2019年は勝負の年にしたい

TENDERLAMP(撮影=榑林史章)

――「jealousy」の歌詞に<ピキピキ>っていう表現が出てくるんですけど、そこがなんか面白いですね。

 私、ピキピキとかふわふわとか、日常会話でも擬音がとても多いんです(笑)。でも関係にヒビが入る時って、ずっと繋がってると思っていたのに、それがいきなり壊れていくじゃないですか。突如ヒビが入っていく様子を表すには、<ピキピキ>という言葉以外にはないなと思って。

――メロディが、シンプルだけどクセになりますね。シンセのフレージングとかサウンド感とか、どこかちょっと懐かしい90年代感がありますね。

 キャッチーで頭に残ってくせになるメロディを作ることを目指しているので、そう言ってもらえるのはすごく嬉しいです。中学生くらいの時に椎名林檎さんと宇多田ヒカルさんがすごく好きで、ずっと聴いていたんです。特に宇多田さんの曲の、シンセとエレクトロと生ピの融合みたいなところに、切なさと魅力をすごく感じていたんですね。この曲には、そういう影響がすごく出ていると思います。

――もう1曲の「SNOWDOME」ですが、タイトルは海外のお土産によくある、ひっくり返すと中に雪が降ってるみたいになるやつですよね。

 そうです。誰でも「これが好きだな」って思うものがあるじゃないですか。たとえばジャズが好きだったりEDMが好きだったり、でもそれを他の人に話したら「ええ~?」って驚かれてしまうこともあって。日本人って特に人と違うことを恐れる風潮があると思うし、自分自身でも自分の趣味を堂々と発表する自信があまりなかったりすることもあって。そうやって自分の中だけに溜め込んでいた自分の好きなことを、スノードームを振って中のキラキラがパ~ッて広がるみたいに表現して、それを好きと言ってくれる人がいたら、とても素晴らしいことだなと思ったんです。だから、みんな自分の中に溜めている好きなものを、隠さずにさらけ出していこうよって歌っています。

――AMIさんは、そういうものがあったんですか?

 最初に久石譲さんとか坂本龍一さんとかが好きとお話しましたけど、そういう歌が入っていないピアノの音楽とか、ふわふわとした雰囲気のアンビエントミュージックが昔から好きなんです。でも学生時代は、好きなものを共有できる友だちがいなくて。それが今TENDERLAMPをやるようになって、アンビエントのシンセの感じとか、もともと好きだった要素を取り入れていって。自分の好きな気持ちを臆せず出すことによって、変わっていけるんじゃないかなって。

――このTENDERLAMPの活動自体が、AMIさんにとってスノードームを振ってキラキラを振りまいている状態なんですね。

 そうなんです。だからみんなも、自分の中に溜めてる好きなものを、どんどん周りに広げていって欲しいです!

――今年6月にTENDERLAMPとしてデビューして半年、年の瀬でありますが、2018年はどんな年でしたか?

 激動でした。Chelsyを解散して、TENDERLAMPを始動して。濃かったなって思うし、感情も目まぐるしく動いたし。この間にもお芝居やミュージカルにも挑戦させていただいて、止まることなく活動が続けられたなって。

――2019年はどんな年にしたいですか?

 まだ発表していない計画がたくさんあるので、TENDERLAMPにとって勝負の年にしたいです。今年は、勝負に向けての準備がしっかりできたと思っています。スタッフとも細かく話し合って、アドバイスをいただきながらスケジュールを組んでいて。レールは敷けたので、2019年はその上をしっかりと進んで行けたらいいなと思っています。楽しみにしていてください。

――TENDERLAMPとしての目標は?

 TENDERLAMPのライブは、空間づくりにこだわっていきたいと考えています。ミュージカルも好きなので、そういう五感で感じるようなものを作り上げたいです。会場に一歩入ったら日常とは違う、異空間になっているようなものと言うか。根本的には「疲れちゃったな~」とか「負けちゃいそうだな~」みたいな人が来て、「自分の居場所はここなのかな」って思ってくれるようなアーティストを目指していきたいです。辛いな~って思っている人が、TENDERLAMPのことを仲間だなと思ってもらえるような存在になりたいです。

 まずは12月8日に、東京・下北沢MOSAiCで、TENDERLAMP初企画イベント「Jingle Wiggle Wonderland」を開催します。昼と夜の2部構成で、違った内容で贈ろうと思っています。小さい頃にクリスマスが楽しみで、ワクワクどきどきして眠れなかったような、あの感じを表したくて、おもちゃ箱みたいなライブにしたいと思っています。ぜひ遊びに来てくださいね!

(おわり)

記事タグ