INTERVIEW

自分たちにしかできない音楽を探す、D-51 デビューから15年経て見える景色


D-51

記者:小池直也

掲載:18年11月03日

読了時間:約13分

 沖縄出身の男性デュオD-51が9月26日、アルバム『Late Summer』をリリースした。「沖縄の夏」をテーマに制作したという今作は、NHK『みんなのうた』で人気となった「忘れないよ」をはじめ、BEGINの島袋優が楽曲提供した「Cindy」など8曲が収録されている。今作発売から1カ月が経ち、12月にはバンド編成でのツアーを控えるD-51。今年デビュー15周年という節目でもある彼らは「今思うと、もっと冷静になればよかった」と言うデビュー当時から「歌の上手さでなく、自分しかできない音楽を探している」という今までを振り返る。YUとYASUに話を聞いた。【取材=小池直也/撮影=冨田味我】

沖縄にいる様な感覚になるアルバム

D-51(撮影=冨田味我)

――「夏の終わり」という意味でのタイトル新作、発売から少し経ちましたが今のご心境は?

YU 曲をひと通り聴いてくださった方から、コメントや反応は頂いています。一番「忘れないよ」とか「南の島のメリークリスマス」は結構「沖縄のクリスマスってこんな感じなんだ」とツイッターで反応がありましたね。あと「Cindy」はBEGINの島袋優さんに書いてもらったので、そういう反響も良かったです。

YASU 今回は沖縄の景色とか、沖縄に住んでいるからこそ感じるものを詰め込んだので「沖縄にいない人が聴いても、沖縄にいる様な感覚になるアルバムです」という感想も頂きました。

――お2人は以前から沖縄と東京を往復して活動していらっしゃるのですか。

YASU 僕はずっと沖縄に住んでいて、YUは東京に住んでいるんですよ。

YU 東京は14年目です。デビューして、すぐ東京に来ました。

YASU 離れていても、特に制作の難しさは感じないですね。今は曲作りもインターネットでやり取りできますから。仕事も割と現地に集合なので、別に住んでいる場所は関係ないなと感じてます。

YU 沖縄に僕がいた頃も特に今と変わらなかったというか、制作やリハーサルは仕事の時に集まっていた感じでした。東京にいても事務所の経費がかかるくらいで(笑)。すぐに打ち合わせはできませんが、スカイプとかもありますから。

――YUさんが「東京の人間になってしまったな」と思うことはありませんか。

YASU それは節々でありますよ。喫茶店をカフェと呼び始めたり(笑)。沖縄に住んでいると、カフェよりも喫茶店という感覚なので。「喫茶店ないかな?」と話していると「カフェあるよ」と返されます。

YU なんか恥ずかしいな(笑)。

YASU デビュー当時、東京に来ると電車とか調べるじゃないですか。割と僕が調べて、先導してたんですけど、今はもう。

YU 「来なよ!」みたいなね(笑)。沖縄帰ったら僕なんて裏切者扱いですよ。みんな地元意識強いですから。ほとんどのアーティストが地元に住みながら活動しています。だから帰ってラジオとかに出演すると、裏切者感を出されますね。「東京はどうですか?」みたいな感じ。でも月に1、2回は帰っているので、特にホームシックになったりはしません。

――沖縄の音楽シーンは今どの様になっていますか。

YASU 沖縄の音楽史はロックの影響が強いので、バンドは根強い人気ですね。でも割と僕らみたいに2人組のアーティストを見る様になってきました。

YU でも僕らがストリートでやっている頃の活気はないようにも感じます。2005年、2006年くらいまでは結構にぎやかでしたから。やっぱり2人組は仲間ができるまで時間がかかるので難しいかもしれません。

――今作のコンセプトなどはありましたか?

YASU リード曲の「忘れないよ」とか、沖縄のCMで使って頂いた曲もあったので、それをCDにしたいとは思っていました。そこでどうしようかと考えていたら「沖縄の夏の雰囲気を1枚のアルバムにしたら面白いんじゃないか」とアイディアが浮かびました。

 楽曲は友達とドライブに行った時に、スマホのキーボードのアプリを使って作ったりして、普段の生活のなかでできていきました。なので沖縄の暑いけど風は涼しい、みたいな雰囲気とかもうまく入っているかなと思っています。普段から友達の話を聞いたり、自分が今思うことを曲にすることが多いですね。

YU 僕はちょっと時間に追われて作っていると、全然曲が浮かばない時もあります。その時はカフェの方で(笑)、リラックスしてしっかり作ったりもします。

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