シンガーの暁月凛が8月8日、1stアルバム『Time Capsule』をリリース。アニメ『金田一少年の事件簿R』のエンディング曲「決意の翼」、アニメ『青の祓魔師 京都不浄王篇』のエンディング曲「コノ手デ」などアニソンナンバーを数多く収録。また「夜のとばりの中で」では、作詞も手掛けている。デビューから約2年半という長いスパンを経たファンも待望の作品となった。タイトル通り、彼女自身「過去の自分の集大成であり、それを未来の自分に残し、伝えていきたい」と語る。闇や夜など負の感情に刺激を受けるという彼女にアニソンへの想いや、制作に対するこだわりなどを聞いた。【取材=長澤智典/撮影=片山拓】

心はいつだって自分次第で自由になれる

『Time Capsule』通常盤

――リリースにあたり、心境はいかがですか。

 まさか、アルバムを出せる日が来るとは思ってもいませんでした。もちろん、頑張り続ける気持ちはいつも持ってるんですけど。わたしはメンタルが弱いから、つい「いつまで歌い続けられるんだろう」ということを考えてしまうから、そう思ってしまうんでしょうね。

――デビューしたのが2016年3月ですから、約2年半経ちました。その期間に、凛さんは4枚のシングル盤を発売しました。まさに、積み重ねてきた成果が、このアルバムを通して一気に花開いた形じゃないですか?

 そうだとしたら嬉しいです。

――アルバムが、バラードからの幕開けというのは意外でした。

 曲順は、一日の時間の流れをイメージしました。1曲目の「Far from home」はまだ深夜。続く「夜のとばりの中で」が明け方になり、「砂時計」は朝のイメージ。「決意の翼」が午前9時頃で、「Early Days」は11時頃の印象…ずっと曲と一緒に時間が経過しながら、最後の「in the night」でまた夜に戻る流れをこの一枚に投影しました。同時に、このアルバムに4枚のシングル曲もすべて入れて、暁月凛の成長の道のりも記録しています。

――アニメやゲームのテーマ曲を軸に、オリジナル曲も多数収録しています。その中からは、アニソンとは異なる表情もいろいろ見えてきました。

 アルバムには、アニメでよく歌われるような闇の中から光をつかむ表現以外にも、「CHOICE」のように、みなさんの普段の生活とも繋がる楽曲もいろいろ収録しています。

――<ココロ自由に決めればいい 一度きりの人生を>の歌詞のように、「CHOICE」は凜さんの気持ちにも通じている?

 そうなんです。自分が心の中に抱えている悩みや葛藤、前向きな想いを言葉にしたら「CHOICE」のような歌詞になるなと、歌いながらわたしも感じていました。同時にこの曲を通して心に悩みを抱えている人たちの支えや力になりたいなとも思っています。歌詞も、伝わりやすい言葉で記されています。特に思春期など、悩みを多く抱えている時期の人にこそ伝わりやすい歌になりました。

――自らの手で自分の生き方を決めることは、実際の暮らしの中にいると難しいことですからね。

 そうなんです。わたし自身もそうだったように、心が成長していく過程の中で、いろいろ不安を抱えることが増えていきます。そういうときに「もっと気持ちに素直に、自由に自分の考えで何でも決めていいんだよ」と背中を押してもらえたら、たとえ弱い心だとしても、きっと自分を励まし、勇気を持って前へ進んでいけるんだろうなとわたしも思いました。

 もちろん、時には自由にならないことだってあります。でも大事なのは、「心はいつだって自分次第で自由になれるんだから」という気持ちを持つこと。そういう想いを少しでも感じて頂けたら嬉しいなと、わたしは「CHOICE」を歌う度に思います。

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