窪田正孝と広瀬アリス、山寺宏一が3日、東京タワーでおこなわれた、アニメ映画『モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ』(5日公開)公開直前イベントに出席した。本作で声優を務めた3人は、収録を振り返りつつ、作品の舞台の中でも鍵となる東京タワーの思い出などを語った。

 本作は、大人気ゲーム『モンスターストライク』を原案として作られた、オリジナルストーリーによるアニメーション。3DCGにて、二つに分断された東京を舞台として通信などの物理的な干渉が遮断された空中都市・旧東京が、新東京に墜落することを知った人々の物語を描く。

 アニメーションを、『ご注文はうさぎですか??』シリーズなどの「オレンジ」が担当。監督は『とある魔術の禁書目録』シリーズなどを手がけた錦織博氏が務める。地上で暮らす主人公・カナタの声を窪田、彼と一緒に戦う、空から降ってきた謎の少女ソラの声を広瀬が担当する。また、人類への復讐のため旧東京を地上に落とそうとする解放戦線を率いるリーダーのセンジュの声を、山寺が務める。

東京タワーの思い出

 実際の東京を舞台とした作品だけに、窪田は「普段見ている街並みというのが見られたというのは、すごくリアルに感じるところがありました。“もしかしたら(そこに作品の登場人物が)いるんじゃないか”と思えたり」と、現実と作品が交差する感覚をアピール。広瀬も「私も街並みが好きで、アニメで見ると、また違った見えかたがするのがすごく好き。今の東京の画なので、工事しているところとかがリアルそういうところが好き」とその微妙な景観から感じる作品の魅力を語り、山寺も「六本木ヒルズで戦うシーンがあるけど、あのシーンはすごかったですね!」などと続ける。

窪田正孝

窪田正孝

 この日イベントがおこわれた東京タワーは、カナタとセンジュがラストに壮絶なアクションバトルを繰り広げる最終決戦地でもある。イベントは劇中にも登場する、タワー直下にある建屋の屋上階でおこわれたが、窪田は「今、自分がどこにいるか分からない気持ち」と、普段見慣れないタワーの一面に戸惑った様子を見せながらも「建物が大好きなので、興奮しますね。でっかいものが好きというか。“鉄骨!?やったな!”という感じが」とワクワクしている一面も見せながら「東京の象徴でもあると思うので、(劇中で)そこで戦えたということや、この機会にここに来られたことが、純粋に嬉しいですね」と表情を緩ませる。

 また、この日は白のアンダーに赤のワンピースであわせた“東京タワーファッション”で登場した広瀬は「地方出身なので、一言目に“高いな”って」と東京タワーを見た素直な感想をコメントしながら「この作品をやったおかげで、違った見方ができそうです」と作品から感じた思いを語る。

窪田正孝

広瀬アリス

 そんな中、東京タワーに来た思い出をたずねられると、窪田は「まだ東京に出てきてない頃、夜中に男3人で“東京に行こうぜ”という話になり、着いたのがここでした。新宿とかでなく、この赤い光につられて。なんか知らないけど、男同士記念撮影して帰りました」と青春の思い出を告白。また広瀬は、小学校6年生のときに修学旅行で来て以来、約10年ぶりの訪問と、時の流れを感慨深く感じたようだ。

 その一方で、8月に2度目の離婚を発表、以来初の公の場となった山寺だが、自身も中学校のときに修学旅行でここを訪れたことを明かす一方で「東京タワーが好き過ぎて、前のマンションは東京タワーが見える場所だったんですけど、1回目の離婚をした後だったので、東京タワーに慰めてもらった。そんなところで最終決戦をやらせてもらって、嬉しく思います!」とジョークを混ぜたお得意のマシンガントークを披露、笑いを誘っていた。

「山ちゃんを励ます会?」自身ボケながらも、プロ魂見せる山寺

 本作の収録は、先にセリフを収録してからキャラクターの口の動きや表情、芝居を作っていく「プレスコ」という手法を採用している。

 今回声優にチャレンジした窪田、広瀬に対して、山寺は「素晴らしかったです。ピッタリだったし、すごく新鮮でした。我々声優として携わることに慣れているものたちは、二人を見習うべきだと思いました」と、二人の俳優であることを生かしたアプローチを絶賛、新鮮な刺激を味わったことを明かす。

山寺宏一

山寺宏一

 また今回の山寺との共演に窪田は、ベテランの風格を見せるその声に強く感動を覚えたことを明かす一方、山寺とは10年ほど前に共演したことがあるという窪田は「そのときからお変わりなくて。もっとお話ししたりする機会があればいいなと思っていたので、今日は打ち合わせの中でも極力話をしたいと思ったりしていました」と久々の対面に胸躍らせていた様子を吐露する。

 広瀬も「山寺さん(の声)って、小さい頃からずっと聞いていたので、間接的にでも一緒の作品に出られたのが嬉しい。深みのある声だなと」と、その存在感を絶賛する。すると山寺は「(今日は)山ちゃんを励ます会ですか?」などとボケを入れ、笑いを誘う。

 その山寺に対して、この日は司会者が「山寺に聞いてみたいことは?」と窪田、広瀬に言葉を投げかけると、窪田は「年収は?」などと一言ボケをコメント。すかさず山寺が「やめろ! それと離婚のことは!」などとツッコミを入れ、爆笑を誘う。

窪田正孝

 そんな息のあったところを見せつつも、窪田は「声優をやられて来られた中で、一番変わらずやってこられたことは? 僕は慣れないことですかね。常に慣れないようにやっている」と先輩に対して助言を請うと「特に無いですよ。ただ、今は俳優もそうですけど、声優もたくさんいて、自分がその中で選ばれたので、その期待に応えそれ以上のものを出そう、この次はないから、くらいの気持ちでやってます、その気持ちだけは忘れないようにとやっていますけど」とプロフェッショナルな一面を明かす。

 対して広瀬は「そのトーク力はどこから…本当に喋れるなって」と先程からのトークに感動すら覚えた様子。山寺は「いや、大したことないですよ、本当に。新人の頃は口下手で、(先輩の)三ツ矢雄二さん『セリフはいいけど、トーク力はないね』と言われていましたから」と苦労した過去を回想しながら、長らくラジオのパーソナリティーをおこなうことで、トーク力が培われたことを明かしていた。【取材・撮影=桂 伸也】

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