先月に都内でおこなわれた「ふくしまプライド。」新CM発表会で、TOKIOのリーダーである城島茂と、メンバーの国分太一が久々に公の場に現れた。イベントのラストには報道陣から声を掛けられる場面があり、囲み会見の機会が設けられていなかったにも関わらず、城島は報道陣の呼びかけに丁重に応えた。

 報道ではイベント終了時の、城島のコメントの部分に多くが割かれ、イベント時の二人の様子はあまり書かれていないようだが、イベント中の城島は表情に少し緊張した様子も見られ、抑え目な様子でもあった。イベントやバラエティ番組では、時に先陣を切って場を盛り上げるようなところも持っている城島だが、TOKIO自体が今抱えている試練に対するプレッシャーもあってか、この日はこのPRに参加できる喜び、ありがたさをかみ締めるようにコメントするに留まった。そんなリーダーの様子を察してか、国分は時には自分が笑われ役となり、基本的なスタンスとしては城島と同じ立ち位置でこの日のアピールを行っていた。

 現在4人のTOKIOとして再スタートした城島、国分、長瀬、松岡だが、福島県とは震災前からのつながりもあり、新たなPR CMの出演も果たし、改めて福島県とTOKIOのつながりを示した。大きな事件でTOKIOの負の部分を露呈したが、ここに来てTOKIOというグループが成し遂げてきたことを見直すきっかけにもなったことだろう。

 もちろん全ての人が、現時点でTOKIOの復活を認めたわけではないだろう、相変わらずネット記事などでは批判的なコメントも目立つ。その意味ではグループを解散、あるいは活動休止という選択もあったかもしれない。しかしTOKIOは毎日必ずメディアのどこかでメンバーの誰かを見かけ、ある意味芸能界では今“いきなり穴を開けられない”存在まで上り詰めたグループの一つであるともいえる。単にTOKIOというグループとして退くということでは、補いきれない責任を果たすため、改めて彼らが新生TOKIOとして覚悟を持ち、リスタートをしたのも事実である。

 城島の緊張した表情からは、最初は少し違和感も見えたところではあったが、去り際の姿は周囲の様々な人間に支えられる感謝をしっかりと表し、リスタートへの決意を固めたようにも見えた。取材陣から「4人のTOKIOの調子はいかがですか?」という問いかけには、可も不可もなく「変わらず頑張っていくだけです」と答えているところにも、それは現れている。今回の事件を一つの糧として、彼らが再び立ち上がっていく姿を見守っていきたいところだ。【桂 伸也】

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