MVの舞台は日本と南アフリカ

 今回のMVは、南アフリカ・ヨハネスブルグで撮影したものをベースに、国内で撮影した彼らの映像が差し込まれている。驚くことに、今回のMVの大半を占めるのがその南アフリカでのシーンだ。

 その構成はこうだ。

 「LIGHT」を聴きながら、あるいは合わせながらダンスする現地住民。小刻みなステップを踏むものもいれば、歩きながらダンスをするものもいる。子供から大人まで陽気にダンスをする姿が印象的だ。楽曲が持つグルーヴ感に心地よく自然と体が動いているようにも見える。

 昼間の南アフリカに対して、時折差し込まれるフレデリックの映像は夜。夜の街でステップを踏んだり、街中を歩いしたりしている。対照的な絵だ。

 ここで重要なのは、リズムの本場、ダンスのルーツでもあるアフリカ大陸。現地住民がこの曲でダンスをしていることだ。要は、フレデリックの音楽は、世界でも踊れるダンスミュージックであることを示すものといえる。

南アフリカで撮影されたシーン

南アフリカで撮影されたシーン

 3年前、彼らが所属するレコード会社の担当者がこう教えてくれたことがあった。

 「『オドループ』が視聴されている地域を分析すると実は、海外から視られている数も多いんですよ」

 当時、それを確かめるべく、YouTube上で公開されている同MVのコメント欄を見た。確かに多国籍の言語が目立った。

 それをきっかけに「オワラセナイト」のMV撮影を密着取材し、彼らのMVがなぜ国内外でも人気を集めるのか、ということを探った。そこで分かったのが彼らはMVでリズムを視覚化していることだった。

 踊る音楽、それを担うフレデリックのリズム、そして、言葉を意識したリズムのつくり方、その根幹となるものを掲示した。

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 フレデリックの音楽は「光」がよく似合う。MVでは特にそれが顕著で、「オワラセナイト」や「トウメイニンゲン」「ナイトステップ」「トウゲンキョウ」で見られるように「光」を基調としたMVが多い。監督が「光」を使いたくなる音楽が彼らにはある。

 「LIGHT」でも光が使われている。しかし、その使い方はこれまでとは異なっていた。昼間に踊る南アフリカの映像に対して、夜も更けたなかで白光を浴びてステップを踏む。しかもその白光は強烈な光を放っている。

 光と音で世界を繋ぐ、ということを案じているのだろうか。

 世界と日本を繋ぐリズム。光と音で表すリズムの源流――。実際に撮影現場を密着した。

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