声優で歌手の山崎エリイが20日、東京・池袋サンシャインシティ噴水広場で、アルバム『夜明けのシンデレラ』の発売記念フリーイベントを開催。この日が21歳の誕生日だった山崎は、ファンに祝福され涙を浮かべながら喜んだ。

 21日に、約2年ぶりとなる、セカンドアルバム『夜明けのシンデレラ』の発売を控える山崎。本作には、表現力豊かな歌声を持つ彼女の特性が活かされた、多彩な楽曲が収録されている。

 この日、歓声を浴びながらステージに登場した山崎。彼女の後ろには噴水が上がり、水柱を何本も作っていたが、本人は「緊張しすぎて見る余裕がなかった…」と苦笑い。

 そんな彼女の衣装は、同アルバムのジャケット写真で着ているものと同じドレス。この衣装でライブするのはこの日が初めてで「ドキドキしていました」というが、ファンからは好評の拍手が鳴り、安堵の表情を浮かべていた。

 そのジャケットだが、撮影は朝5時に、西湖でおこなった。浅瀬のところに脚立を立て、その上で撮った写真は、湖に靄がかかり幻想的な景色が広がっている。その出来栄えの良さに合成写真と間違われることも多々。事務所関係者にまでも「良くできた合成だね」と言われたそうで「いやいや違う! 西湖に行って、朝焼けになる前の決定的な瞬間を撮った」と弁明しているそうだ。

山崎エリイ「夜明けのシンデレラ」ジャケット

山崎エリイ「夜明けのシンデレラ」ジャケット

 また、脚立に乗っての撮影は大変だったそうで何度か落ちそうになったものの「ぎりぎりセーフでした」と笑み。普段はこの時間に起きていることが少ないという彼女の眠気を取り払ったのは風船。「イヤリングに触れると割れて…でも割れた風船のおかげで起きていられた」と再び笑みをこぼした。

 そんな思い入れのある今作のレコーディングは夏。セカンドシングル「Starlight」のリリースイベントの頃で、「その延長線上でレコーディングして、早く聴いていただきたいという気持ちと、挑戦したいという思いで取り組んで、こういう曲を歌うにあたたってもっともっとスキルが必要だな、レベルアップしないといけないなという気持ちもあって取り組んだので、ぜひCDで聴いてほしい」と語った。

 また収録曲には、ラップが入った曲やゴシック曲、9分にも及ぶ曲など多彩だ。なかでも9分にも及ぶ楽曲について「壮大な曲とは聞いていたけど、9分もあると思わなかった。日常から夢の世界に吸い込まれていくようなメロディー。そうしたものはフル尺ではないと聴けないと思うので、そういうのが楽しめる楽曲になっています」と自信をのぞかせた。

山崎エリイ

 ミュージックビデオでは、ソロとしては初となるダンスにも挑戦。「今までとは違う山崎エリイを見て頂ける」と語った。そのMVでは貴重なデコ出しも披露。自身の祖母にもデコ出しMVを見せたところ「このMVさ、一人はエリイちゃんだけど、もう一人は誰?」と言われたほど。「おばあちゃんにもオデコは見せたことがなかったので」と述べた。

 この日は山崎エリイの21歳の誕生日。バースデーケーキがプレゼントされるとファンから祝福の声。そんなサプライズに涙を目に浮かべた山崎は「自分のなかで迷った時期もありました。そんなとき、皆さんの笑顔をみるとそれが吹き飛んで元気になれた。大切な皆さんのことが本当に大好き。それと同じようにスタッフさんが好きです。大好きな皆さんとお仕事できること、このステージに立てること嬉しく思います」と喜びを語った。

山崎エリイ

 そんな山崎はこの日は3曲を披露した。

 デビューイベント以来、2年ぶりの噴水広場のステージ。「朝からずっとドキドキが止まらなくて。緊張している」という山崎はその緊張を抑えるように「大丈夫、大丈夫、歌うぞ」と自分に言い聞かせ、胸に手を当て一呼吸。「小さな夢をたくさん見つける曲です」と落ち着いた声で紹介すると、その収録曲「a little little thing」を披露した。

 そして、初披露となる「Flowery Dance」。先ほどまで見せていた笑顔は失せ、クールな表情を見せる。EDMナンバーで、優雅なクラシックダンスを披露して曲の世界観を広げる。そのなかで時折見せる笑みは色っぽく、ファンの心を射抜いた。

 曲が終わると緊張の糸が切れたかのような満面の笑みを浮かべる山崎。「ふうーードキドキ。ああー緊張した」と安どの表情を浮かべたが「まだまだ緊張していることがまだまだありまして…」と初披露となる曲を、先ほどのプレゼントのお返しとも言わんばかりにもう1曲。

 「試聴動画の時から“歌詞が響いた”“うるうるした”“摘ままれたような感じになった”と言われたもので、レコーディングは今までのこと、そしてこれからのことを思い浮かべながら取り組んだ楽曲です」と紹介したそれは「シンデレラの朝」だった。

 よどみのない伸びやかな歌声が響く。壮大な楽曲で、それに合わせるように笑みを浮かべながらゆっくりとした所作を見せる。ジャケット写真のイメージをそのまま切り取ったかのよう。柔らかい日の光が差し込むそんな温かみのある歌だった。

山崎エリイ

 たった3曲だったが、アルバムの世界を凝縮したようなものだった。最後に山崎は「泣き虫は卒業」と宣言。更に「今回のアルバムには、辛くても未来は変わるかもしれないという主人公が楽曲ごとにいます。私もそれに近づけるように、もっと心を通じ合わせて歌えるようにしたい。こうして同じ時間を過ごせますように」と意気込んだ。

 反響する歓声に、笑みを浮かべながら手を振って応える山崎。温かみを残してステージを後にした。

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