福山雅治が8月27日、NHK高校野球中継初のテーマソング「甲子園」をリリースした。今回で100回目となる全国高校野球選手権大会は8月5日に開幕し、福山が手がける「甲子園」はNHK中継等でオンエアされた。福山は小学生時代にソフトボールでピッチャーを、中学時代では吹奏楽部で部長を務めていたという。そんな学生時代を、福山は「甲子園のアルプススタンドで応援するブラスバンド部を“これこそがブラスバンドの檜舞台だ!”と憧れの眼差しで見ていた」と回顧している。「甲子園」は、ひたむきに挑戦する球児に向けてだけではなく、それを応援する全ての人達にも向けている。いわば今回の楽曲は、甲子園と、その過程で出会う希望と憧れの全てが詰まっている。

球児の軌跡・応援者の想いが詰められた「甲子園」

 導入の弾き語り調からマーチへと、木管楽器のアンサンブルからスウィングする展開へ。金管楽器とエレクトリック・ギターの調和。試合の回を重ねる毎にヒートアップしてゆく球児の姿と“オーバーラップ”する楽曲「甲子園」は、怒濤のアンサンブルの“キメ”からミュージカル級のたたみかけで締める。イントロからアウトロまで、球児が甲子園まで歩んできた道のり、そしてその先も表しているような、輝かしいストーリー性に満ちあふれている。

 <君と笑っている 君と泣いている 勝敗の向こうにある 何かを掴み…>

 ホームベースからバックスクリーン、マウンドから眺め観るスタンド。突き刺さる熱い日差し。ライト方面からセンター・レフト方面、三遊間からバックホームと、甲子園の全てのシーンで起こるドラマが表されているような壮大な楽曲展開。直球ストライクなブラス・アレンジ、勝敗と何かを掴むまでの過程、応援者のまなざし、それらが、炎天下で輝くように、色鮮やかな曲調の変化から滲んでいる。それは、甲子園という地に向かう様々な立ち位置の人達のテーマソングとしてふさわしく響くだろう。

 甲子園という目的地に向かい、日々積み重ねてきた球児たちが追ってきた白球と、<ここへと続いた足跡>。メジャー調からマイナー調、あらゆるメロディが交差する「甲子園」は、選手として目指す道の、時に辛く、楽しく、努力と忍耐と、仲間と応援と、支える家族。甲子園という地に向かう過程で生まれる様々な輝きが音として、歌として、雄大に広がっている。

“直球”ストレートな福山楽曲の持つ力

 福山雅治の「ひとつのテーマ」に寄り添い、表現する力は、目をみはるものがある。今作の「甲子園」は、抽象的ではなく、はっきりとした主題である。そういった「主題」が濃い楽曲を歌う福山楽曲は数多くあり、いずれも反響を得ている。

 “桜”という主題の楽曲「桜坂」もそうだし、“学び舎”を主題とした「トモエ学園」もそう。他にも「東京」「家族になろうよ」など、主題が直球で表現された楽曲は、挙げればキリがないほどである。「ストレートに主題を歌う福山雅治」というのは、福山の「ストレートな生き様・歌唱・音楽性」がそのまま反映され、微塵も混じりけのない作品として表現される。それは、福山雅治の男らしい魅力の最たるところではないだろうか。

 今作「甲子園」にも、球児たちと応援するブラスバンドと、それぞれの家族と、甲子園に向かう全ての要素が一本気に、言葉として音として弾けているようだ。楽曲「甲子園」は、「球児目線」でもあり、「監督目線」でもある。そして、「応援者目線」でもあり、「家族目線」でもある。楽曲を一度聴くだけで、そのたくさんの想いが入り込み、ストレートに主題が染み込む。この点は「福山目線」の魅力ならではの産物だろう。

「憧れは形を変えて叶うこともある」

福山雅治「甲子園」

 ジャケット・ワークについて福山はこう語る。

 「この写真はポラロイド写真で、一枚しかなく日付もありません。推測では小学校4年生の頃かと。当時、僕の故郷長崎ではソフトボールが盛んでした。少年達の多くは当たり前のように野球選手になることに憧れていました。僕も周りの友達同様にプロ野球カードを集めていて、町内のソフトボールチームに入ってピッチャーをやっていました。その小学生の頃の憧れとは違いますが、今回こうやって音楽で野球に関われることをとても光栄に思っています。甲子園という場所は多くの人の憧れの場所ですが、『憧れは形を変えて叶うこともある』という僕の実体験から、この写真をジャケットに選びました」

 楽曲の終盤の言葉、<「勝敗を超えて掴んだもの」>。それは、挑戦する者が味わえる“生命力”そのものだろう。福山雅治は、「甲子園」というテーマの中、あらゆる言葉とメロディを真っすぐに出す。様々なシーンをアンサンブルと楽曲展開に表現する。

 「甲子園」は、夢の舞台で全てを出し切り、今の輝きと、100年先の仲間達へ伝える球児と仲間の歌。そして、甲子園を軸として、現在と過去と未来その全てを網羅する、挑戦と希望と生命力を真っすぐに歌った楽曲である。【平吉賢治】

リリース情報

「甲子園」
8月27日(月)よりデジタルリリース
iTunes http://po.st/8cqf0G
レコチョク http://po.st/XVG5By
「甲子園」特設サイト
http://fukuyamamasaharu.com/sp/koushien/index.html

甲子園 Special Trailer 〈Original Music Video (Short ver.) + Making〉

福山雅治 オフィシャルサイト
https://fmsp.amob.jp/mob/index.php?site=F&ima=1555

福山雅治 <ユニバーサルミュージック>オフィシャルサイト
https://www.universal-music.co.jp/fukuyama-masaharu/

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