ザ・クロマニヨンズが14日、東京・恵比寿LIQUIDROOMで全国ツアー『レインボーサンダー2018〜2019』の東京公演をおこなった。同ツアーは10月10日に発売したニューアルバム『レインボーサンダー』を引っ提げ、7日の群馬・高崎club FLEEZ公演を皮切りに来年4月20日の福岡・福岡市民会館公演まで約半年に渡り全国各地を巡るもの。この日は『レインボーサンダー』収録曲を中心にステージを展開。甲本ヒロト(Vo)が「今日が一番幸せです」と語ったように幸福感の溢れるステージで観客を魅了した。【取材=松尾模糊】

アルバムの世界観あふれるステージ

 会場が暗転し、メンバーが歓声の中登場。ステージには“虹雷”という文字とカミナリの形をかたどったモニュメントが飾られ、アルバムの世界観を盛り立てていた。甲本ヒロト(Vo)の「オーライ! ロケンロー!」の掛け声から「人間ランド」などアップテンポのナンバーで会場のボルテージは一気に上がった。

 「ミシシッピ」では、真島昌利(Gt)のギターとヒロトのブルースハープの掛け合いも見られ観客は拳を上げて盛り上がる。甲本は「楽しい時間はあっという間なんです。みんなもペース配分なんてなさらないように」と呼びかけ、「今日は東京というテーマで皆さんとロックンロールしていきたいと思います」と語った。

 桐田勝治(Dr)のカウントから「サンダーボルト」を演奏。マーシー(真島昌利)が哀愁たっぷりのギターソロを奏でる姿が印象的だった。

今日が一番幸せです

ザ・クロマニヨンズ(撮影=柴田恵理)

 ライブ中盤でも、彼らのギアは上がり、減速知らずのアクセル全開ステージで会場の熱気は高まるばかりだ。「東京フリーザー」では「オイ! オイ! オイ!」のコール&レスポンスも会場に響き渡った。

 MCで、ヒロトが「クロマニヨンズは今夜もまだまだやりたがっているぞ!」と叫び、ライブは怒涛のクライマックスへとなだれ込む。「エルビス(仮)」や「エイトビート」など、メロディアスなナンバーを立て続けに披露し、ボルテージを振り切ったまま本編を終了。マーシーは「またね〜」といつも通りの挨拶で手を振っていた。

 アンコールでは、小林勝(Ba)とマーシーが上半身裸で現れ、「突撃ロック」などパンキッシュなナンバー3曲を演奏。大団円でこの日の公演を終えた。ヒロトは「ツアー始まったばかりだけど、毎日が幸せです。もちろん今日が一番幸せです」と語り、ファンへの感謝の気持ちを示した。

 2006年9月のデビューから12年が経ち、ほぼ毎年フルアルバムをリリースしている彼ら。今年も『レインボーサンダー』というロックンロール・アルバムを生み出し、約半年をかけ全国各地で彼らのロックンロール・ショーを心待ちにしているファンに熱いステージを届ける。

 ほぼMCなしで最後まで全力のプレイで年齢など微塵も感じさせない公演だった。来年までのステージを経て、また彼らが新たに生み出す音楽が日本のロックンロールを転がしていくのだろう。ロックンロールは死なないと言うと陳腐だが、この日の会場にはロックンロールの息づかいを確かに感じることができた。

記事タグ