私はエンタメに救われた、趣里にとって音楽とは:「生きてるだけで、愛。」
INTERVIEW

私はエンタメに救われた、趣里にとって音楽とは:「生きてるだけで、愛。」


記者:鴇田 崇

撮影:

掲載:18年11月16日

読了時間:約7分

音楽の力ってほかの何も敵わないのではないか

――いま現在の、仕事へのモチベーションは?

 映画を観てくださった方々に観てよかったと思っていただけた時でしょうか。その時間を共有できたらすごくうれしいですね。届いた、と思えると、やっていてよかったと思います。エンターテインメントの力を感じる時ですね。

――ご自身もエンタメに救われた経験があるとか?

 そうですね。わたしは、本当にエンタメには救われました。わたしの場合舞台でしたが、良いものを観せてもらった時の、高揚感にも似た感動です。ライブにも行きますよ。一緒にお仕事をした、「おとぎ話」というバンドのメンバーにお誘いいただいて観にも行きました。“対バン”している人たちがよかったりすると、そのバンドのライブに行くこともあります。下北沢や高円寺のライブハウスがとても好きです。

――どういうジャンルが好みですか?

 ロックですかね。親戚の叔父がザ・ビートルズのファンなのでポール・マッカートニーのライブチケットを取ってくれて一緒に行ったり、六本木のザ・ビートルズのコピーバンドを観に行ったりします。以前観た「ドレスコーズ」の志磨遼平さんの演出がすごくカッコよくて、すごくきれいでした。音楽の力って、すごいなと改めて思いましたね。

――インスピレーションを受けることはありますか?

 あります。大森靖子さんのライブにも行かせてもらいますが、演出が素晴らしいです。自分の見せ方にこだわって音楽をやっている人たちって、すごくかっこいいです。

――俳優の場合、役柄によってイメージが変わってしまうと思うのですが、自分の見せ方などは、どう意識しているのですか?

 そういうことはそれほど意識していないですね。役柄は役柄なのでそのイメージで固まってしまうのは困るなと思います。でも今回は、寧子みたいな女性なのかなと思っていただけるほうがうれしいです。

――仕事という意味で演じること以外で、ほかのことに興味ありますか?

 それこそ人の心に興味があって、心理カウンセラーに興味があります。大学で心理学を専攻した時も、すごく面白かったです。寧子はどうしてこうなるのか? というようなことはすごく考えます。

――やはり100パーセント、役柄を解して演じたいですよね。

 自分が好きになれないキャラクターを演じるのは難しいです。エキセントリックな人物でも、どうしてこうなったかということを考えたい。彼女の人生であればこうなる、ということを考え、ちゃんと抱えているものなどは考えます。

――いま現在は人々に影響を与える側だと思いますが、そういうことは意識していますか?

 そうですね。自分もそうですが、特に好きなものから得るエネルギーってものすごいと思います。特にライブは生のエネルギーがすごいパワーで、音楽の力ってほかの何も敵わないのではないかなと思います。それくらい素敵なライブって、一体感がすごい。人前に立つことって簡単じゃないし、緊張しもするし、1回1回のお客さんが違うので、その瞬間のすべてを毎回出さなくてはいけない。日々より良いものにしなくてはいけない。毎日が挑戦です。特に舞台は観客よって反応も全然違う。すごくやりがいがあります。

趣里

――最後になりますが、映画を楽しみに待っているお客さんにメッセージをお願いいたします。

 現代を生きているとSNSが発達して、人と人とがつながっているようでも、どこか寂しかったりしますよね。わたしは寧子を演じて、人とのつながりについて、すごくいろいろ考えたし、逆にひとりじゃないということも考えました。映画に出てくるキャラクターは皆エキセントリックで変わっていたりしますが、たぶん人の心にはきちんと寄り添っている作品だと思いますので、ぜひご覧になったら感想を教えてほしいとい思っています。

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