M!LKのメンバーで俳優の佐野勇斗、声優の芹澤優と上西哲平が5日、都内でおこなわれた、映画『3D彼女 リアルガール』(9月14日公開)アニメファン限定特別試写会に登場した。上西はアニメ版「3D彼女」の筒井光役を、芹澤は五十嵐色葉役の声を演じており、実写版で筒井光役を演じた佐野勇斗とのリアル対面。同じ物語を演じているということもあって互いを讃え合い、すっかり意気投合した様子だった。

 映画は、中条あやみ演じる、派手でツンツンとした超絶美少女・五十嵐色葉と、佐野勇斗演じる、2次元を愛する超絶オタク・“つっつん”こと筒井光との恋模様を描いた作品。色葉が、とある出来事をきっかけにつっつんに一目惚れ。「つっつん、私と付き合って?」と色葉がつっつんに告白をしたことで、不器用な男の子と、少し気の強い女の子の、まさかの恋の物語が始まる。

上西、役作りのお手本は佐野

 前日、テレビで佐野を見て親近感があったとう芹澤。対して上西は「テレビは見ていなかった」と冷や汗。それでも「先日完成した映画を見て筒井に感情移入しました」と讃えた。一方の佐野は、声優陣を目の当たりにして改めて「良い声ですよね」とご満悦。芹澤と上西ともに「有難うございます」とまんざらでもない様子だった。

芹澤優

芹澤優

 完成した映画を上西らと一緒に見たという芹澤は「隣で上西さんがずっと泣いていて。1枚しかなかったのか、同じティッシュでずっと涙を拭いていて」と暴露。上西は焦った様子で「(明かすのは)やめろ! 何で見ているんだ!」とタジタジだった。

 そんな上西。役作りでは佐野をお手本にしたという。「同じ筒井じゃないですか。実はアニメのオーディションを受ける時に、既にティザーPVがあって、佐野さんの映像を先に見たんです。それをちょっと参考にしました。なので、僕からしたら(佐野は)筒井先輩。オーディションに行く前にも声出しのためにカラオケに行って、そこでM!LKのPVが流れていて。『ああこれは縁があるな』と思っていたら、きょうここに隣に立てて」と感慨深く語った。

 そういう上西に対して、佐野は「僕のファンですか?」とおどけて返していた。

 一方の佐野は、神田沙也加が声を演じた、アニメキャラクター「えぞみち」に感激したという。「アニメでも神田さんで、映画でも神田さん。一緒で感激しました」。佐野の役どころはアニメオタク。自身もその役に重なる点があるとし「普段からアニメは見ているんですよ。昔はドラゴンボールやNARUTOを見ていて、進撃の巨人や宇宙兄弟、トイストーリーも見てますね」と明かした。

佐野勇斗

佐野勇斗

 筒井と共通点があると明かした佐野。演じるにあたっては「僕に似ているなと。共感が出来るところがあって、それは人見知りで女性が苦手。僕もグイグイとはいけない。役作りでは『電車男』にも通じるところもあるなと思って、挙動不審なところとか勉強をしました」と明かした。

 劇中では、“オタク用語”が入ったセリフを早口で言う場面が多い。「難しかったです。普段使わない言葉だし、それに動作もついてくるから」と振り返っていた。そんな様子に芹澤は「私たちは台本があるから」と返すと、佐野は「僕達にも撮り直しがあるので」と佐野流の返しで会場の笑いを誘っていた。難しいセリフ回しで、当日の朝になって台本が変わることもあったという。佐野が「朝に台本が変わって大変だったけど、休憩中に(出演した仲間)がセリフ合わせしてくれて助かりました」と振り返った。

 一方、アニメ版筒井を演じた上西は「僕自身も結構噛んだりして、だけどそれを芹澤さんがいじってくれて。芹澤さんは事務所の先輩なんです」。これに対して芹澤は「アニメと演じる側の関係値が似ていて。上西さんは初めての主演だからオドオドしていて(笑)」と人の関係値もアニメと重なっていると明かした。

 その上西も筒井と重なるところがあるようだ。「僕もゲームやアニメが好きで(劇中に出て来る)フィギュアは知っているものや、持っているものがあった。筒井とシンクロしているところはあるなともともと思っていて、役作りはしやすかったですね。でも全部が全部一緒ではないので、外れているところは削って、固め過ぎないようにしました」とした。

