9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎と滝 善充によるユニット・キツネツキが2日、東京・渋谷CLUB QUATTROで全国ツアー『こんこん古今東西ツアー2018』の東京公演を開催。同ツアーは1stアルバム『キツネノマド』(10月3日発売)のリリースに伴い10月13日の福岡・DRUM Be-1公演から全国6カ所7公演をおこなうというもの。この日は対バン相手にロックバンドのcinema staffを迎えた。キツネツキは童謡をアレンジした楽曲などで独自の世界観を作り上げ、アンコールではcinema staffのメンバーも加わり圧巻のステージを見せ、観客を魅了した。【取材=松尾模糊】

cinema staff

cinema staff(撮影=橋本塁)

 初日の福岡公演から各地で対バンゲストを迎えている『こんこん古今東西ツアー2018』。この日登場したのは、10年来の付き合いがあるという、cinema staff。飯田瑞規(Vo、Gt)の歌い出しから「salvage me」でステージを開始。コーラスワークと重厚なサウンドが浮遊感をもたらし、観客も身体を揺らして彼らの音楽に聴き入っていた。

 久野洋平(Dr)のドラミングから「first song(at the terminal)」を披露。辻友貴(Gt)のタッピングも印象的なアッパーソングだ。観客も拳を上げて盛り上がり、会場のボルテージも上がった。

 飯田のストロークから始まる「あのスポットライトを私達だけのものにして」では、三島想平(Ba)と辻のリフの掛け合いが心地よく響く。続く「小さな食卓」の目まぐるしく展開するサウンドと飯田の美しいメロディのアンサンブルで、彼ら独自の世界観を会場に満たした。

 MCでは、飯田が「卓郎さんと滝さんとは長い付き合いで、10年以上になります。10年前、(茨城・国営ひたち海浜公園でおこなわれる)『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』に出たときに、滝さんの実家に泊まらせてもらったことがあるんですよ。その時に、海辺で花火とかしていて。滝さんが『悩んでる時はこの海に来てギター弾いてた』と話していて、僕はそれが滝さんらしいな、滝さんでしかないなと思って」とエピソードを明かした。

 ステージ最後は、菅原が好きな楽曲だという「dawnrider」を演奏。激しいサウンドのロックナンバーで会場のボルテージを上げたまま、キツネツキへとバトンを渡した。

7人での圧巻のステージ

キツネツキ(撮影=橋本塁)

 SEに合わせて手拍子が起こる中、菅原と滝が登場。菅原ストロークから「キツネツキのテーマ」でステージを始める。「ふたりはサイコ」では、滝の激しいドラミングが映える。ここで、取り憑かれメンバーとして渡部宏生(Dr)が登場。滝が最近購入したという“キツネツキカラー”、金色のフライングV(ギブソンのエレクトリックギター)を持ちステージに立つ。

 菅原の「ついに東京の会場まで来ました。渋谷の皆さん、天狗ですかー?」との呼びかけに「天狗でーす」のレスポンスで「てんぐです」を演奏。コーラスワークが印象的で、滝のパワーのあるギターソロも楽曲を盛り立て、会場の熱気が上がる。

 日本の童謡をロックにアレンジした「ちいさい秋みつけた」など、彼ら独自のステージングで会場全体をキツネツキカラーに染め上げていった。

 そして、キツネの耳の付いたヘアバンドで“取り憑かれ”たcinema staffの久野が登場し渡部と入れ替わりでドラムを叩く。「まなつのなみだ」など壮大なメロディのミディアムナンバーを披露し、「QB」で渡部が銅鑼型の革張りの打楽器を持ち出し、4人での演奏で本編を終了。

 アンコールではcinema staffのメンバーが加わり、7人でドラム3台という大掛かりなセットで迫力のあるサウンドを届けた。「ケダモノダモノ」では、菅原がハンドマイクで歌唱。躍動感あふれるステージを見せた。

 最後はSEに合わせ、観客の手拍子が響き、菅原がドラムを叩く姿も。大きな歓声の上がる中、深くお辞儀しこの日のステージを終えた。

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