンをとった藤井道人監督が登場。清水くるみ、横浜流星は都合により欠席、映像コメントを寄せた。

 『青の帰り道』は、学生時代を共にしたある7人の若者たちが、学校を卒業しそれぞれの道を歩き出す姿を描いた群像劇。夢と希望に満ちた門出から、直面した現実の厳しさとのはざまで苦悩しながら、未来に向かって歩んでいく姿を描く。

 撮影は、2016年夏に群馬県の前橋でおこなわれたが、アクシデントで一時中止。しかしスタッフ、キャストらの思いから1年後に再開させ、作品は完成。そんなこともあってかキャスト全員、特に主演を務めた真野にとっては思い入れのある作品となっており、先日おこなわれた完成披露上映会では涙ぐむ姿もあった。

 今回も司会者からそのことをたずねられると、真野は思いあふれてまた涙ぐみながら「作品を作ることの大変さも改めて痛感しましたし、主演だったから私は、絶対に作りたいという思いがあったんですけど…それにみんなも協力してついてきてもらったのもすごく嬉しかった」と全員で作品を作り上げた喜びを語る。

 そして「役者って、おのおのみんなこれが終わったらまた違うところに行くけど、こうして集まった時に出せる力というものを発揮できたと思うので、私はやり切った感があります」とこの時点での心境を明かした。

 また、「この作品だけでなく、みんなつらい思いを実際にしていると思うんです。この作品で思ったのは『生きるのが辛い』というのは、常にあたり前であって、その中で自分がそれをどう乗り越えて成長していくか、ということで私たちもこの作品を通して起こったことなどを、自分たちもしっかり受け止めてやってきました」と皆で作品に向き合った時の思いを振り返りながら「できればなるべく『戻りたい』とか『もしあの時こうだったら』とか考えなくてすむ人生を、みんなに歩んでほしいと思います」と作品で描いた一つのメッセージを語る。

 そんな真野に対して「普通に真野さんと目を合わせたら、緊張するじゃないですか」などとシャイな一面を見せていた藤井監督は、撮影で真野がしっかりと現場をけん引し、大きな助けになったことを振り返りながら「やっぱり女性ってすごく強いなというか、真野さんの背中に教わったことがすごく多かった」と称賛の言葉を贈る。

 さらに続けて「尊敬しあっていると思いました、現場の時はすごく敬意のある現場だなと。なので俳優部に“こうやりたいんです”としっかり言えたし、俳優部も言ってくれるし、すごく素晴らしい時間でしたね」とその現場が実りの大きな撮影現場になったことを回想する。

 そして最後に真野は、観衆に向けて是非どんな感想を持ったかを知らせてほしい旨を伝えながら「もう私たちができることは、ここまでしてきたので。作品が手元を離れていくことは、寂しいんですよ…」などと語りつつ、また涙ぐみながら「でも、それが役者でもあるし、はかないけど、そうやってみんなも進んでいくし、みんなの人生も、明日からまだいっぱい可能性あると思うので、幅広い年齢の方に見ていただいて、今からでもやれることはあるな、誰かにこれをしてあげたい、自分を大事にしてもらえたら嬉しいです」と作品をアピールし舞台挨拶を締めくくった。【取材・撮影=桂 伸也】

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