上西哲平

上西哲平

 そんな筒井の人物像を「卑屈だけど、今までの経験や環境が凄く影響していると思う。家族や中学の時にいろいろ言われたりして。でも根はいいやつ。そこがまわりと上手く接しないから出なかっただけで、色葉によって出せるようになれた。彼と友達になりたい」と語った。

 一方の芹澤は色葉を演じるにあたっては「原作を一番読んだと思います。アフレコの度に原作を何度も読んで。アニメ版は原作に忠実にやっているので、原作を読んでいる方に色葉のイメージを壊さないように意識しました。アニメだとアニメっぽい声を出しがちだけど、生の声、人間ぽいお芝居をしようと心掛けました」と明かした。

 その芹澤をずっと見てきた上西は「芹澤さんは声優になる前から雑誌などで知っていたので、テレビで聴こえてくる芹澤さんの良い声、でも今回のアニメは違っていました。色葉は感情を表に出さないタイプ。だけど芹澤さんは感情を出せる方なので、そっれをセーブするのに苦労された印象です。アフレコのところでも原作を持て来ている。この作品、色葉を愛しているなと思いました」とその様子を明かした。

共演者の印象

 話題は映画の共演者に及んだ。佐野が演じた筒井の父親は、竹内力が演じた。佐野は「あのままです。怖い感じなのかなと思ったけど、めちゃくちゃ優しくて、『おー、息子話そうよ』という感じで、でも本番になったら面白い芝居をされて。魅力のある方です」と讃えた。

芹澤優

芹澤優

 芹澤はこの日、中条あやみに「会いたい」という言葉を何度も口にしていた。そんな芹澤は佐野に「あやみさんは何頭身あるんですか?」と質問すると、佐野は「20頭身ぐらい」と笑いを誘いつつ「リアルに9頭身。だから並びたくない」とも。そんな佐野は、1日にさいたまスーパーアリーナでおこなわれた『東京ガールズコレクション』で、高梨ミツヤを演じた清水尋也と、中条と腕を組みランウェイを歩いている。

 芹澤は、中条の印象を「高貴なイメージ」と明かすと、上西は「いたずらをしかけてきそう。(公の)場に出る時はしっかりしているけど、(ステージ)裏に行くとしかけてきそう」と予想。それが見事に的中。佐野は、上西に向かい「さすが筒井ですね」と讃えると「中条さんはムードメーカー。僕がかぼちゃを被るシーンがあるんですけど、中条さんが『椅子座っていいよ』というから座ったら、ブーブークッションが仕掛けてあって。そういうどっきりが何度か。ああいいう感じで接しにくいかなと思ったけど、お茶目」と明かした。

上西哲平

上西哲平

 命中させた上西が、映画で気になったシーンとしてあげたのは、筒井と「えぞみち」の掛け合いのシーン。「あれはどうやって撮っているの?」と尋ねられた佐野は「壁に向かってやってました。代役の声優さんが来てくれて、ワイヤレスイヤホンでセリフを言ったら返してくれる感じで。助かりました。でも何もないところで喋るのは難しいですね」と振り返った。

 そして、佐野のおすすめシーンとして、家の場面を挙げた。「家でアニメを見ているシーンがあるんですけど、映画『ちはやふる』で筑波秋博を演じたんですけど、そのシーンを使ってくれて。その時は知らなくて。怒られるかもしれないけど、夢のコラボでした」と喜んでいた。

佐野勇斗

佐野勇斗

 また、ダンサー30数人、200人のエキストラを交えて撮影に臨んだハロウィーンのシーンも見所の一つだ。佐野は「すごいたくさんのエキストラさんがいて、メイクも少人数で何人もののメイクをして。僕は雨男で、3日あるうちの1日を雨で潰して。ハロウィーンのシーンは物語上重要なシーンで、僕の雨のせいで短い時間で撮らないといけなくなったけど、皆さんのおかげで無事撮れました」と語った。

 更に、「僕と中条さんは踊っていないので、二人で、踊りたいなと言っていました」と明かした。。【取材・撮影=木村陽仁】

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