沖縄出身のシンガーソングライターの大城美友が10月10日に、ミニアルバム『MI-POSITION』でメジャーデビューする。2014年に沖縄で開催された世界的なオーディション番組の日本大会『X FACTOR OKINAWA JAPAN』で、エントリー総数約2000組の中からTOP6入賞の実力を持つ彼女。この大会で結果を残せなければ歌手の道を諦めようと考えていたと言う。今作はSuperflyなどを手掛ける松岡モトキがプロデュース。シンガーソングライターの矢野まきが作曲し、大城と作詞を共作した「オレンジバタフライ」を含む全7曲を収録。バラエティーに富んだ曲調で、そのどれもが彼女自身を表していると話す。沖縄の太陽のように輝き、存在感のあるパワフルな歌声で魅了する彼女に、今作の制作背景や男の子っぽかったという幼少期のことなど話を聞いた。【取材=村上順一】

冷静だったメジャーデビュー

――いきなりなのですが、今作に収録されている楽曲「ニャン・ドン・ゴン」の歌詞やSNSで書かれている“トリキラ”って何ですか?

 トリキラは最大という意味で使っています。自分で作った“美友語”なんです。イメージは恐竜のトリケラトプスみたいなスケールが大きい感じで、例えば「トリキラチェック宜しく!」は「たくさんチェックしてね」という感じで使っています。この言葉はふと思いついたんです。

――面白い言葉で印象的ですね。さて、音楽制作に目覚めたのが15歳頃だったみたいですが、それより前から音楽は身近にありました?

 ありました。父と母が音楽が好きで父が河村隆一さん、母がLe Coupleさんの「陽だまりの歌」を良く聴いていて、私もそれを聴いていました。あと、クリスマスプレゼントにもキーボードが欲しいとお願いしたり、音楽は身近にありました。

――小さい時はぬいぐるみとか人形を欲しがると思うのですが、その時から音楽に興味を持ち始めていたんですね。

 割と女の子っぽいものには興味がなかったです。テレビも女の子向けより『電磁戦隊メガレンジャー』とかの方が好きでした。(※1997年から98年2月までテレビ朝日系列で放送された、東映制作の特撮テレビドラマ)

――ということは男の子っぽい遊びの方が好きだったり?

 好きでした。竹馬に乗ったり、ケガも良くしていましたから。

――やんちゃだったんですね。幼少期は音楽はどのようなものを聴いていたんですか。

 良く聴いていたのは絢香さん、清水翔太さん、加藤ミリヤさんみたいなR&B系です。そのあと20歳ぐらいの時にワンオク(ONE OK ROCK)さんの音楽を知ってロックが好きになりました。もうすごく格好良いなと。

――そこからロックっぽい曲も作るようになって。

 最近そういう曲も出てくるようになりました。あと、高橋真梨子さんとか歌謡曲も好きで、ちょっと渋めな曲も作ってますね。

――ところで、大城さんは2014年に『X FACTOR OKINAWA JAPAN』というオーディションでTOP6に入りましたけど、このオーディションでダメだったら音楽を辞めようと思っていたみたいですね。

 そこに全てを賭けてました。ダメだったら辞めようと思っていたんですけど、結果TOP6になれて。その時はいっぱい泣きました。そして、次の日に「音楽辞めるもんか! 続けるんだ!!」という気持ちになって。

――もしその時音楽を辞める結果になってしまったら何をやっていたと思います?

 私、掃除が好きなので、ホテルの客室清掃とかも良いなあとか考えていたかも(笑)。掃除のプロになってやるみたいな。

――掃除も良い仕事ですけど、歌を続けてもらって良かったです。ちなみに小さい頃から歌が上手いと周りから言われたりしてました?

 全然そんなことなかったです。ただ母がカラオケに行った時に、音程も取れているし、声も出ているから、この子歌えるかも知れないと思ったみたいです。自分でも「あっ歌える」みたいな感覚はありました。

――その後にレッスンを受けたり?

 いえ、ずっと独学なんです。ちなみに初めてカラオケで歌った曲は「森のくまさん」でした。

――童謡だったんですね。そして、10月10日にメジャーデビューされるわけですが、デビューが決まった時はあまりの嬉しさに逆に冷静になってしまったとか。

 そうなんです。いつもだったら飛び上がるぐらいハイテンションになると思うんですけど、この時は真顔で「うん、さあ次だ」みたいな。

――それはその日だけ?

 今もそうですよ(笑)。

――失礼しました(笑)。でも、基本的にテンションは高いですよね?

 テンションは高いです。自分は太陽でみんなを日焼けさせてやるぐらいの気持ちでいますから!

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