オーセンティックな音楽を追求する松尾レミと亀本寛貴によるロックユニット・GLIM SPANKYが11月21日、4枚目となるフルアルバム『LOOKING FOR THE MAGIC』をリリースする。5月には自身初の日本武道館公演『GLIM SPANKY LIVE AT 日本武道館』を成功させた彼らが作り上げたのは、理想郷や桃源郷を表現したものだった。米国・ロサンゼルス(LA)の中心地から車で約3時間の場所にある、サルベーションマウンテンでアートワークやミュージックビデオも制作。そして、「TV Show」、「Looking For The Magic」の2曲をLAでレコーディングし、今までとは違うサウンドを作り上げた。インタビューでは武道館公演や『LUNATIC FEST. 2018』への出演を振り返ってもらい、LAでのレコーディングについてなど2人に話を聞いた。【取材=村上順一】

自分の理想郷や桃源郷のようなアルバムになった

『LOOKING FOR THE MAGIC』通常盤ジャケ写

――5月には初の日本武道館を終えましたが、今改めて振り返るといかがでしたか。

松尾レミ 良い意味で初々しく、終わった後、すぐにまたやりたいと思えるライブでした。イヤーモニターではなくコロガシ(モニタースピーカー)でやったんですけど、武道館の形状なのか、特殊な響き方をして音の捉え方がすごく難しかったんです。それもあって、もう一度やりたいなと思えたので、次に繋がる良い経験になったと思います。あと、武道館は約8000人の方が集まってくれたんですけど、圧迫感も感じず、私は人が多いから緊張するというタイプでもないんだなとわかりました(笑)。初めての規模感だったので良い経験が出来たと思っています。以前、同じくらいの規模の幕張メッセでやった時はコロガシでも、やり易かったんですけどね。

亀本寛貴 会場によってモニターを変えるのもありだと思うんだけど。アークティック・モンキーズ(英・ロックバンド)のアレックス・ターナーはそうしてるみたいで。

松尾レミ でも、やっぱり私はコロガシ派かな。今のところそれが私の美学ですから(笑)。

――亀本さんは武道館を終えてみていかがですか。

亀本寛貴 楽しかったということにつきます。フェスに沢山出ていたので、逆にあの人数が全員僕たちを観に来ていると思うと変な感じもあって。フェスは僕たちのファンじゃない方たちもいますから、それに慣れてしまって(笑)。武道館は「みんなこんなに温かく、僕らを歓迎してくれていいんですか?」みたいな。

 僕らは武道館を目指してやってきたというわけでもないので、昨年のツアー『BIZARRE CARNIVAL Tour 2017-2018』のファイナルが新木場STUDIO COASTで、次のキャパに行こうと思った時に武道館ということになったという、どうしても武道館というわけではなかったんです。それもあって当日は「こんなにお客さんが来てくれて良かった」という感じで終わりました。そのあとLUNA SEAやリアム・ギャラガー(英・ミュージシャン)を武道館に観に行ったんですけど、こんな凄い人達と同じステージに立ったという、ここで自分達もやったんだと実感が湧いてきて。同世代のバンドがバンバン武道館でやっていたから、それが普通のことにも感じてしまっていたというのもあったんですけど。

――そのあとに出演された『LUNATIC FEST. 2018』はいかがでした? またフェスでも他とは毛色が違うと思うんですけど。

松尾レミ 私達はSUGIZOさんのレコメンド(推薦)ということもあって、LUNA SEAのファンの方達も違和感なく観てくれたという印象があります。それもあって私たちの思うロックが出来たと思います。

亀本寛貴 SUGIZOさんのおかげでアウェイ感とかほとんどなくて。

松尾レミ フェスに出演させて頂いて、LUNA SEAのファンの方が私たちのことを好きになってくれたり。

――LUNA SEAとは音楽性は違うと思うんですけど、LUNA SEAもGLIM SPANKYも音楽をやる本質みたいなところは同じ感じがしますから。

松尾レミ ありがとうございます。SUGIZOさんにも私達との共通点のお話をして頂いたことがあって、オールドロックだったり、当時の文化を現代に伝えようとする姿勢は同じだよねと言って頂けて。フェスではコラボもさせて頂いて、音楽的に深い表現を一緒に出来たかなと思っています。『LUNATIC FEST. 2018』に出れてすごく良かったです。

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