INTERVIEW

シンガーソングライターの原点、藤田麻衣子 90年代J-POPの魅力


藤田麻衣子

記者:榑林史章

掲載:18年09月19日

読了時間:約13分

新しい出会いにワクワクしている

藤田麻衣子

──今作には、ご自身のオリジナル曲「手紙~愛するあなたへ~」のセルフカバーも収録していますね。

 羽毛田さんのピアノで歌うことがコンセプトのひとつで、羽毛田さんにはオーケストラコンサート用に楽曲アレンジをして頂いたことはあったけど、CDに収録されるものとして自分のオリジナル曲を手がけて頂けたことはなかったので、これもひとつのチャレンジになりました。

 羽毛田さんには、まず私がピアノの弾き語りで歌ったデモを聴いて頂いて、それを元にアレンジをして頂きました。弦楽四重奏と歌だけで始まって、途中でピアノが入ってくるというクラシカルな仕上がりで、私自身とても気に入っています。

──この「手紙」は、もともと2013年にインディーズでリリースされ、昨年6月にメジャーから改めてリリースされた楽曲です。結婚する娘から親に向けた、気持ちを歌った歌詞が感動的ですね。

 プロデューサーから「ジューンブライドの曲を書いてみたら?」とアイデアを頂いて作った曲でした。ちょうど友だちの結婚式に出席する機会が多かった時期で、毎回式の最後に、花嫁さんが育ててくれた両親に手紙を読む場面があって。でも、その手紙の内容は花嫁さんに限らず、どんな人でも思ってるけどなかなか口に出していえない気持ちで、きっと聞いたどんな人の気持ちにも当てはまるものになるんじゃないかと思ったんです。そういう誰にでも当てはまるものをサビに据えて、1番でお父さんへの気持ち、2番でお母さんへの気持ちを、私の経験を交えて書いていきました。

 キャンペーンの一貫で、実際の結婚式に呼んで頂いて歌うこともやっていて。その人の人生において一番輝く瞬間に、歌という形で参加させて頂くのは、本当に貴重な経験です。そういう意味でも、書いて良かったと思える曲です。発表してから5~6年の間、結婚式場で流していただいて、もともとファンではなかった方が、結婚式場で初めて聴いて好きになってくれることも増えているので、本当に嬉しいことだと思っています。そういう自分の他の曲とは違う広がり方をしている曲です。

──このアルバムは、大人の世代は懐かしいなあと思って聴くと思いますが、若い世代にはどんな風な気持ちで聴いて欲しいですか?

 インストアライブでカバー曲を披露すると、10代~20代の方からは「知らない曲だったけどいい曲ですね」と言って頂くことが、すごく多いです。私自身、最初はメロディで好きになって、大人になって歌詞の意味を含めてもう一回好きになって、2度惚れた歌ばかりです。だから年齢に関係なく、何歳で誰が聴いてもいい歌だと思ってもらえると思います。もし知っている曲がなくても、聴けばきっとメロディや歌詞の素晴らしさを感じて、新鮮に楽しんでもらえると思います。だからこそ、むしろ原曲を知らない10代~20代の方にたくさん聴いて欲しいです。私のような30代以上の方は、きっと懐かしいという感想になると思うので、そういう方はもう一度歌詞に共感しながら聴いて欲しいですね。

──カバーアルバムの第2弾とか、考えていますか?

 迷いに迷ってやっと選んで制作したので、先のことまでは考えてなかったです。そういう機会があったら、もちろん出したいです。でももっと長い目で見て、長く歌い続けていくことを考えて、一つひとつの曲を丁寧に歌って届けて、その上でまた次のことを考えたいと思います。そうやって歌と向き合っていきたいですね。

──このカバーアルバムのリリースに際しては、イオンモールツアーも開催しますね。

 小さいお子さんから自分の親くらいの世代まで、ミニライブ後のサイン会に並んで下さって。いろんな方とお話しできるのは、すごく楽しいです。それに今回はカバーアルバムなので、新しい方との出会いがきっとあると思ってワクワクしています。

(おわり)

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