女優の真野恵里菜が主演を務める映画『青の帰り道』が12月7日に全国公開された。ハロー!プロジェクトのメンバーとして活躍を続けてきた真野は卒業後、女優に専念。話題作にも多く出演、女優としての基盤を確立しつつある。今作は、卒業直後の作品以来の主演映画。トラブルにより一時撮影が中止するというアクシデントにも遭いながら、制作陣、キャスト陣の不屈の念で完成させた、真野にとっては思い入れの強い作品となっている。今回は真野に、完成までの経緯や作品公開に向けた思いなどを、自身がかつて歩んだアイドルとしての道と重ね合わせて振り返ってもらった。【取材=桂 伸也/撮影=冨田味我】

歌手を夢見て上京する女性・カナ役

 『青の帰り道』は、学生時代を共にした、ある7人の若者たちの群像劇。夢と希望に満ちた門出から、直面した現実の厳しさとのはざまで苦悩しながら、未来に向かって歩んでいく姿を描く。作品の撮影は2016年夏に群馬県前橋市でおこなわれたが、当時ある事件により一時撮影は中止。しかし制作者、キャストらの強い思いもあり、1年後に撮影を再開し作品は完成、映画は日本公開に先駆け2018年5月にドイツでおこなわれた日本映画祭『ニッポン・コネクション』で上映されている。

 今回、歌手を夢見て上京する女性・カナ役を真野が担当。その他のキャストには写真家の夢を断念しカナのマネージャー役を買って出るカナの親友・キリ役を清水くるみ、非行の道に進みながらも、墜落していくカナを叱咤激励するリョウ役に横浜流星、大学受験に失敗し引きこもりとなってしまったタツオ役を森永悠希、高校卒業後に即結婚し堅実な人生を送るコウタ・マリコ役にそれぞれ戸塚純貴、秋月三佳。順当に就職しながら、描いた将来とのギャップに悩むユウキ役に冨田佳輔と、注目の若手役者陣が出揃い、さらに工藤夕貴、平田満らのベテランが脇を固める。

 2006年にモーニング娘。をはじめ、数々のトップアイドル、アーティストを輩出してきたハロー!プロジェクトのオーディションに合格し、さまざまな活動を繰り広げてきた真野は、2013年の公演でハロプロを卒業、以後は役者業をメインに活動の幅を広げている。卒業の年と同年に出演した『THE NEXT GENERATION パトレイバー 』(『機動警察パトレイバー』実写版プロジェクト)以来の主演となる今作では、歌唱シーンも披露している。

真野恵里菜(撮影=冨田味我)

真野恵里菜(撮影=冨田味我)

<INDEX>
○卒業後に目指した姿を実感した新作
○映画のストーリーと重なったアクシデント
○ストーリーから振り返る“挫折の日々”
○女子高生役、そして“エモく”歌う
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