腹こすり付け飛び続ける、THE イナズマ戦隊 不器用なりの生き様
INTERVIEW

腹こすり付け飛び続ける、THE イナズマ戦隊 不器用なりの生き様


記者:長澤智典

撮影:

掲載:18年09月23日

読了時間:約18分

4人が自分たち自身に向けて歌った曲

――「My Generation」も、カップリングに収録した「あぁ バラ色の日々」にも40代を迎える今だからこそ抱ける青春の息吹や生き様を感じます。

もともとは、「あぁ バラ色の日々」のほうをシングルにと思っていたし、実際に「My Generation」は、シングルになるとかそんな意識は全くないところで書いたんです。シングルにするとか一切考えていなかった分、とにかく好きなように作ろうと。「自分たちで自分たちに捧げる歌って面白いんじゃないか」ということで書いたんやけど。だからこそ、こんだけ剥き出しの言葉が並んだんじゃないかとも思っていて。むしろ、活動21年目でこの曲をシングルとしてリリースするTHE イナズマ戦隊の生き方自体が恰好良いじゃないですか。

――確かに「My Generation」の歌詞は剥き出しですからね。

狙ってないし、多くを取りに行こうとしてないというか、自分たちが本当に落としたいところへいい球を落としたのがこの曲ですからね。

――「こういう想いを伝えたい」という気持ちで楽曲を作ることもあるんですか?

 そりゃあ、ありますよ。全国ツアーや野音で見た景色が呼び起こした言葉も今は多くて。あの人たちに受け取って欲しい言葉や想いって色々ありますよ。「My Generation」の歌詞なんて、自分らに向けてはいますけど、あの頃に見た景色が書かせてくれた言葉だったりもするし。だからこそ、こんなにも生々しい歌になったのかもしれない。

――今の世の中の人たちも「生々しい言葉」を求めていますからね。

 そうなのかもしれないですね。みんながTHE イナズマ戦隊に求めているのは浸れるようなバラードではなく、そういうところだと思います。だったら、それを全力で出したほうがいいですから。ただ、「My Generation」に関しては、THE イナズマ戦隊の4人が自分たち自身に向けて歌った曲。そこが、いつもとは違う面白さだなと思います。

――自分の人生と重ね合わせ楽しめるという面では、「あぁ バラ色の日々」のほうがその要素を持っていますよね。この歌も、何度も失敗や挫折を繰り返しながら、それでも夢をあきらめることなく日々走り続ける、そんないくつになっても青春し続けていく気持ちを歌った楽曲だと感じました。

自分の場合、経験から歌を生み出していくので、そこの部分は昔から変わっていないんです。書いている歌詞の想いと、自分が生きてきた人生感やその重みが、ようやく生々しさを持ってリンクしてきたんでしょうね。昔も今も、苦労を背負いながらもがき続けている。その姿が、今の自分たちの姿や人生観とリンクして見えるからこそ、お客さんたちもリアルに共感したり、想いを受け取ってもらい安くなっているのかなとは思います。

――THE イナズマ戦隊のファン層って、かなり幅広いですよね。

若い人たちはもちろん、それ以上に、自分らと同世代前後の人たちが多い。ライブにだって、子連れで来ていますからね。そういう姿を見ていると、俺たちもそういう人たちと同じ年代になっているんだなぁと感じます。ただ、THE イナズマ戦隊の音楽を子供に聞かせて良いのか分からない(笑)。ガッツある子供にはなりそうですけどね(笑)。

――ライブ会場に行くと、初老の年齢に差しかかってる人たちも青春時代の頃と同じようにはしゃいでいますからね。唯一違うとしたら、若い頃と違って酔っぱらって楽しんでいるところでしょうか。

そうやって、大事な人生の1ページをTHE イナズマ戦隊の音楽で刻んでくれてるのが嬉しいし、本当に有り難いですよね。だって、そのライブの日の為にずっと予定を開けて楽しみにし続けてくれていたわけでしょ。そんな嬉しいことはないっすよ。そうやって求めてくれるのなら、自分らもずっとその想いに応えたい。それに酒呑んで、酔っぱらって、ライブで楽しんでって、もう最高じゃないですか。そうやってライブを楽しんでくれるのなら、俺らは何も言うことはないですよ。

――色んな人たちに日々の元気や勇気を与えていれば、活動を長く続けていけるのも素敵なことだと思います。

本当に有り難いことです。俺らはいくつになっても、いつまでだって続けられるものと信じてやっていますけど。それでもバンド活動って、音楽活動っていつまで続けられるかなんて誰も分からないじゃないですか。先のことがどうなるかなんて分からないからこそ、命続く限り、いつだって「今を全力」でという気持ちでやっています。その意識は、年齢を重ねるごとに強くなっています。

――まさに、人生を背負いながら表現活動をしているんですね。

そりゃあ背負いますよ。しかも、そこから生まれてくる言葉を出し続けられたらいいですよね。

――<俺らは俺らだ、世の中なんて関係ないぜ>という言葉は若いですよね。

そんな生き様をしていた時代もあったというか、明日のことなんか何も考えずに遊んでいた時代もあったし、明日の予定も気にせず、今だけを楽しんでいた時期もあって。今は、俺らの音楽を楽しみに待っていてくれている人たちが大勢いるからこそ、そういう人たちの気持ちも背負って活動をしている意識がありますからね。今でも、こんなに細かく全国各地をライブをしながら回れるって、どんなに有り難いことか。各地で待っていてくれている人たちがいるからこそ出来ることです。

 だから、その人たちの為にも、毎回最高の状態でステージに立ちたい。そのためにも、日々体調管理や喉のケアをおこなうのは当たり前です。僕は一度喉を潰した経験があるからこそ、なおさら体調管理はもちろん、喉や身体のケアは心がけています。

――その責任感が、今のTHE イナズマ戦隊を作っているんでしょうね。

単純に、体調が良くないと気持ちよく歌えないんですよ。自分が気持ち良く歌えてるなら、それがバンドの良いグルーヴにも繋がるだろうし。それに俺らは常に「昨日を超えたライブをする」という意識を持って、毎回のライブに挑んでいるのに、自分らの不摂生が原因で昨日のライブを越えられへんとなったら全然気持ち良くないじゃないですか。いつだって俺らは、「前回を超えたライブ」をしていたいです。

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