<エンタメ界の30代 Vol.8>
 変革期を迎えているエンターテインメント業界。テレビ最盛期やミリオンヒットが続出した時代に青春を過ごした30代は今まさに、その最前線で活躍している。その30代は今何を考えているのか、その人の考えや業界の展望を、リレー形式でインタビューする本企画。今回は、よしもとクリエイティブ・エージェンシーのマネジメントセクション、プロデューサーの職にある中村聡太氏。最大のお笑いカンパニーで育った中村氏の素顔に迫った。【企画・取材・文=山本圭介(SunMusic)/撮影=木村陽仁】

30組のマネジメントを統括

 吉本興業株式会社は、今年で創業106年を迎え、吉本興業グループとして、エンターテインメントにかかわる企画・番組制作・流通など、多岐にわたって事業展開している。その中でも、「お笑い芸人」は吉本興業の基盤を支え、タレントマネジメントは、すべてのビジネスの根幹にあたる。そのマネジメント部門において、ダウンタウン、今田耕司、東野幸治などの大御所芸人をはじめ、30組のマネジメントを統括している人物がいる。中村聡太氏、38歳だ。

 立命館大学を卒業後、吉本興業株式会社に入社。当時、諸先輩から「吉本は何でもできる会社」と聞かされていた同氏は、入社後1年で東京に異動し、5年目にはチーフマネージャーに。そして、わずか27歳で、40日間におよぶ大きなイベントを任されることになる。

 「このイベントの経験で、大きな自信になりました」

 チーフマネージャーを経験し、番組制作の部署にも異動。スポンサーへの企画提案からテレビ局との交渉までをおこなった。その後、マネジメントセクションに戻り、現在はプロデューサーという立場で、30組のマネジメントを統括している。

 「入社2年目で、今田(今田耕司)の担当になりました。それから、今田とは16年の付き合いになります。今田のおかげで多くのスタッフ、関係者に出会うことができ、周りの方々との関係性を構築することができました」

 多くの芸人から、どのようにして信頼を得てきたのか。マネージャーとして中村氏が一番大事にしてきた事。それは、「絶対に嘘をつかない事」だという。38歳で今の立場になった中村氏の、エンタメとの関わり、会社や芸人、部下への想いを聞いた。

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