9mm Parabellum Bulletが9月29日、Zepp Tokyoで全国ツアー『カオスの百年 TOUR 2018』の最終公演をおこなった。同ツアーは事前に集計したファンからのリクエストを中心にセットリストが組まれた。ツアー会場限定CDに収録される新曲「21g/カルマの花環」とともに2006年のメジャーデビュー曲「Discommunication」など新旧19曲で観客を魅了。来年結成15周年を迎える9mm。菅原が「安心して付いて来てもらって大丈夫です」と心強い一言をファンに告げたように、圧巻のパフォーマンスで15周年に向け疾走する彼らの勢いを示すステージを見せた。【取材=松尾模糊】

いきなりアクセル全開パフォーマンス

9mm Parabellum Bullet(撮影=石崎祥子)

 会場が暗転し、歓声が上がる中メンバーとサポートギターの爲川裕也(folca)がステージに登場。そして「Lovecall From The World」でステージを開始。中村和彦(Ba)が後半でベースを置いて、(ドラムスの)ハイハットを叩く。いきなりアクセル全開のパフォーマンスに会場の熱気も上がる。

 「インフェルノ」のイントロが演奏されると観客から歓声が上がる。滝 善充(Gt)のタッピングも曲を彩り、2007年のメジャーデビューEP『Discommunication e.p.』収録の「Discommunication」では観客から掛け声も起きボルテージが一気に上がった。

 中村の重厚なベースソロから「Sleepwalk」を披露。ステージ中央から伸びた花道に中村は移動し、観客とより近い距離でヘドバン(ヘッドバンキング)しながら熱いパフォーマンスを見せる。

 MCでは、菅原卓郎(Vo、Gt)が「ツアー、あっという間だった。曲を演奏したら終わってしまうけど今日は濃い時間を過ごしましょうね。よろしく頼むよ、みんな!」とツアーを振り返り、観客に呼びかけた。

 そして、ツアー限定で販売されるCDに収録されている新曲「カルマの花環」を演奏。滝のギター演奏から始まる、疾走感溢れるロックナンバーだ。続いて、菅原のギターリフから「Vampiregirl」。シンガロングも起き、一体感のあるステージを見せた。

安心して付いて来て

9mm Parabellum Bullet(撮影=石崎祥子)

 11年前、1stアルバム『Termination』のために録音までしたという未発表曲「21g」。菅原は「時間が経つ内に俺らも『まあ、いっか』みたいになって。でも、アルバムも出していないのにこうやってライブに来てくれるみんなにこそうってつけだなと思って、限定CDに収録しました」と語り、2018年バージョンを披露。コーラスワークの映えるスケール感の大きいナンバーに観客も身体を揺らし聴き入っていた。

 かみじょうちひろ(Dr)の高速ドラミングで疾走する「The Silence」では、中村のシャウトもアクセントとなり会場の熱気を煽っていく。観客も拳を上げて熱い演奏に応えていた。

 菅原は「セットリストはみんながリクエストしてくれた曲で組んでいます。中には不遇の曲もありまして(笑)。俺調べでは『新しい光』、3票。逆に熱いですけどね、その人しか聴きたいと思ってないということだから。これだけ多くの曲がそれぞれ選ばれて、嬉しかったです」と今回の試みを振り返る。

 「キャンドルの灯を」では、中村がアップライトベースに持ち替えてシックな雰囲気で届ける。続く「ホワイトアウト」は菅原がファルセットを聴かせるミディアムナンバー。緩急をつけて観客を飽きさせない。

 来年結成15周年を迎える9mm。菅原は「15周年だからこそみんなが『きゃー』と言うようなやつを盛り込んでいます。だから、安心して付いて来てもらって大丈夫です」と心強い言葉でファンに宣言。

 そして、「ハートに火をつけて」、「sector」と畳み掛けるように披露し本編を終了。観客からの鳴り止まないアンコールに応え、再びメンバーが登場し会場に熱気が戻る。

 菅原は「今はまだ何も言えませんが、ひとつだけやろうと思っているのがアルバムを出そうということです。新しい曲も作り出しているので楽しみにしていて下さい。また、何回でもこうやって集まりましょう」と呼びかけた。

 最後はメンバー全員がステージ前方の花道に移動し、観客の目の前で熱いパフォーマンスを見せステージを終えた。

 なお、北海道胆振東部地震の影響で9日に予定していた札幌公演は、来年3月17日に振替公演をおこなう。

記事タグ