BiSH擁するプロダクション「WACK」と「avex」の共同プロジェクトのEMPiREが4日、東京・マイナビBLITZ赤坂で全国ツアー『EMPiRE NEXT EDiTiON TOUR』の最終公演をおこなった。このツアーはYUiNA EMPiREのBiSへの完全移籍、MAHO EMPiRE、MiKiNA EMPiREの加入を経た6人編成では初となるもの。ツアーの集大成をどの様にパフォーマンスするかに期待が集まる中、熱量高いステージを展開した。YUKA EMPiREによる「アイドルのはかなさの中にある、美しさをみなさんに伝えたい」というMCも観客の心を掴んだ。さらに、この日は台風21号が接近し交通機関に乱れも。そんな中、文字通り嵐を呼ぶステージとなったこの公演を以下にレポートする。【取材=小池直也】

嫌なこと全部忘れて楽しんで

EMPiRE

 台風21号の影響で外は強く風が吹く荒れた天気となったが、沢山のエージェント(=EMPiREファンの総称)がフロアを埋め尽くす。突然の暗転でざわめきが起こり、カーテンに映し出されるオープニング映像が始まった。表示された“EMPiRE NEXT EDiTiON”、“TO THE ORiGiNALS”という文字に息を飲む。映像が終わると、ステージ上にはEMPiREの6人のシルエットが。

 ステージ開幕は「Buttocks beat! beat!」。重低音とともに観客が拳を突き立てる。いきなりの「お尻ペンペン!」はかなりのインパクトだ。2手目は「SO i YA」。MAYU EMPiREが「ツアーファイナル、マイナビBLITZ赤坂、全員かかってこいや!」と叫んで煽る。「TOKYO MOONLIGHT」は少しBPMを抑えた、アーバンなイントロからスタート。リボルバーの様に回りながら歌う6人。キャッチーなメロディが響く。観客からの力強い歓声も。エンディングは紫の照明とともに。

 MCでは夏休みの宿題について、メンバーで思い出を語る。最後にMAHO EMPiREが「今日は嫌なこと全部忘れて楽しんでいってください」と締めた。

 MC明けて「EMPiRE is COMiNG」。「待って」という振りが印象的だった。MAHO EMPiREがフィーチャーされる場面も。レーザーの演出も冴えた「S.O.S」はロックでキュートに演じる。メンバーソロダンスも印象的。さらにメンバーの熱唱が光る「デッドバディ」に繋がった。エンディングの照明が落ちるタイミングもばっちり。制作チームとの連携の妙がうかがえる。その後もエキゾティックな「Dope」、ファンキーな「Don't tell me why」と並べていった。

 ここで、MAYU EMPiREが「チャレンジしたいことがあるんですよ」とコール&レスポンスを求める。そこからさらに、メンバー同士がケンカをする寸劇が挟まれた。

一瞬のはかなさの中に美しさがある

EMPiRE

 本編は後半戦へ突入。「Talk about」をポップに披露してから「LiTTLE BOY」へ。ヘヴィな曲調に拳と肘をぶつける振付け、サビでは憂いを漂わせながら歌い上げた。「MAD LOVE」は、MAHO EMPiREがタイトルコール。元気に会場全体でジャンプして盛り上がった。

 さらに「コノ世界ノ片隅デ」、「Black to the dreamlight」とテンションを上げていく。そして「アカルイミライ」で、この日の天気とは対照的に爽やかに晴れ渡った空を連想させるパフォーマンスを見せた。本編を締めくくったのは「FOR EXAMPLE??」。EDMを想起させるアレンジで盛り上がり、フィニッシュ。

 その後、自然発生的に起こるEMPiREコール。それに応じ、メンバーが再登場。そこでYUKA EMPiREがマイクを取る。「(6人の新体制になった)当時の私はこの6人でよかったのかずっと考えていました。でも今はこの6人がEMPiREだと胸を張っていう事ができます」と心境を語り始めた。

 「私たちがいるアイドルという世界は、大切に作ってきたものでも一瞬で壊れてしまうものだと思います。でもその一瞬のはかなさの中に美しさがあると知りました。それを人生を賭けてみなさんに伝えたいです。私たちの進化は止まりません。これからも6人のEMPiREを見守ってください」と続け、率直な言葉が観客の胸を撃った。

 ここから延長戦の幕が開く。「EMPiRE orginals」。Mayuが歌うイントロから既に熱い気持ちが伝わってきた。ドラマティックな展開で会場の心がひとつに。レーザーや照明も華を添え、終幕へ向かって熱量が高まっていく。最後は本日1曲目の「Buttocks beat! beat!」を5回連続で披露。同じ曲でも繰り返される度にパフォーマンスのテンションもフロアの熱気も増し、無事に完走した。最後に6人でおじぎして、嵐を呼んだ最終公演は幕を閉じた。

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