真野恵里菜が主演を務める映画『青の帰り道』の完成披露上映会が13日、都内でおこなわれ、真野とともに共演の清水くるみ、横浜流星、秋月三佳、冨田佳輔と、メガホンをとった藤井道人監督が登場。真野がこの日を迎えた気持ちをたずねられ、思わず涙ぐんでしまう場面があった。

 『青の帰り道』は学生時代を共にしたある7人の若者たちが、学校を卒業しそれぞれの道を歩き出す姿を描いた群像劇。夢と希望に満ちた門出から、直面した現実の厳しさとのはざまで苦悩しながら、未来に向かって歩んでいく姿を描く。日本公開に先駆け2018年5月にドイツでおこなわれた日本映画祭『ニッポン・コネクション』で上映されるなど、高い評価を得ている。

真野恵里菜

 今作の撮影は2016年夏に群馬県の前橋でおこなわれたが、当時アクシデントによりにより一時撮影が中止。しかしスタッフ、キャストらの思いから1年後に撮影を再開し作品は完成。そんなトラブルを乗り越えたこともあってか、この日を迎えた思いを司会者が真野にたずねると、真野は思わず絶句し目頭を押さえる。そして涙声で「公開初日までまだなので、油断はできないんですけど…(流星くん、つなぎに)しゃべって」などとコメント。映画にはたっぷりと思いが詰まった作品となった様子をうかがわせた。

 映画のイメージポスターでは、共演の役者が皆学生服姿で自転車に乗り、青春を謳歌すべく何かを叫んでいるような姿が映し出されている。真野はこのポスターの爽やかなイメージについて「このポスターだけ見て映画を(イメージしてから)見ると、ビックリするんじゃないかと。(見たら、決して)いい気持ちでは帰れないのかなと」と、あくまでシリアスな内容であることを示唆し「見た後にどう思うか、見た人が明日をどう過ごすかを考える、ヒントになる映画になったと思う」と映画をアピールする。

横浜流星

 一方、藤井監督はこのスチールがクランクインの時に撮られた写真であり、自身がイメージした画であることを明かしながら「映画を撮る時、僕にはこの写真しか思い浮かばなくて。だから“僕の中ではこれを撮りたいんです”と俳優に伝えて撮影しました。後は俳優部が自分たちでやってくれた」と親密な信頼関係の上で撮影を進めていたことを明かす。

 劇中では工藤夕貴が演じる母親と喧嘩をするシーンを演じた清水は、自身もかつて両親とぶつかった経験下があることを思い出しながら「今考えると、あの経験って凄く良かったと、この作品を演じて凄く実感しました。そんな気持ちを皆さんにも共感していただけたらと思います」と映画のストーリーに深く共感していた様子を振り返った。

清水くるみ

 強がりながらも自身のやりたいことを見出せないフラストレーションに悩む役どころを演じた横浜も、自分が演じた役への「色んな人生を歩んでいく中で、環境も変わっていく中で、それぞれ自分の人生を歩んでいく中で周りを見て、自分はなんだか空っぽだなと思った。その時のあせりや弱さを見せたくなかったり、そういうのはこの役をやっていて共感できたところでもありました」と語るなど、皆改めてこの映画に深く共感したことを感慨深く振り返っていた。

 またこの日は真野らと共に映画に出演するも、スケジュールの都合で来場が叶わなかった森永悠希、戸塚純貴らもビデオメッセージにより完成の挨拶を行い、会場をにぎわせた。【取材・撮影=桂 伸也】

真野恵里菜

秋月三佳

清水くるみ

冨田佳輔

横浜流星

秋月三佳と清水くるみ

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真野恵里菜

真野恵里菜

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