Pileが8月16日、2007年のインディーズデビューから10周年を記念した、自身初のベストアルバム『The Best Of Pile』をリリースした。2014年に「伝説のFLARE」でソロとしてメジャーデビューし、現在までに8枚のシングルと4枚のアルバムをリリース。2010年から2016年にかけてアニメ『ラブライブ!』の西木野真姫役と、同作の劇中アイドルグループμ'sのメンバーとして活動したことでも知られている。今回のベスト盤は、「2014年のメジャーデビューから3年半の流れを感じてもらえるようなものを選曲しました」と話す彼女に、歌手活動10年を経ての変化や、これからの目標について語ってもらった。【取材=榑林史章】

懐かしいし恥ずかしさもある

──初のベスト盤『The Best Of Pile』を出すわけですが、どんなお気持ちですか?

インタビューに応じるPile

 Pileとしてデビューして10周年という節目の年に、こういったベスト盤が出せるのは本当に嬉しいです。その意味では、長くやってきたなって感じがしますけど、シングル「伝説のFLARE」でメジャーデビューしてからは、まだ3年半くらいなんですね。この3年半の間に、アルバム4枚とシングル8枚を出しているという部分では、コンスタントにリリースを続けてこられたことをありがたく思いますね。

──収録曲は、シングルの表題曲すべてと4枚のアルバムから選曲したものをリリース順に収録していますね。

 アルバムからどの曲を収録するかは、スタッフさんと相談して決めたんですけど、この3年半の流れを感じてもらえるようなものを選曲しました。リリースに先行しておこなっているリリースイベントでは、ファンの方から「選曲がめっちゃいいですね」と言ってもらえているので、この選曲にして良かったな~と思っています。

──改めて自分が歌ってきた曲を聴いて、どんなことを思いました?

 デビュー当時の曲は、やっぱり声が若いな~って思います。歌い方は、ライブで歌う度にどんどん変わって行くものですけど…当時は、高音域とか出るところはどんどん出していこうみたいな感じで歌っていて。今だったら、もっとこういう風に歌うのになって思うものがそのまま入っているので、改めて聴くと懐かしいし、若干の恥ずかしさもありますね。しかもそれを、ギュッとまとめて一連の流れで聴いてもらうことになるので。

──まだ未熟さがあると言うか。

 そうですね。声自体は、その時のものだからいいんですけど。今のライブでは、違った聴かせ方になっていますからね。

──ソロデビュー曲「伝説のFLARE」をリリースした時のことで、印象に残っていることはありますか?

 レコーディングで、難しいなと思ったことはなかったですけど…ミュージックビデオを撮ったときのことは、よく覚えています。並行して活動していたμ'sは、あくまでもキャラクターソングだから、自分たちが出演するMVはなかったじゃないですか。それに、前に撮ったのが、はるか昔(2007年のインディーズシングル「Your is All…」のとき)だったので、「ああ、こういう感じだったな~」って。久しぶりのMV撮影に、ワクワクした気持ちは覚えています。

──ここからまたソロで頑張るぞ! という気合いもあった?

 そうですね。もともとソロで歌手をやりたかったので、機会をいただけたのが嬉しかったです。でも、まだどこか手探りのところはあって。どういうイメージで活動をしていくのか、自分の中でもまだ明確ではなかったんです。

 ただ「伝説のFLARE」のMVは、白と黒の2パターンの衣裳でストリングスをバックに歌っている映像で、ファンのみなさんの中で印象的だったみたいで、「この感じがPileだな」って思ってる方は多いようですね。並行してやっていたμ'sの西木野真姫ちゃんの役とはイメージと違っていたから、その分インパクトが強かったのかもしれないです。

──ベスト盤を聴くと、ロックとかアツい曲が多い印象です。Pileさんの根本には、そういう音楽が好きというのがあって?

 ありがたいことに最初からアニメのタイアップを付けていただいたので、最初はその作品のイメージがあった上での楽曲という感じでした。でもそんな中で、ロックを歌ったら「すごく合っている」ということで、一度ロックに寄って作品を作っていた時期があって。それが3枚目の『Tailwnd(s)』でした。それを経て最新の『SHOWCASE』では、それとは違ったゆっくりの曲を増やしてみようという意識がありました。そうやってその都度、考えながらやってきた3年半だったなと思います。

──そういう方向性とかは、常にスタッフと相談しながら?

 そうですね。曲を決める時は、必ず候補曲を全部聴かせていただいて。毎回すごくいっぱいあるので、「こっちの曲かな〜?」とか、どっちをシングルで、どっちをアルバム収録曲にするかとか、毎回けっこう一緒に悩んで、スタッフさんの意見も参考にしながら決めていました。

記事タグ