まねきケチャが8月25日、東京・日比谷野外大音楽堂で単独公演『夏の野音deまねきケチャ』を開催した。公演は第1部『まねきケチャスプラッシュ!2018』、第2部『夏の野音deまねきケチャ』と題し2部公演でステージを展開。第1部ではメンバーが大型ホースで放水するなど、厳しい残暑を吹き飛ばすようなパフォーマンスで観客を魅了。また、2部では藤川千愛が9月24日の日本武道館公演をもってグループを卒後することを発表。藤川は「『歌を届けたい』という気持ちがより大きくなった」と歌手としての道を進むためとその理由を語り、涙ながらのステージを届けた。第2部の模様をレポートする。【取材=松尾模糊】

「相思い」初披露

 ステージ中央のモニターにメンバーの姿が映し出され、観客が歓声を上げる中、中川美優、宮内凛、松下玲緒菜、深瀬美桜、藤川千愛が浴衣をアレンジした衣装で登場。「盛り上がって行くぞ!」という掛け声とともに「キミに届け」でステージを開始。

まねきケチャ(Photo by Tetsuya Yamakawa)

 松下が「ペンライトがきれいですね」と感動したように、観客がペンライトを振りながら楽曲に合わせ盛り上がり、すっかり暗くなった野外の会場を美しく彩っていた。

 そして、中川が「新衣装なので、皆さん一回転してから自己紹介して下さい」と28日に配信限定リリースされるミニアルバム『昨日のあたしに負けたくないの』収録の新曲「相思い」をイメージして作られたメンバーそれぞれの衣装を見せながら、自己紹介をおこなった。

 再び、「奇跡」からステージを再開。<オーオーオー>とシンガロングも起き、冒頭から一体感があふれた。続く「モンスターとケチャ」ではハロウィーンを想起させるおどろおどろしい音楽から、サビではアップテンポに転調し観客も拳を上げて盛り上がった。

 さらに、ステージでは「相思い」を初披露。夏の夜空の情景と恋心をしっとりと歌い上げ、観客もその歌声に聴き入っていた。続けてミディアムナンバー「ハリネズミの唄」を可愛らしいダンスとともに届けた。

藤川千愛が卒業発表

 ステージ後半では、「どうでもいいや」や「昨日のあたしに負けたくないの」などの感情を揺さぶりかける楽曲で会場のボルテージを上げた。

藤川千愛(Photo by Tetsuya Yamakawa)

 ライブ前日に自身のTwitterで「私にとって大事なお知らせがあります」と意味深なつぶやきをしていた藤川。「Twitterでも言っていましたが…」と少し声を震わせながら、便箋2枚を取り出し「9月24日の日本武道館公演をもって、まねきケチャを卒業させて頂きます」とグループの卒業を発表。観客は驚きの声を上げ、静まり返った。

 藤川は「3歳の頃から歌手を夢見てきました。まねきケチャではリードボーカルという役割を頂き、デビューから3年間、無我夢中で頑張ってきました。ついには夢であった武道館公演まで実現することができました。それでも、私の心の根底にあった『歌を届けたい』という気持ちがより大きくなり、その道を前進していく決心を固め、今回卒業という選択をさせて頂きました」と歌手としての道に進むためとその理由を語った。

 そして「まねきケチャとして紅白(歌合戦)のステージに立つという夢は叶いませんでしたが、ソロとしてまねきケチャと一緒に出演出来たらこんなに素晴らしいことはありません」と次なる夢も明かし、深々と頭を下げた。

 本編最後に披露した「きみわずらい」では藤川、メンバーも涙ながらに歌唱。観客は精一杯声援を送りメンバーを鼓舞しながら盛り上がった。アンコールでは「ありきたりな言葉」を披露し、観客の合いの手とともに大団円の中ステージを終えた。

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