5人組バンドのLIFriendsが7月25日、ニューシングル「サマータイムロック」をリリースした。同曲は2017年5月、ボーカルSHUNKUNの怪我で療養中の間、その間4人での活動継続を経てこぎ着けた1年ぶりのシングルとなる。本来なら1年前に発表されるはずだった音源というだけあってメンバーの感慨も大きいという。そして「解散もよぎった」というこの期間だが、結果的にメンバーそれぞれに新しい感性をもたらす機会になった様だ。SHUNKUNも復活し、再出発を果たす彼らにインタビュー。夏にぴったりなアッパーチューンの裏には、デビュー5周年を迎えた彼らの様々な想いが込められていた。
【取材=小池直也/撮影=片山拓】

これはSHUNKUN復活の第一歩

——今回は久々の新作ですが、まずはどの様な作品にしようと思って制作されましたか。

SHUNKUN 去年の4月に「俺たちのララバイ」をリリースしてから、僕のケガで活動できなくなってしまい。今回のリード曲はその時にリリースされるはずだった新曲なんです。1年越しに改めてしっかり出す事ができました。ミックスだけ変えて、2018年の夏にピッタリに整えましたが、曲自体はほとんどそのままの状態です。

 具体的に言うとドラムのキックの音だったり、ウワモノ(ベースやドラムなどサウンドのベース以外の部分)やギターがロックな感じなのでどれくらいと音を出すかとか、そういう部分を調整した感じです。いつもLIFriendsはみんなで曲を作ります。この曲も普段通りな感じでしたね。ただ、シライシ紗トリさんにアドバイスを頂きながら作った曲でもあるので、彼らしさと僕らの明るさが上手く混ざったなと思います。

SHUNKUN

FUNKY テーマの中に「昔に戻ろう」、「当時のLIFriendsの気持ちを忘れずにいこう」という事もありました。今までシングルだと僕らは4つ打ちだったり、ダンスナンバーが結構多かったんです。でも昔の僕らはロックや8ビート、パンクから影響を受けて作っていた。なので、そういう要素も取り入れつつ。ダンスチューンを打開した、はじけた感じのロックだったら僕らっぽいという話し合いもしていて。これまでBPM130くらいの曲が多かったんですけど、今回は160くらい。テンポを上げているというのもシングルとしては僕らの挑戦のひとつかもしれません。

FUNKY

——再ミックス時に何か印象に残った事などあれば教えてください。

KAMI カップリングも含めて新しい事に挑戦しています。原点に戻るという話にも繋がりますけど、PCで打ち込んで作らずに生で録ったり曲によってやり方を変えました。

KAMI

HAYATO 確かに今まで音数が結構多かったんです。シンセやドラムだったり。原点のバンドサウンドに戻ったというのはありますね。ミックスしている時にもドラムの音が前に出て来ているなという印象でした。パンチが効いた部分も音の抜けがよくて。音数を少なくしてバンドサウンドで勝負したのは久々でよかったですね。

HAYATO

FUNKY いつもは曲に対して足し算で音を乗せていく感じでした。今回も最初は出来あがった曲に対して、ばっと音を足したんです。そこから引き算でいらない音を抜いていきました。それによって必要な音が前に出てきた感じがします。

MAKOTO SHUNKUNがケガで数カ月休んでいて、その時に曲の作り方などは成長できたと思います。結成13年目ですし、今回はバンドサウンドという大本の軸を出せたんじゃないかなと。この1年は本当に大きかったですね。このシングルも本来なら去年出すはずだったので、悔しさもありました。「来年夏、弾けたものを出してやる」って全員思っていたんです。カップリングの「大切」もバンドサウンドでストレートな気持ちを伝えられたらなと作っていきました。

MAKOTO

——カップリングは最近作られた曲なんですよね。それをリードにしなかった理由は?

SHUNKUN 5月に『新曲13曲ワンマンライブ』をおこなって、その中からライブの手応えやお客さんの反応など、色々な事を考えて選びました。だからカップリングの方が新しいものになっています。ただ新しいものはもちろん作り続けますけど、自分たちの中で出したいものを、まず出したかったんです。

FUNKY このCDはSHUNKUN復活の第一歩だと思っています。それだけ「サマータイムロック」僕らの中では欠かせない曲なんですよ。

——オフィシャルインタビューで、SHUNKUNさんは「これが再スタート」という様な発言もされていました。

SHUNKUN 僕が止まってしまった分も、入院中4人が止まらずに続けてくれました。周りのバンド仲間が辞めるというニュースもある中で、また新たにスタートを切れるのは本当に嬉しい。それを踏まえてこの新作でまた一歩踏み出していきたいなと思っています。4人のライブの映像や写真も見せてもらっていたんですよ。この7月でデビュー5周年なんですけど、去年の4周年の時はメンバー4人のワンマンライブも観に行きました。

 その時に初めてLIFriendsというものを客観的に見れて。普段はお客さんの方を向いて歌っているけど、お客さん側から観れたのはとても新鮮でした。でも1番はそこに立てない悔しさ。そこから今いる環境に感謝をして歩まなきゃいけないな、とその時に思ったんです。リハビリに関しても心が折れそうな時もありましたが、それがあって負けずに進む事ができた気がします。

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