seven oops「3人でも格好良い作品と思って欲しい」NANAEが語る新たな挑戦
INTERVIEW

seven oops「3人でも格好良い作品と思って欲しい」NANAEが語る新たな挑戦


記者:小池直也

撮影:

掲載:18年11月30日

読了時間:約15分

KEITAがみんなを引っ張る立場になってくれた

『songs for...』通常盤ジャケ写

――まずバンド名の表記が、7!!からseven oopsに変わりましたね。

 去年いっぱいで卒業したMICHIRUがずっと「バンド表記を変えたい」と言っていたんですよね。7!!もある意味「読めない」ということで、覚えてもらえる方もいたんですが、今はSNSの時代じゃないですか。ハッシュタグに「!!」が使えないので検索できない、という意見が多かったんです。だったら「ちゃんと検索しやすいような表記にして活動していきたいよね」とMICHIRUは言っていました。

 それを受けて、いいタイミングで表記を変えようとみんなで話し合っていたんですけど。その前にMICHIRUが卒業してしまいました。心機一転みたいな感じになっていますが、実は前からずっと変えたいという話はあったんです。

 それから最初だけ大文字にするか、小文字にするかも色々話し合ったんですよ。そうしたらリーダーのKEITA(Ba)が「この表記でやりたい」と提案してくれて「seven oops」になりました。

――3人での活動は慣れましたか?

 そうですね。今年からなので、もうすぐ1年になります。卒業したMICHIRUは「自分のやりたいことを見つけた」ということで前向きでした。いなくなってしまうってネガティブな感じに聞こえるかもしれないですけど、今でも仲良くしています。でも寂しい気持ちもあって、最初は「寂しいね」と3人で話すこともありましたよ。もう3人なのに「4人」って言ってしまうことも、いまだにありますし。

 でも春に初めて3人でツアーを周ったんです。その時3人で1カ月間、沖縄を離れてずっと一緒にいて。絆がめちゃくちゃ深まりました。今はものすごく仲が良いです。ホテルでリハーサルを3人でしたり、ゲームをしたり、3人での行動が増えて、仲良く楽しくできているなと感じていますね。

 ファンの方はライブとかで、いつもいたスペースにメンバーがいなくなってしまって寂しいと思います。MICHIRUがいた場所までKEITAに「そこまで来てよ」という声も頂いたりして。でもサポートを主にしてくれている方が、私たちがデビュー当時からお世話になっているギタリストの鈴木俊介さんで、MICHIRUの師匠でもあったんですよ。seven oopsのことを理解してくださっている方なので、音に関しては私たちに合わせてやってくれています。だからライブもいい感じで。

――3人で制作された、新作『songs for...』の制作について教えてください。

 このアルバムで最初にできた曲は、最後に収録した「この島で」という曲なんです。曲自体は去年からあって。MICHIRUが卒業する前にどうしても沖縄への想いを書いた曲を4人で演奏したかったんです。MICHIRUは「三線を使った曲をやりたい」と言っていたんですけど、KEITAは「まだやりたいことがあるから、もうちょっと待って欲しい」という意見で。それで、そういう曲は今までなかったんです。

 3rdアルバムを出して、いよいよそういう曲を作ろうかというタイミングでMICHIRUが卒業を発表しました。だから最後にみんなで歌おうと、KEITAがこの曲を作ってくれたんです。そして、今作の制作が決まった時にKEITAが「この曲をアルバムの最後に入れたい」と。これを最後にしたら1曲目は「東京」にしたいというKEITAのアイディアで、曲はまだなかったんですけど、タイトルから決めて、制作が始まりましたね。

――確かに「この島で」はアルバムのなかでも異彩を放っていました。

 三線を使ったり、琉球音階を使った曲は沖縄の偉大なアーティストさんたちがもうやられていて、それに敵わないと思っていたんです。なので、あえてそういうことは抜きにして、新しい沖縄のポップスを自分たちで作っていきたいとずっと思っていました。でも30歳になって、色んなことを経験して、改めて地元沖縄の大切さや大好きだという想いを曲にしたい、という気持ちが自然に湧いてきたんです。このタイミングでこの曲を出せたのは、すごく嬉しいなと思っています。

 バンドのライブでは三線奏者の方が演奏してくれていますが、アコースティックでやるときはMAIKO(Dr)が三線を弾いてます(笑)。ツアーを3人で周ることになった時に「どうしてもこの曲は三線を入れたいよね」という話になったんですよ。そうしたらMAIKOがやると。そこから練習して、披露したんです。だから本当に始めたばかりなんですよ。
 今は三線の魅力にハマってしまったみたいで「弱虫さん」という曲をウチナー(沖縄)バージョンでやった時にお世話になった、三線奏者の宜保和也さんに習っていますよ。一度「ドラムを辞めて三線奏者になる」とやや本気で言い出しましたからね(笑)。「おかしなこと言ってるね」くらいで流したんですけど。それくらい好きみたいです。めっちゃ練習してますよ。色々なことに挑戦したりとか、今までできなかったことを3人だからこそやっていこうと思って、今は活動しています。

――今作は全曲KEITAさんがソングライティングをされていますね。

 4人とも曲を作れますが、今までは主にアルバムではKEITAとMICHIRUが半分ずつ作曲をしてきました。曲調もseven oopsらしいポップなものや、キラキラした曲が中心。でも今回はKEITAが1人で作詞作曲するということで。大変ではあったと思うんですが、今までできなかったエッジの効いた曲とかラテン調の曲だったり、これまでの私たちでは絶対に入れなかったような楽曲を今回は存分に入れる事ができました。新しいカラーを出したのは、大きな挑戦でしたね。色々な歌い方を私自身もできましたし。初めて男性目線の「記憶」という曲も歌ったりしています。

 制作も主にKEITAがプロデューサーとやり取りしていました。彼の世界観が楽曲やアレンジに反映されていると思います。私は今回まで「こういう風に歌って」と指示をされたことがなかったんですよ。今回はコンセプトがしっかりしてたので、彼の頭のなかのイメージもしっかりしていて、細かいやり取りがありました。

 正直揉めたこともありましたよ(笑)。「もうちょっとこういう感じ」と言われて、歌ってから「いや、もうちょっとこう」、それに対して歌って「いや、もう少しこんな感じ」とやっていると歌っている側としてはイライラしてきて。「もうできない!」みたいな。そういう場面もありましたが、いざできあがってみると本当に格好良い曲になりましたね。声も曲によって全然違ったり、自分自身にとっても新しい発見でした。新しい自分を引き出してもらえた気がします。ケンカもしたけど、KEITAが意志を伝えて、みんなを引っ張る立場になってくれたのは本当に良かったです。

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